本文
もしかしておばチャン の巻
おっちゃんはおばちゃんなのだ の段
「だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?」/多屋 光孫
「ぇー」「いやゃ-」「私は、そっちのほうがいいで」という声が混じっています。
「そう、混じっているということは、しっかり考えないといけない」集団だと思います。
はじめの頁は、ギャグ交じりではじまる おはなしも やがて
1月25日木曜日の読み聞かせ。
低学年は、校長先生による「だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?」/多屋 光孫(たや みつひろ)作 汐文社(ちょうぶんしゃ)の本の読み聞かせです。この1月に本校の蔵書となった新刊。
校長先生が、1月24日に届いた新刊ですが「読んだことのある人は居ますか」という質問に、なんと一人の児童が挙手します。
その児童にお手伝いをしてもらいながら、タブレットの画像を頁めくりしてもらい、児童らはテレビモニターに映った頁を見ながら読み聞かせを進めて行きます。
校長先生の2つ目の質問で、「男子は明日から、スカートをはいて登校して来て下さい。女子はスカートははかないで、ズボンをはいて登校して下さい。ズボン、スカートは禁止です!」といったら、どう感じますか?思いますか?」
校長先生の『「男子は、女子は」という表現を用いた問いかけ』に関係する内容のお話です。
「ぇー」「いやゃ-」「私は、そっちのほうがいいで」という声が混じっています。
「そう、混じっているということは、しっかり考えないといけない」集団だと思います。
はじめの頁は、ギャグ交じりで、笑うところ満載(?)「おんなのくせに、おとこみたいな言動や振る舞い」。
でも、生まれ心覚えた日から、自分も性(さが)に違和感を覚え始め苦悩しながら生活する日々の様子へ。
そして、勇気を持って正直に伝えた結果、周りの人達は、「何一つ否定せずこれを受け入れてくれたこと」が内容になっています。
「おなら」や「うんこ」表記には児童らは食いついて笑いなどが起きるはずなのですが、何故か静寂さが教室にあります。
校長先生は、「ガハハ」「ブリブリブー!」など(作品中表記表現)も頑張ったのに。そこ笑うところでしょ。下手くそやったかなぁ。
でも、児童らは真剣。読み聞かせは終わりました。
静寂。
終わりの挨拶が発せられません。
読み聞かせの前に、「みんなも考えて下さいね」という話に基づくものなのか、「どの様に反応していいのか解らない」状態なのか。
前者の「性」について、しっかり考えてくれているということを願うばかりです。
高学年は、小田先生による読み聞かせでした。