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令和7年6月議会 本会議での討論

ページID:0077914 2025年7月1日更新 印刷ページ表示

本会議で行われた討論を紹介します。

議員名をクリックすると、詳細な内容をご覧いただけます。

※公式な記録は、会議録<外部リンク>をご覧ください。

 

三上 泉 議員

 
議案 賛成/反対
第1号議案 令和7年度亀岡市一般会計補正予算(第1号) 反対

 

大西 陽春 議員

 
議案 賛成/反対
第5号議案 令和7年度亀岡市一般会計補正予算(第2号) 反対

 

片山 輝夫​ 議員

 
議案 賛成/反対
請願2 医療・介護労働者の持続的賃金改善を国に求める請願 賛成

 

西口 純生 議員

 
議案 賛成/反対
筆舌に尽くし難い苦難、計り知れない損害と苦痛を経験された沖縄県民に心を寄せ、正しい歴史認識を後世に語り継ぎ、恒久平和の実現に力を尽くす決議(案) 賛成

 

討論の本文

三上 泉 議員

 

 私は、日本共産党亀岡市議会議員団を代表して、第1号議案、令和7年度亀岡市一般会計補正予算(第1号)について、反対の立場で討論を行います。考え直していただきたいことは、次の2点3項目であります。

 まず、一つは、総務費の第8回世界青少年「志」プレゼンテーション大会を本市で開催するための平和推進事業経費としての増額補正であります。事業の本来の目的や手法については、異論はありません。しかし、学校においては教育課程や年間行事計画が決まっている中で、本事業は、後から入り込んで来るものとなります。我が亀岡市議会でも、大変成果があった中学生議会ですが、実施に向けて、議長から今年度やりたいんだがと持ちかけても、「各校年間行事計画が決まっており、入り込む余地はないです。前年度の早い段階で提案いただくようお願いします。」と断られました。でも、それは、当然のことだと私たち亀岡市議会は受け止めています。校長会からも、年度途中で新たな行事を入れないでほしいという強い要望が出されていると聞きます。委員会審査を終えて、私は現場の声をできる限り、お聞きしましたが、「前々から校長会からも言っているはず。ほんまやめてほしい。学校の大変な実情をどう思っておられるのか。」などの声が圧倒的でした。本来、国が定める学習指導要領に基づき、各校が編成する教育課程を尊重し、外部から入ってくるものに対するルールについては、やはり守るべきだと思っています。教育の大変さを甘くみてはいけないなと痛感しています。
 二つ目は、「亀岡市学校給食実施方針」に基づき、中学校給食提供拠点整備のためのPPPアドバイザリー業務として事務局事務経費の増額補正と、市立中学校配膳室増築設計業務に係る学校建設事業費(中学校)の増額補正であります。教育委員会は、最終決定ではないと明言しています。私たちは、民間主導による大規模センター一つの給食提供に対しては課題が大きいこと、自校や親子の方式などを交えた複数の小規模調理に市長が目指すまちづくりにつながる利点があることを申し上げてきましたが、今回はそのことを論じることはいたしません。しかし、さらに論議は尽くしたいと考えています。配膳室の事前の調査で、南桑中学校、東輝中学校には自校給食調理ができると報告されている以上、最終的な方向性が決定してからにしていただきたい。本議会での予算上程は時期尚早であると言わざるを得ません。

 以上を理由に、市長には、差し戻して考え直していただきたいことを求めて反対討論とします。

 

大西 陽春 議員

 

 私は、日本共産党議員団を代表し、第5号議案 一般会計補正予算(第2号)について、反対の立場で討論をします。

 この補正予算は、65歳以上の高齢者に500円券が2枚で1,000円分の「お米購入応援クーポン」を発行し、物価高騰に伴う生活支援及び地域経済の活性化を目的とするものであります。

「子どもファーストクーポン」と「お米引換券」が子どもに発行されたときも、共産党議員団は子どもに限らず全市民の支援にするべきではないかと問うてきました。「子どもファーストクーポン」や「お米引換券」が出され、市民からも他の会派の議員からも「子ども以外にも行き渡る施策にすべき」との声があり、その声に応えられた施策であることは評価するものですが、

  • 子どもファーストクーポンと高齢者お米購入応援クーポンの金額があまりに違うこと。
  • 子どもは何でも買えるクーポンだが高齢者は「お米を作っている農家」「農家と契約し米をすでに買ったり調達したりしている人」には必要なく、白米と玄米ではなく、他の食品などに利用することはできないか検討の余地があること。
  • そもそも少ない金額であることは仕方ないが、臨時交付金3,800万円のうち、需用費・役務費・委託料などの手数がかかりお米の金額としては2,780万円で73%になること。日常の業務が忙しい市役所の職員の手数も甚大であること。

から、多方面から課題もあることが分かりました。本日の委員会審査の中でも、他の議員からも似た意見が出されました。

 よって、もう一度考えられ、事業の充実を求めるものです。そのために、高齢者の方はもちろん、市民に納得のいく事業を進めることが大切と考え、今回の追加提案の第5号議案について反対をします。

 

片山 輝夫 議員

 私は、日本共産党亀岡市議会議員団を代表して、受理番号2 医療・介護労働者の持続的賃金改善を国に求める請願について、賛成の立場で討論を行います。

 物価上昇が続く中、実質賃金は2022年度から3年連続前年比マイナスで、国民の暮らしは厳しさを増しています。特に医療介護分野は昨年も、今年も賃金改善が全産業平均を下回り、今春闘では昨年をも下回る低水準となり、他産業との賃上げ格差は拡大する一方です。請願趣旨でも指摘されているように、現状の診療報酬・介護報酬では物件費や人件費の上昇をカバーしきれないという問題があります。

 亀岡市内の状況でも、今議会で訪問介護事業所に財政支援をと質問しましたが、「市内の訪問介護事業所に限らず、国内の介護業界全体にとって、近年の人件費や物価の高騰、介護人材の不足、また令和6年に改定された介護報酬等が経営状況に影響していると認識している」との答弁や、7月から亀岡シミズ病院が病床を半分以上削減するという深刻な事態も起こっています。医療・介護現場は今や病院や事業所の経営努力だけではどうにもならないところまで追いつめられているのです。

 地域の医療介護資源を守り、医療介護労働の社会的役割に相応しい賃金水準を実現するためにも、国に対して、医療・介護経営への速やかな財政支援と、人件費、物件費の上昇に見合う診療報酬、介護報酬の引き上げにより、「医療・介護労働者の持続的賃金改善を国に求める請願」が採択されることを切に望んで、私の賛成討論といたします。

 

西口 純生 議員

​ 私は、筆舌に尽くし難い計り知れない損害と、苦痛と経験された沖縄県民に心を寄せ、 正しい認識を後世に語り継ぎ、恒久平和の実現に力を尽くす決議について、賛成の立場で討論いたします。

 本市は、世界連邦平和都市宣言を発して、70年であります。国政を預かる京都の国会議員が沖縄の地上戦の悲惨さも知らずに、あの発言は遺憾であります。沖縄地上戦は、体験したことのないような、口では表現し難いほどの残酷・冷血・苦難、辛い悲しみを体験してきた沖縄住民が今もなお、忘れることなく、暮らしている中で、私の沖縄の家族のおばぁから、聞いた話を亀岡市議会の議員の皆さんに聴いていただきます。  

 沖縄ではガマと呼ばれる洞窟が約500程度あると聞いています。住民は地上戦が始まる前に、「避難場所は近くのガマで」と避難していました。米軍は、日本軍を分断するため、沖縄中部の本部に戦艦を集中させ、上陸しました。日本軍は何の抵抗もなく米軍は拠点を確保し、北部から制圧し中部に攻撃を仕掛けてきました。日本軍が不利な状況になってきて、住民のいるガマに日本兵が避難してきて、傷病兵が多数担架で運ばれ、住民との混在の避難所となり、逃げて来た日本兵に占領された環境になってきていました。ある時、上官から、「米軍に囲まれている。米軍に殺されるのが嫌な者は、自決するか、看護婦に注射で青酸カリを打ってもらうか、二つに一つ、注射を打つ者は申し出るように」との命令が出ました。担架に乗せられていた傷病兵の一人が、手を挙げ、「私はもう歩けない。注射を打ってここで死にたい」という声を挙げました。上官は看護婦を呼び、「措置をしてやれ」と命令しました。看護婦は、注射器を出して準備はしても、人を助けるために注射は打ってきたが、人を殺すための注射は打てない、という姿勢がありありと見えました。声を出せば、米軍に居場所が知れることから、声を出さずに、肩が揺すれて泣いていました。その看護婦は、少ししてその場を離れ、ガマの片隅で肩を揺すりながら泣いていました。逃げて避難してきた兵隊がどんどん増えて、おばぁたち住民は日本兵の上官から、「住民は壕から出て行け」と命令され、甥っ子と一緒に追い出されました。他のガマを見つけに行こうとしましたが、米軍の銃弾に打たれ、甥っ子は即死の状態になり、おばぁは、呆然と立ちすくんだそうです。また、22日のテレビ報道で、ガマに避難していた9歳の子どもだった人の証言で、母親と生まれて間もない乳飲み子と3人で避難していたが、赤ちゃんが泣き止まず、日本兵が母親に「黙らせろ」 と命令するも、お腹のひもじい子は、泣き止まず、兵隊はその子を奪うように連れて行き、泣き叫ぶ子の頭に石をぶつけて一発で黙らせたそうです。その子は死んでしまいました。母親は、残った9歳の子どもも殺されると怖くなり、ガマから逃げて草むらに身を隠して助かったといいます。沖縄の住民は、「アメリカーナより日本兵が怖い」とまで言うようになってきました。6月18日の夜、陸軍病院では、女子学徒に「解散命令」が言い渡されました。壕を出た学徒たちは、海岸へと追い詰められてきました。砲弾の飛び交う中、傷ついた体を引きずって逃げていく者、重傷で動けず、その場で倒れる者、砲弾に吹き飛ばされ死んでゆく者、ガス弾(黄燐弾)攻撃で倒れる者、海岸で大波に飲まれる者など、行き場を失い、父母・お父さん・お母さんと叫びながら死んでゆく生徒の姿が衝撃的でそれが現実でありました。
 昭和47年に日本復帰してからは、多くの国会議員が沖縄を訪れるようになり、おばぁは、国会議員が来る度に、沖縄の悲惨な実態を話してきたが、みんな「大変でしたね」の一言だけ言って内地へお帰りになったそうです。

 ある時、野中広務先生が来られて地上戦の実態の話をして、 涙ながらにたくさんの犠牲者が出た話をした時に、野中広務先生は、おばぁの肩に手をかけて「辛かっただろうね、戦争は絶対してはいけないね」と言って、私たちと一緒に涙を流して泣いてくれたそうです。こんなことは初めてのことでした。「京都の国会議員、野中広務先生は、私たちの話を聞いてくれて、涙を流して理解をしてくれた」と、沖縄全土に広がっていった実態があります。私は、京都に帰った時に野中事務所を訪れ、先生に沖縄でのことを報告しました。「あの時は、現実を知って、本当に自然と涙が出て泣いてしまったよ」と言われました。
 これまで、沖縄の人々は、京都の人の理解を信頼してこられました。今回の発言については、亀岡市議会議員の皆さんは、政治的なことは一切抜きにして、沖縄県民の心情に寄り添い、人の心を編む、同じ日本人として、沖縄戦の歴史に向き合う亀岡市議会の決議にご賛同していただきますよう、心からお願いいたしまして、私の賛成討論といたします。

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