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ご挨拶 西別院小学校長

2024年4月4日更新 印刷ページ表示

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就任ご挨拶  
西別院小学校    校 長  前谷 浩之 

朝日の柚原の画像運動する児童の画像

 

令和6年度を迎えるにあたって

  桜の花が新学期を待っていたかのように咲き、春らしく穏やかな気候に心和む季節となりました。保護者の皆様、地域の皆様には、日頃から本校の教育活動に対しまして、格別のご理解とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

  この度の人事異動により、前任の小野猛校長先生の後を受け、西別院小学校の校長として着任いたしました前谷浩之です。令和4年、5年と本校で教頭としてお世話になっておりましたので、ご存じいただいている方もあるかと存じます。歴史と伝統のあるこの西別院小学校で、子どもたち、保護者の皆様、そして地域の皆様と引き続き教育、子どもたちの育成に携わらせていただけることに感謝いたしておりますとともに、校長として本校の舵取りに責任を重く感じております。何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて、令和6年度は、5名の1年生を迎え、全校児童23名でスタートをすることができました。小規模特認校制度や市の定住促進事業の活用により、昨年度より児童数、家庭数が増え、子どもたちの笑顔、元気な姿が見られました。子どもたちにとってこの新しい1年がかけがえのないものとなりますよう、教職員一同努めてまいります。

そこで、令和6年度の教育目標を

「ふるさとを愛し、心豊かで夢に向かって一生懸命学ぶ子の育成」 としました。

また、目指す児童像として
  • 自ら考え、判断し行動する子(自立)
  • ふるさとを愛し、ひとりひとりの存在や生命を大切にする子(豊かな心)
  • 仲間とともに新しい価値を創り出し、発信できる子(協働)

以上3点を重点に教育活動を進めてまいります。

 本校は、市内の小学校では一番少ない児童数ですが、少人数だからこそ一人一人に役割があり、活躍の場があります。豊かな自然と温かい地域の輪の中で包まれていることを実感し、豊かな心が育ちます。そして異年齢での合同の学習、集団活動により協働の心が育ち、新しい価値を見い出せると信じます。

 子どもたちが行きたくなる学校を目指し、教職員一丸となって取り組んでまいります。本年度もPTAの皆様、地域の皆様のお力をお借りし、連携を取りながら教育活動を進めていきたいと思います。これまで同様変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう よろしくお願いします。

 

「旅立ちの日に」式辞より 令和6年3月21日
                          亀岡市立西別院小学校長  小野 猛

卒業生の皆さんの前途を祝して!
 子どもらしく、のびのびと、そして一寸大人な考え方を

 うららかな春光が差し込むかと思えば白いものが舞い、桜の蕾をすぼませる日もある里山西別院。鴻応山にも春の芽吹きを感じる春暖の候、3月21日の木曜日には、4年振りにご来賓の皆様のご臨席を賜り、粛々と卒業証書授与式を挙行することができました。
本校での学びの時間は違っていても、この西別院地域が育んできた、「他者に優しく温かな人柄、穏やかで和やかな校風」は、151年の歳月を越え、卒業生に脈々と受け継がれていると感じています。本校の特色である、「起業家的体験のニッシカンパニー」の活動は、地域の皆さんの親切で丁寧なご指導と、そして温かなご支援により、多くの体験と、豊かな経験の蓄積の機会となり、児童らを一回りも二回りも、大きく成長させる糧に繋がっていることを、常々より感謝いたしております。
 入学当初より、在籍が一人という学級でしたが、5年次コロナ禍の影響で日本に一時帰国し、野外学習やラフティング、トレードフェアー、伊勢志摩での修学旅行などの思い出を共につくることができた「インターナショナルスクール」在籍のヤヒヤ君も、残念ながら卒業を目前にして古巣の学校へ、帰国となました。再び人恋しい学級になり、一人で下級生をリードしながら頑張り、本校の伝統を引き継ぐことができました。年明けに、こころさんが仲間に加わり、これまでに無い学習環境が訪れ、送る会での「漫才による学校紹介」や、委員会活動他、卒業前の「一つの学期」を共に楽しく過ごしたり、困っている後輩児童らにそっと救いの手を差し伸べたり、下級生らと楽しく休み時間を過ごし、出会いを大切にしてくれている姿があり、嬉しく思っていました。
 4月からは、中学校への進学となります。これまでとは違った環境、多人数での集団生活や教科担当制の学習、部活動など…。新たな出会いや、新たな経験の機会が沢山待っています。西別院での豊かな経験は、大きな心の支えになってくれると信じています。
 「学力は決して裏切らない」と言われますが、人との繋がりを、大切に豊かに築いていてこその「学力・人間力」であると思います。また、「夢」は、これからの学びや経験、多くの人との出会いや広い世界を知ることで、別の夢に置き換わったり、思いが更に強くなったりしていくものだと思います。夢は「誰かが、叶えてくれる」ものでは無く、「自分が叶える努力を積み重ねて」こそ、叶うものだと思います。小さなことに「くよくよ」せず、自分らしく、一歩、一歩を大切に歩んで生きましょう。
 卒業記念樹に「桃」を植樹してくれました。花言葉は、チャーミング、気立ての良さ、私はあなたのとりこ、「天下無敵」だそうです。「驕り高ぶり」「傲慢」他人に「おんぶに抱っこ」「コミュニケーション無し」では、良好な関係や成長は期待できません。「素直」「感謝」「謙虚」の姿勢を持って「探究」し続けましょう。めまぐるしく社会が変化するなか、折り返しのない片道切符のような「一度しかない人生」は、何が「正解で不正解」かは、解りません。悩み、苦しみ、耐え、それでも一歩を踏み出し、個性を発掘し磨き、大成させるには未だ未だ、時間と労力と変化が求められそうです。これからの皆さんの益々のご健闘と活躍を職員一同心より祈念しています。
 保護者の皆様、地域の皆様には、「否定ではなく、いつも味方、良き理解者」として見守り、背中を支え、時にはその背中を「そっと押し出せる存在」であって、いただければと思って居ます。
長きにわたり、本校の教育活動に対しまして、ご理解とご支援を賜り、いつも児童らを支え応援して頂きましたこと、誠にありがとうございました。心より感謝と御礼を申し上げます。

「能登電が走ったよ!2月中旬。
  復興のシンボル」 頑張れ能登! 
 

 「鶯」はたくさん鳴いてメスを誘い、縄張りを宣言しているのであって、「春が来たよ」とお知らせしているのではないそうです。でも、求愛と縄張り宣言では鳴き方(優しさ)がちがっています。
 柚原西条当たりの竹藪から、鶯の鳴き声が間もなく耳に届きそうです。降雪区域は東日本へと年々北上し暖冬の里山、地球温暖化、環境破壊の余波は爪痕を残しているようです。
 石川能登や小木小学校も被災から2ヶ月が過ぎ、厳しい状況が継続する中、新たな選択や対応が待ち受けていることを耳にします。児童らが里山学習で作った「かき餅」を送ろうにも、便が確保できず足踏みをしていますが、義援金のアルミ缶回収は継続中ですので、ご協力を宜しくお願いします。
 3学期にWeb交流を実施する児童らを中心に、曽我部の玉葱農家さんより玉葱苗を320苗ほど頂き、時期的には大変遅いのですが、Nissiの畑に植え初夏に収穫を予定し、小木小学校に配送することができればいいなという想いで活動をスタートしました。
 新型コロナウイルスの新たな変異株「J N.1」が流行中で、免疫回避力が上がっているため「何度も感染」する可能性があると云われています。変異株「J N.1」の特徴は、オミクロン株の派生型で、夏頃に流行した「E G.5」よりも感染力が高いそうです。J N.1は免疫から逃れる性質が強く、体内の抗体が効きづらいという分析結果もあるそうで、感染が広がりやすいそうです。
 去年の12月頃から世界各地でJ N.1の検出割合が急増して、WHO(世界保健機関)が「注目すべき変異株」に指定しました。海外では1月に入ってJ N.1の流行が落ち着いてきたのが、日本では逆に1月から増えて、2月がピークになると推測されています。例えば、東京都によれば、去年12月4日から10日は感染割合が約17%だったものが、今年の1月8日から14日には約58%まで増えており、6割がJ N.1ということになります。一方、症状としてはこれまでと変わらず発熱、せき、喉の痛みが生じ、ただ、ウイルスの免疫回避能力が上がっているので、2度3度と感染することもあり、発症して1日から2日では抗原検査でも陽性が出ないこともあるので注意が必要だそうです。活動場所の状況に応じてマスクの着用やうがい手洗い、手指消毒、疲労を持ち越す体力低下を防ぎ、快眠快食、健康的な生活を送り予防を心がけて行きたいものですね。
 3月に入り、後輩児童や保護者の皆様のご支援をいただき、卒業生を送る会が催されこの6年間の思い出が回想され、卒業生は勿論、在校生らの成長ぶりを再確認したところです。小規模校ならでは、この里山地域ならではの、保護者や地域の皆さんの思いや期待を受け止め、これに応えた成長ぶりに目頭も熱くなります。日々地域の皆さんの支えにより沢山の貴重な体験を経験することができた証しだと感謝しております。
 2名の卒業生を送り出し4名の新入児童を迎える予定になっています。3月一杯の残り僅かな日々を、進学、進級しても新たな学年でスムースに適応し、充実した学校生活を送ることができるようにやり残したことや、未来を見据えて準備できることをしっかりと実践できる最終月にして欲しいと思います。これは我々職員とて同じこと。「少数精鋭、小規模校ならではの良さ」を活かし日々の教育活動実践に邁進して行きたいと思います。

「被災お見舞い申し上げます。」 

如月に 福は家 福は能登
 小木小学校へアルミ缶回収で義援金を!!ご協力お願いします。

 晩冬の候 吐く息も白い朝一、フロントガラスの霜や凍てを除去するのに暖機運転が欠かせない日々が続いています。新学期が始まり20日程の学校生活が終わりました。9日新学期のスタートの折、通学バスから降車してくる児童らの笑顔が印象的でした。それぞれ冬休みにリフレッシュができたのかなと感じていました。 
 一方、能登半島地震の爪痕は大きく、交流のある「能登町立小木小学校」の児童や教職員、保護者の皆様、被災地の皆様の安否や健康被害、非日常生活が続く日々は想像にもおよばないものと推察し、心より皆樣の頑張りに敬意を払いお見舞い申し上げると共に、一日も早き復興、復旧を願うばかりです。何か動くことが「逆に足手まとい」にならないよう、でも何かしらの支援が叶えばと思う日々を、児童らとともに過ごしています。
 長期にわたり、不自由な生活を強いられている被災者の方とは異なり、「わたしは、飽和社会の中にあり、日々の不平不満に思っていることも、本当は凄く恵まれていて、贅沢していることに気付き、今に感謝の気持ちを持って生活をして『生きたい』」と再認識しています。」
 そのようななか、1月22日に始業式を迎えられたとのことです。教育活動の再開を心より祈願しております。
 学期初めにご依頼をしました、義援金支度のためのアルミ缶回収には、地域の皆様のご協力を賜りありがとうございます。現在のところ、少しずつではありますがアルミ缶が集まっています。資源化を推進しながらの活動になります。月2回の市の回収分を西別院小学校に持参していただいたり、バスで登校する児童に持たせていただければ幸いです。狭い地域故、多くの回収(支度)は望めないのかも知れませんが、少しでも多くの心が、能登の小木小学校の復旧や復興の足しになれば嬉しいので、西別院地域の皆様には、引き続きご協力をお願いします。

「当たり前を当たり前」以上に極める

 今年の目標として紹介した『凡事徹底』とは、「特別なことではなく、ごく平凡なことを徹底してやり抜くということ。つまり、物事を成し遂げるには、当たり前のことを当たり前にできるか、徹底してできるか」ということで、イエローハットの創業者にあり、掃除を極め尽くすことで有名な鍵山秀三郎氏が提唱しています。「凡事」とは「当たり前のこと」という意味です。「目配り・気配り・心配り」の3 K(配り)がしっかりできるということにも繋がり、物事を中途半端にせず、最後まで徹底的に取り組むという強い意志を形成することに繋がっています。
 そして、「凡事徹底、凡事一流」とは、「当たり前のことを人には真似できないほど一生懸命やる、当たり前のことを当たり前以上に」という所まで引き上げてこその『凡事徹底(一流)』であって欲しいと考えています。自分にとっての「当たり前」を探しだし、より良く生き抜くために極め続けて行って欲しいと願っています。
 継続は力なり(どんなことでも継続し続けていくことが成功の重要な要因で、コツコツと努力を続けていけば、いつか必ず目標は達成できるという意味)、また継続も力なり(諦めずに取り組むことそのものが、持つ能力の一つでもある、という意味。継続することは、想像以上に困難で、ただ続けていれば良いという端的で容易なものではなく、毎日毎日、続けるという作業そのものにも、大変な困難を伴っている)。ということだと云えるからです。
 進級にむけて、自分の人生の為に積み重ねて行(生)きましょう。 

辰の年 本年も教育活動の推進に、何かとご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

能登半島地震 被災地の皆様には心から お見舞い申し上げます
  一日も早い復旧と復興、平穏の日が訪れることを願っております

 年明け早々「令和6年能登半島地震」が発生し報道を観る度、唯々唖然とするばかりで、今もなお被害の全貌も解らず、住居家屋の倒壊は勿論ですが、消息不明の方の存在に心が痛むばかりです。甚大な被害に見舞われた、能登半島地域を中心とした被災地域の皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに、救助活動や支援活動の充実と一日も早い復旧や復興を祈るばかりです。
 特に3年前から「里海里山学習」で交流のある「能登町立小木小学校」の児童とご家族、珠洲市に住居を構え通勤されている教職員の皆様や海洋センター皆様ら安否や、被災状況、困惑状況など詳しい情報を知ることはできませんが、皆様のご無事を願っております。
 今は残念ながら、静観することしかできませんが、今後私たちにできることがあれば、大きなお役には立てませんがご連絡下さい。
3学期の交流学習も、教育活動が再開されたら引き続きお世話になりたいと思います。

「西別院小学校の活性が、地域の活性に繋がる1年に!」

 青空が広がる早朝、吐く息も白く広がり、凍てつく壌土に陽のひかりをあびキラキラと胸まで到着すると、身振りが起こり自ずと姿勢が正される気がし、新年に、一日に相応しいスタートだと感じてしまします。
新学期がスタートしました。2学期の終業式を迎えた児童らの楽しそうな笑顔が、彼方此方にありました。クリスマスプレゼントが、お年玉が待ち遠しくて?多分そうなのでしょうが、2学期に沢山経験をした行事やNissiの活動、学習活動から得られた満足感や、達成感からくる充実感もあると思います。小規模特認校として少数精鋭を目指し頑張っています。3学期に、5年度のまとめをしながら、振り返り自分に必要な力を磨けるように、4月に入って後輩を迎えお世話できる一つ歳上の頼れるお兄ちゃんお姉ちゃんになれるように準備を進めて行きたいものですね。
 6年生は、中学校へ進学し沢山の仲間の中で、西別院小卒業の生徒は凄いなぁと感じてもらえるような活動や自分の力を発揮して欲しいと思います。小規模校で学んで身に付けた経験値やエネルギーを、他に発信してくれることがなにより、小規模特認校の魅力として伝わり宣伝となり、希望者が増えるかも知れません。活きた広告塔の役割を果たして欲しいと期待しています。
令和6年度は、新たな特認および移住児童各1名を含める、1年児童4名、2年と3年児童が各3名、4年児童5名に5年児童4名、6年児童3名の計22名、17家庭が在籍予定になっています。教職員は3年目4年目を終える者も多くあり勤務環境が変わる可能性もありますが、これまで西別院小学校が取り組んできた、歩んできた、実績を継承し更なる飛躍ができる様に頑張りたいと思います。法貴峠の整備によりアクセスもよくなるであろう「西別院の地域」に元気が出るように、地域の皆様と共にある学校として、ふるさとを愛し、ふるさとに根ざした教育活動の実践に、児童と保護者、職員一同頑張って参りたいと考えています。起業体験活動の一環である竹炭づくり、米づくり、土づくりに野菜づくり、機織などの体験から学ぶ活動を中心に、基礎基本の確かな学力と、豊かに生きる抜く力を育むために努めて参りたいと思います。
 本年も宜しくお願いいたします。     
   校 長  小野 猛          教職員一同

令和5年度
「古参去り感謝の卯の年を越え、西別小の新たな飛翔、辰の年へ」

 「夜風が身に沁みる頃となり」と綴りはじめたものの、何故かしっくりこない年の瀬。四季折々の日本という概念が、随分と異なってきていると感じているのは小生一人でしょうか。皇帝ダリアもおそがけに花が咲くも霜でか、その姿も長くは観られず、エンジェルストランペットの花は、3回に分け咲くも同じくその命短く、目を楽しませてくれることも少なかったように思います。暦にしたがって冬将軍に向かっていくはずの気候が定まらず、冬が、夏が、秋が不規則にあり自然界に大きな環境影響をもたらしているのを強く感じています。しかしながら歳月はなんら影響されずに、「光陰矢の如し」と暮れていきます。
 4月から「これと云った変化」もなく、12月を迎えてしまったような感じがしています。しかしこの間には、米作りを通した活動、野菜作りを、竹炭作りを介した地域の皆さんのお力添えやご指導を沢山いただき、更には、自治会やPTA、親父の会の支えにより、児童らにとって多くの貴重な体験を積み重ねられている1年だったとことに感謝申し上げます。また、結果はこれから先、未来のこととなりますが、PTAを中心に学校存続に向けた特認校児童の募集に関わる広報(インスタやリーフレット)活動や伝統文化でもある機織を介した体験活動なども何かとお世話になり、次代を築きあげる働きかけもある1年でもあり、皆様には深く感謝しております。私事とは云え、役職定年制により後3ヶ月の在勤となります。西別院地域が小学校を拠り所に、益々活気づく地域作りに貢献できるような「種蒔き」ができればと考えています。何か良いアイディアがありましたら、ご連絡下さい。
 残す歳の瀬に、クリスマスを迎え大掃除、大晦日を迎え、新春を迎えます。各家庭におかれましては、短い冬休みを迎えますが、家事手伝いを任せ、自立のために、また人の役に立てる活動を惜しまない人づくりのためにも、有意義な年末年始となるように願っています。また、この1年を振り返り、継続して努力していくことや、工夫して改善することなどを整理し、自分の将来(何をしたいのか、どんな生き方をしたいのかなど)を見通しながら、新たな目標を設定して欲しいと思います。あと3ヶ月をすると卒業や進級をしていきます。
 一つ歳を重ねて「らしい振る舞いや考え方ができる」自分の準備を進めて行きましょう。過日、睡眠を科学し8時間程度の睡眠を決まった時間に床に就き、決まった時間に起床し、適度な運動と適度な作業を熟し、規則正しい生活を送る事が、学力の定着や向上、運動能力の向上、成長期や思春期おいて好ましい成長を促すということを学びました。年の瀬にむけて多忙になりがちで、年が明ければ、来客も多くありと不規則になりがちです。臨時収入も見込めるかも解りません。食生活を含む生活リズムを崩さずに令和6年度をしっかりと見据えた冬休みを送りましょう。流行性感冒、インフル、アデノウイルスなどによる健康被害にも十分警戒しながら健康で楽しい日々を送れるよう努めて行きましょう。
 少し早い気もしますが、旧年中は何かと地域の皆様には西別院小学校の教育活動の推進にお力添えをいただきありがとうございました。辰年へと明け、令和6年も引き続き、皆様のご理解とご支援を賜り、お世話になりますが、宜しくお願い申し上げます。

 ゆきんこ 舞う季節
『 創 立 1 5 0 周 年 』 に関わるお知らせ

 初冬の候 井上靖の作品『しろばんば』にある「しろばんば」が、里山の夕闇に舞い、雪の季節の到来を告げようかとしています。名の由来は「白い老婆」にちなんでいるとも推理されているようですが、「雪虫」とか「綿虫」とも呼ばれ、トドノネオオアブラムシがその正体だとされているようです。私は「雪ん子」と呼んでいたのを思いだします。そっと掌にのせ姿を伺うと、さほど気を惹かれるものでもないのですが、ふわふわあちらこちらを舞う姿は何故か趣があり気を惹かれてしまします。
さて、卯の年も残す所あと一月となってしまいました。気心多忙な折に、定まらぬ季節の変わり目で、体調を崩しがちな時節にもあります。地域の皆様におかれましては、くれぐれも体調管理にご留意いただければと思います。
 11月26日 日曜日は、起業家的体験活動の報告会として京大トレードフェアーに参加し、低学年児童は後半、社会見学として京都市水族館を訪れました。Nissiカンパニーの活動報告や大学生らが取り組んでいる活動やその商品も実際に目にし、交流から学べることを吸収してきました。市立芸大の藤野教授のご支援のもと、機織体験を深めていき、新たな分野を開拓しようとしています。「織物クラブ」と称して地域や保護者の皆さんらによる活動も発足しています。グラウンドもグラウンドゴルフで活用していただき、体育館では、卓球を楽しんでもらっている地域の方の姿もあり、嬉しいことに小学校を中心に地域の皆さんの繋がりや活動が広がっているような気がしています。
 年末に向け、1年の活動を整理し新年を迎えられる準備をされていると思いますが、西別院、東別院小学校両校は、来春創立150年目を迎える運びとなっております。東別院小学校は3月末に記念式典行事を予定されております。本校は、「創立100年目の記念式典を110年目に実施した経緯や、昨年の別院中学校の閉校記念式典の実施などを鑑み、より地域の方や自治会からの支援ができるように環境を整える時間を設けるという意味で、西別院町西村自治会長さんからの御提案もあり、学校と協議した結果創立160年の期に「記念式典」を実施することになりましたので、学校便り「鴻応山」の紙面をお借りし、皆様にお知らせいたします。
 昭和56年度以降の入学、卒業学年の児童らの集合写真などのデータ提供などを今後お世話になると思いますので、その折にはご協力をお願いいたします。
 特認校制度の活用、IターンやUターンにより参入移住が増え、小規模校ならではの特性を活かし、益々西別院小学校が、地域が盛況となることを祈願しております。

「里山に四季折々…四季あれ?あれ?」 
  晩秋を迎え、「落葉が散り日増しに寒くなる折から」…

 晩秋を迎え、「落葉が散り日増しに寒くなる折から」などと書き出していた時候の挨拶が果たして相応しいのかと疑ってしまう霜月となりました。
 田に並ぶ蘖が夜露に濡れ清々しい朝陽を浴び、キラキラする姿が生命の存続やその力強さを示しているように感じられます。蘖の生き生きとした姿が観られるということは、米作も一段落を迎えようとしている時期だと伺えます。ご苦労様でした。
天気に関わる諺に、「柿年は大雪」というのを聞いたことがあります。梅雨の雨風が多いと落果が多く、少ないと落果しないので柿実が豊作となるそうで、梅雨の雨量が少ないと冬場は冷え込み大雪が降るとされていました。又「熊を多く目撃する年は大雪になる」とも言い伝えられていました。豊作の柿の実を食べる為、熊が民家まで降りて姿を目撃されたのも満更ではないのかも知れません。各地で熊の目撃が多く寄せられている昨今、目撃情報は亀岡市内でも…カメムシの多い年も雪が多いとも云われています…。多い気がします…雪が多い年なのでしょうか?
 さて、話はさておき児童らは地域の皆さんのお力添えをいただき、里山農園の稲を刈り、稲木干し、脱穀から籾すりを終え、昨日の「西別院フェスティバル」の折に、「Nissiカンパニー」が制作する竹炭グッズや他の商品、収穫した秋冬野菜とともに、お米などの販売活動も例年並に体験せていただきました。
東西別院小学校児童合同で10月はマジックショーや剣術、演奏などの芸術文化鑑賞を体験し、環境学習の一環で、ラフティング体験や薬物乱用防止教室(ルールを守る)、そして少し難易度の上がった英語劇「シンデレラ」やNissiカンパニーの取組の報告や販売体験を通じて、「急激な社会変化を受容し、新たな価値を生み出していく精神」アントレプレナーシップを育み、地域課題の解決などにも役立てられるように活動を頑張っています。
 特認校学校説明会を中旬に実施し3組のご家庭に来校いただき、学校や児童の様子をご案内しました。PTAの方のインスタグラムやリーフレットによる広報活動などにより知名度も上がり、多くの方に興味を持っていただき、希望する児童が増えることを祈っています。また、特認校説明会の日の放課後、保護者の希望で子ども会が中心となり、「モルック」という戦略的グラウンドボーリング?カーリング?ボッチャ?…的な、最近流行のスポーツを開催し、歓喜に溢れる楽しい一時を過ごされていました。その仲睦まじい様子は「特認希望の保護者や児童」に是非参観していただければ良かったなぁ…という活動もありました。
地域によっては、自治会に所属しないとか、PTA活動に参加をしないといったケースも耳にしますが、西別院地域では皆さんが協力的で楽しく活動をされていることも一つの自慢なのかも知れません。
 11月の機織体験、京大トレードフェアー参加や低学年の社会見学などに続き、交流「餅つき」、小木小学校との里山里海交流など学校外の人達との交流機会が控えています。自分達の活動を発信し、他者や社会からの情報をキャッチし沢山の学びを得られる活動にしていきたいと考えています。
 季節の変わり目、寒さが日増しに強くなり流行性感冒、インフルエンザなどに留意し健康で過ごせるようお身体をご自愛いただき、学校の諸活動にご支援いただければと思います。

「神無月」  夏、秋にかけ鬼蜻蜓、蜻蛉…
 「清流祭」東西別院小合同運動会を終えてのお礼

 盛夏の里山に鬼蜻蜓が一匹(多い年でも二匹)飛来する姿を見かけ、蟋蟀が涼しげな響きを奏でる秋涼、実穂や刈り入後の稲木に麦藁蜻蛉や秋茜が舞ったり羽休めしたりする姿が認められ、季節の移り変わりを楽しむことができます。
 そう今年は、校門付近の空に塩辛蜻蛉の姿を久々に見ることもできました。随分とご無沙汰懐かしい気がしました。一方、エンジェルストランペットの花は4日ほど美しく咲いていましたが、その後の突然の雨にラッパの外周が茶色くなり瞬く間に落ちてしまいました。
 異常な気候に、生き物たちに過酷な目に見えない変化が生じている気配を感じてしまいます。
 16日の土曜日は、秋晴れどころか真夏を伺わせる暑い一日でしたが、第1回「清流祭」東西別院小学校合同運動会を盛大に無事終了することができました。熱中症予防対策の為とは云え、失礼にもご来賓の紹介を割愛させていただく失態となりましたが、自治会長西村満樣、南桑中学校長國府美幸樣、別院保育所長鈴木竜子樣、亀岡市議会議員山本由美子樣、西別院駐在所大関勝大樣、犬甘野児童館長川勝洋太樣、本校PTA会長芝和志樣、民生委員児童委員馬場広治樣、主任児童委員廣山津岐子樣、下条区長酒井正樣、柚原区長齊藤浩久樣、大堂区長大津一則樣、中ノ谷区長東馬場広治樣(以上西別院町関係)、前教職員の貞守尚子先生、松岡理絵先生、加藤一貴先生、および東別院町関係各位樣(略)他、保護者の皆様には、農繁期の公私ともにご多用の折ご臨席、温かなご声援を頂きましたことお礼申し上げます。また、当日早朝より児童のお弁当の準備から、玉入れや綱引き競技、亀岡音頭などへの参加の他にも親父の会のご支援も加わり、駐車場係や終了後の後片付けまでもお世話になり、様々な場面でご支援をいただき、助けて頂きましたことに厚くお礼申し上げます。
 50名足らずですが東西の児童が集まり、別院保育所園児らにも参加いただき、お互いの頑張りを讃え、認め合う楽しい清流祭となり、西別院小児童の全員の参加があったことや、昨年に比べ大きく変化、成長した個の児童の姿が複数そこにあったことが大変嬉しく感じられる一日でした。ショット1500枚を越える画像の全てをお見せすることはできませんが、自校のホームページも一部ご紹介をさせていたただいておりますのでご覧下さい。
 里山の彼方此方では蘖の緑が眩しい景色ですが遅れて、自校の田圃も長澤さんにお世話になり刈り入れが済み、稲木干しをしています。南桑中学校ブロック交流(餅米)稲刈りは細見さんのお世話により、10月3日に開催予定です。
 秋冬野菜も土に根付き始めました。
 小規模特認校説明会や英語劇「シンデレラ」のフェスティバル、京大トレードフェアーに向けた起業体験の活動も更に活発になってきます。体験を主とした、ひとつひとつの行事から学び続けていることを吸収、自らの味付けし、発信していくことができる児童の姿もイメージしながら、教育活動の推進に努めて参りたいと思います。
 引き続き温かなご支援ご声援をお願いします。

長月「親父パワーの輝き!
 地域と共に…2学期もいよいよスタートです」

 里山の雑木や茂みの中でのこと。盛夏に僅か7日の公演は3つの音色、残炎の夕刻に秋を告げる音色、初秋にはやがて公演始まる鈴の音にも似た、共食いされる前の涼やかな音色が耳を楽しませてくれています。
 里の稲も頭を垂れ豊かな秋の実りを予感させ、鎮座した山肌の緑が一段と盛り上がって映える鴻応山が頼もしく感じられる里山。秋の風?が吹き始める「立秋」8月8日の頃は、陽が昇るのに合わせ、異なる3つほどの音色で、ずーっと耳鳴りがしているような錯覚にもとらわれる毎日で、その音も地表に生まれると7日ほどの命と知ると少し儚さを感じます。秋風とは全くかけ離れた熱波が、足下から湧いてくる毎日でした。Uターン台風が原因か、日差しは雲の多さにより若干弱くなり、8月7日迄で学校のプール開放が止水しました。今季は延べ11日、平均し凡そ73%程度の入水率でした。とても暑くて倒れそうな過酷な環境下にも関わらず、Life Guard(監視員)としてお世話になった、PTA会員の皆さん、放課後児童クラブのスタッフの皆さん、ありがとうございました。お陰様で児童らは毎日歓喜と水飛沫をあげながら夏の太陽の下でキラキラと笑顔に輝いていました。
夏休み中は、これまでコロナ感染症を危惧し集うことが制限されていましたが、5類移行に因り、犬甘野児童館の「夏祭り」や自治会主催の西別院「町民フェスタ」など、地域の人が集まる機会が多くあったように思います。その都度PTAや子ども会の皆さんにお世話になり、特に今年は「親父の会?」として、お父さん方の支援と参加による活動の場面が多くあり、交流も深まり大変感謝しております。
After Corona(COVID‑19)と云われ、感染者数をメディアも取りあげなくなっただけで、…以前として第9波…With Coronaの状況にあること変わりないようです。過剰に恐れる必要は無いのでしょうが、リスクの高い年齢層や感染の注意を十分払う必要がある人も周囲にはあることを考慮し、状況に応じて予防対策は継続していくことが必要なのかも知れません。
京都市立芸術大学の藤野教授と地域学校協働活動推進コーディネータの細見さんらのご協力の下、織物に関わる体験プロジェクトを進めようと図っています。糸を藍染していくことや、ついでに布や袋(エコバッグ)なども染めたりしながら「Nissiカンパニー」の商品開発に繋げて行けたらと考えています。何かよい知恵やご支援がいただける方がありましたら、気軽にお声掛けいただいたらと思います。
残炎の候、8月20日の日曜日は、西別院町「町民フェスタ」が開催され、多くの方が学校に集われました。(株)さくら樣よりご支援いただいたグラウンドの「LED照明」のお披露目式とあわせて、楽しい一時を送る事ができました。西村自治会長のお話によると、5年ぶりに地域の皆さんが集まられる機会になったということです。集われた皆さんのお顔には、グランドゴルフや音楽ショー、地元亀岡牛の当たる抽選会などに触れ、「久々の屋外でのワクワク感」を味わえたのではないでしょうか。小学生児童も参加させて頂き、地域の皆さんと共に活動やふれあいをさせていただき、貴重な体験と一夏の思い出を作ることができました。年々児童数の減少が進む中、特認校児童の募集の声も高まっています。地域と一丸となって学校の歴史と文化、心の灯火を継承して行きたいと思います。
2学期がスタートしました。運動会、西別院フェスティバルNissiカンパニーの活動が控えています。お時間がありましたら学校へ脚を運んでいただければと思っています。今後台風による災害なども懸念されますが、何よりも暑さがまだまだ続きますので、お身体をご自愛下さい。

葉月
 暑中お見舞い申し上げ、一学期をふり返り皆様にお礼申し上げます。

 重力に従い地球へと垂れ下がるもの、逆に重力に反して青空に向かって伸びるもの、緑々とした野菜畑に夏野菜が存在感のある西別院の里山。昨年に比べ雨量も多く晴れ間の少ない梅雨時をなんとかやり過ごし、暑い夏を迎えようとしています。トマトや万願寺にシシトウ。ピーマンやパプリカ。カボチャにスイカと沢山の彩が緑のキャンバスを飾っています。
 学校の玄関先もベゴニアや桔梗、マリーゴールド、紫陽花の他に向日葵の大輪が陽に向かい、脚を運んで下さる皆さんをお待ちしております。
 7月20日から夏休みに入りますが、学習補充のため午前の登校日を24日迄、プール開放は8月7日を最終日として実施、今暫くは児童らの顔を見ることができる機会を計画しています。
 1学期をふり返ると、昨年とそれほど大差なく学校行事に取り組むことができました。南桑中学校進学元年にあたり、同中校区の小学校児童(6年生)が集い交流ができるよう、新たに大槻並で田植えを開催し、稲刈と餅つきをする「交流の場」を持つ第一歩を歩み出しました。
 保護者と共に「山頂に歩みを」進めた鴻応山歓迎登山。「広島での平和学習」への移行期にある中での「伊勢志摩・鳥羽方面」への修学旅行と「伊根・宮津」での野外学習なども、無事体験を済ませることができ、多くの思い出を作ることができました。水泳授業も天候に左右されながらも、昨年同様に実施し、今年は夏休み中にプール開放をすることになり、コロナ禍以前の活動に戻りつつあります。
 また、起業体験に関わる稲作、畑作、竹炭づくりも地域の皆様のご指導ご支援により、豊かな体験を積む機会とさせていただきました。改めまして厚くお礼申し上げます。夏休み中は人の動きも活発になり、多くの人との交流や広い(遠い)地域への外出が見込まれます。5類になったとは言え、罹患状況はかなり高い状況にあると耳にします。感染予防に努めましょう。長いマスク着用生活で、免疫力も低下し多種多様な感染症に罹患したり、体調を崩したりすることも多いと聞いています。海水浴に出かけることも増えると思います。溺水や水難事故に遭遇しないよう注意し、また熱中症にも気遣い、自他の安全と事故防止に十分注意しながら長い休みを堪能し、2学期へ向けた心と体のリフレッシュ、エネルギーの充電を図りましょう。
 2学期は、清流祭東西別院小学校合同運動会や起業体験活動に関わる商品開発、販売、収穫や交流活動、劇や学習発表の機会などに関わる行事が目白押しです。
 これまでと同じ「時間に起きて、食事を摂り、活動(運動)し、決まった時間に床に入る」習慣(体内時計や生活リズム)を変えないことが、2学期がスタートしても疲労感や倦怠感を感じないことに繋がります。暑さによる体力消耗も影響してきます。夏休み中は「質の良い睡眠」を確保し、「食事」をしっかり摂り、「適度な身体活動(運動・お手伝い)」をし、「入浴」をして、自分の好きなこと「趣味」も嗜み、一日一日のメリハリと清潔感も維持しながら、楽しく過ごしましょう。
 7月22日の犬甘野児童館での「いきいき夏祭り」や、8月20日の「西別院フェスタ」などの地域行事にも積極的に参加し、地域の様子を肌で感じ、自分達の生まれ育った里山の将来、西別院地域の発展に何ができるかを考えながら、地域と共に考えて行(生)きましょう。

   児童らの夢間近…「蛙に螢、カタツムリ。蝉にクワガタ、カブトムシ…」里山豊か

  闇の中にちっちゃな、蛍光の景が同じところに留まっていたかと思うと、フワリと浮き上がり…と思えば、下に上に右に左にへと曲線を描くように揺れうごきます。此方の気配を感じてか、スーウぅーっと暗闇に残影伸ばし消える里山の清流。やや黄緑がかった蛍光の景は黒い背景と同じになったり、再び明るく景を放ったりして、趣ある風情にしています。つかの間梅雨に入り、田圃に脚を運んでみてもその姿、情景を目にする機会も少なくなり、代わりに紫や白、橙そして特有のピンクがかった花「紫陽花」にカタツムリや孵ったばかりの蛙らの姿をみるようになり、季節の移り変わりを感じる里山です。
  プール一いっぱいに入った水面が、陽の光にキラキラ揺れながら、児童らの戯れを今か今かと待っています。雨の影響で6月19日の週は水泳授業が実施できませんでしたが、これからプール授業も始まり、楽しそうな声が聞こえてきます。夏休み期間中は8月7日迄プールを開放します。過日、3年生以上の児童がPTAと一緒に救急救命講習(心肺蘇生法)を受けました。平時から何度も訓練的経験を重ねることで、緊急時にパニックにならず心肺蘇生が施せるような「自分づくり」に努めています。昨年から2度目の体験となった児童は胸骨圧迫のスキルが伸びていたと思います。講習は男性会員の参加も多く、「親父の会」発足の姿勢の表れなのでしょうか?…また、今年は女性会員を中心にインスタグラムで児童や西別小の様子を紹介し、特認校制度の広報もお世話になっています。「子は宝」学校や地域にとっても大変ありがたいご支援だと感謝しております。
  今年も「ゆうゆう窯」でお世話になった竹炭が焼き上がりました。起業体験活動の秋に向けた商品開発がスタートしていきます。京都市立芸術大学の先生から織物機を3台頂戴し、その活用を模索していくことになっています。その道に長けた方がおられましたら是非お声掛け下さい。児童らに物づくりの楽しさを教授していただければと思っています。
 8月20日の日曜日は、西別院小学校のグラウンドの夜間照明がLEDに替わり、その竣工と感謝の意を表する式典として「町民ふれあいフェスタ」が西別院町自治会や関係者の皆さんが中心となって開催される予定になっています。詳細は自治会から広報があると思いますが、コロナ禍の中で「閉じ隠り」傾向にあった生活に変化を与える契機になればとも考えられています。児童らも一緒に集わせていただこうと考えています。是非お誘い合わせのうえ、ご来場頂き西別院地域の活性に、ご理解とご協力を頂ければと思います。
柚原から笑路の車道に、鹿の姿が頻繁に目撃されていますので安全運転に心がけて下さい。天候や気候の落ち着かない不安定な日々が続きますが、お身体をご自愛下さい。

 

燕子花や花菖蒲の次は紫陽花? 学校行事も順調 の巻

 紫に惹かれる視線の先には、露草や紫露草にアヤメ、燕子花や花菖蒲などが咲き見る者を楽しませてくれています。ひと雨毎に、燃え上がる様な緑が山野に広がり初夏を間もなく迎える里山西別院。
 6年生は東西連合で鳥羽・伊勢志摩方面へ修学旅行に出かけました。初日の伊勢神宮内宮と鳥羽水族館の見学では、雨に見舞われましたが、おおきな支障も無く体調を崩す人もなく無事終了。2日目は一転、真夏日にこそなりませんでしたが、晴れた空の下に浜島という里海で鰺を釣り、2枚におろす捌き方を習い、干物つくりを体験し、パルケエスパーニャで東西別院小児童の交流を深めていました。
 今年は、それぞれが名前を呼び合いながらコミュニケーションを取っている場面を多く見たような気がします。少人数規模になってくる最中、自らが他者に自発的に関わりを持って行く姿勢が必要になってくると思われます。女児数と男児数が同じであったりして、前半は混成で、後半は同性のグループになって活動するなどの場面も見られました。
 次年度は伊勢志摩方面を継続するか、広島方面での平和学習を主体とした行程に変更するかを検討しています。
 何れの方面での実施にしても、経費負担の課題は目の前にぶら下がっています。PTAアルミ缶回収を頑張り、経費の一部として充てられるように考えていただいています。学校が回収場所であるアルミ缶回収に、是非とも今まで以上にご協力お願いします。学校にご一報いただけたら回収にも行かせていただきます。登校する児童に預けていただいても結構です。宜しくお願いします。
 6月9日10日は、4年5年生児童らによる「宮津・マリーンピア」の野外学習が待っています。
伊根の舟屋や天橋立などを見学、マリーンピアでの洋上活動を中心にプログラムを組んでいます。4年生は帰校後、Nissiカンパニーの活動の下にもなっている竹炭体験をお世話になります。
 ゆうゆう窯の岡本さんやコーディネータの細見さんや指導をお世話になる大石さん、堀田さん他のご支援をいただき、4回に渡る活動が始まります。児童らの活動を、ホームページを通じてご紹介させていただきますので、よろしければご覧下さい。
 今年は、PTA役員さんを中心に特認校制度の広報をお世話になり、その良さをアピール、活動を紹介してもらっています。インスタグラムで「おいで亀岡西別院」(非公式)と検索して見て下さい。
 今年の夏は、プールの遊泳を8月8日迄実施予定にしています。暑くて過ごしにくい夏になるかも知れません。その前に梅雨もやって来ます。気温の日較差が大きい日々が続くかも知れませんので、地域の皆様にはお身体をご自愛いただきながら、本校の教育活動の推進にご支援をいただきたいと思います。

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皐 藤の花が見頃です!
 「学校生活もいよいよ本格的にはじまりました…。」

 鶯色の山肌も少しずつ新緑へと濃さを増しはじめた皐月。堅い地表を裂く筍の勢いのよさや、裾野に房状に長くしだれる薄紫や白、黄の藤の花にも心奪われ、由良の流れにあっては、産卵を控えたウグイの寄り合う姿にも生命の息吹を感じます。ひな人形にかわり鯉のぼりが青い海をうねる穀雨の候、今年は未だに寒暖の差が激しく、安定しない日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 “皐月”の“さ”は、田の神、あるいは、田の神に捧げる稲を表わし、また、“早苗月(さなえづき)”の略だとする説もあるそうです。早苗の“さ”は、時期的に早く若々しいという意味を表しますが、皐月の“さ”と同じ田の神と解釈することもできるそうです。
 学校でも間もなく田植えが始まります。3名の早苗?いえ、児童を新しく迎えNissiカンパニーの活動が本格的にはじまろうとしています。竹炭を焼く体験もお世話になる予定です。収穫期には販売活動も計画しており、昨年に引き続き、地域の皆様のご理解とご支援をお世話になると思いますので、宜しくお願いいたします。
今年は、PTAも一緒に鴻応山歓迎登山を踏破していただき、8月8日を目処に夏季休業中のプール遊泳も実施予定で当番をお世話になる予定になっています。決定ではありませんが、犬甘野児童館の夏祭りの実施に向けても、PTAも一役を担ってもらおうと思います。
 昨年以上に行事や活動が復活し、様相を新たにして実施されることが見込まれます。東西別院小学校の清流祭合同運動会は、輪番開催で、今年は西別院小学校を会場に実施の予定をしていますので、楽しみにしていて下さい。5月中旬、鳥羽・伊勢志摩方面への修学旅行が予定されています。来年は広島での平和学習を含む行程に変更が有るかも知れませんが、伊勢内宮、海の体験、水族館、パルケなどでの体験学習を東西別院小学校合同で進めて参ります。
 さて、新型コロナウイルス感染症法上の扱いが2類相当から、季節性インフルエンザと同じ5類へ引き下げられます。マスクの着用が個人の判断に委ねられた昨今、学校では密な活動や対面などによる状況などに応じてマスクの着用は指示して行くことになりますので、日々の生活の中でマスクの準備は、常時お願いをしたいと思います。
 また、第9波の懸念がされており、罹患された方の中には後遺症と闘っておられる方もあるというお話は、当初から耳にしています。それぞれが健康管理に十分注意を払い、お身体をご自愛していただくことを願っております。可能な限り、児童らの活動や学校での様子をホームページにて更新できればと考えています。機会があれば覗いてみて下さい。5月中旬には6年生が鳥羽・伊勢志摩方面へ修学旅行に出発を予定していますのでその様子なども載せて行きたいと思います。 ​

ご卒業にあたり の巻

 うららかな春光が、ふるさと西別院を温かく包み、鴻応山も春の芽吹きを感じる春暖の佳き日に、令和4年度 西別院小学校「卒業証書授与式」を挙行することが出来ました。公私ご多用の折り、ご臨席を賜りました、ご来賓の皆様におかれましては、誠にありがとうございました。
 コロナ禍における社会情勢も大きく変化する中、保護者の皆様にもご列席いただき、粛々と授与式が挙行できましたこと、心よりお礼を申し上げます。
 卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。この6年間、西別院小学校の児童として、学習に勤(いそ)しむとともに、本校の特色の一つである、「起業家的体験」ニッシカンパニーの活動を、地域の皆さんの指導やご支援を頂き、豊かな体験と経験を積ませて頂く事で夫々が、大きく成長してくれたと思います。
 感染症の流行が、学校行事や生活に大きく影響し、中止や内容の変更を余儀なくされた3年間、タブレットを使い、在宅でのリモート授業も今となっては懐かしく思われます。
  4年次の宿泊体験学習が、六甲日帰りとなったり、清流祭合同運動会が、単独開催に変わりましたが…、竹炭を焼き、商品を開発、販売したり、田畑に出て、土と戯れ稲と戯れ、後輩児童に手取り足取り教えながら、作物を育て販売するなど、伝統的な活動は継承し体験することができました。
 修学旅行は「内宮」を訪れ、日本の歴史や、建造物の神秘さに触れ、生物の生態を学び、鰺の開き体験を通して海の暮らしや、食育についても考え、絶叫系のアトラクションも満喫でき、ユニットバス付きの部屋で歓喜を上げながら、寝食を共にした東別小児童との思い出も、つい昨日の事のようです。
 能登町立小木小学校との交流も2年目を迎え楽しく交流する事ができ、創立150周年の節目に当たる卒業生として、大きな足跡を残してくれたと思っています。
 転出入が誰一人無く、同じメンバーが、マイペースでマイワールド、ゆったり、まったり、とした日々を過ごしていたイメージがありますが、例えば鴻応山歓迎登山では、低学年児童の荷物を背負って登頂したり、通学バスを降車する際、車内に忘れ物が無いかを自主的に確認したりと云った、日々の何気ない行動や気遣いを見せてくれる、面倒見の良い6年生であったようにも思います。
 4月からは、南桑中学校への進学、第一号生徒となります。別院中学校の存続については、地域の皆さんの様々な思いを背にしているかも知れませんが、卒業生は「自分ファースト」であっていいと思います。
 小学校や別院とは違った環境の中での生活が始まり、新たな出会いや新たな経験の機会が、沢山待っています。少人数での学びや経験は時として、通じる事も通じない事もあるかも知れません。
 しかし、西別院での豊かな経験は、皆さんの大きな心の財産だと信じています。周囲に臆することなく胸を張って、自身の経験値や学びを、新しい仲間に発信しながら、各々の個性や力を更に発揮して、自分磨きに頑張って下さい。
 二刀流で世界を制した「大谷翔平」選手は、日本人が誇れる憧れの存在です。WBC決勝戦前日、彼曰く、「憧れるだけでは越えらない」と鼓舞し優勝を果たしています。人が観ていない所で、練習に練習を、研究に研究を積み重ね、常に向上心を持った人の言葉です。加え、温かな気配りや心配りのできる人柄が、親しみや尊敬の念を抱かせ、多くの人から「憧れの人」=偉人に位置づけています。自分の「将来の夢」は、一つの憧れであって、これからの学びや経験、多くの社会や世界を知ることで、別なものに置き換わったり、更に思いが強くなったりしていくのかも知れません。
 夢は、「誰かが、叶えてくれる」ものでは無く、「自分が叶えるために努力を積み重ね」、夢を叶えた中で「何をなし得るのか」と、行動するからこそ、豊かな人生(豊かな夢)になるのだと思います。

 記念樹・ハナミズキの花言葉は「返礼」「永続性」「私の思いを受け取ってください」です。
6年間お世話になった「感謝」の気持ちを伝えたい…、「学び舎(や)」がこの地域に永久(とわ)に存続して欲しいという想いが、卒業生の心にあると感じています。「故郷や学び舎」を「大切に思う想い」を、地域の皆さんや保護者の皆さん、在校生や教職員一同で、共に「大切」にしていきたいと思います。
 卒業生の皆さんに気の利いたメッセージは送れませんが、私事で大変恐縮しますが、「頭に柔軟、心にゆとり」という言葉を、伴侶が私に向けた言葉です。
 卒業生には「一生懸命 できるまで できるまで」を芯として、忘れずにいて欲しい四つの心「素直な心」「感謝の心」「謙虚な心」「探究心」を持ち続けてくれることを願っています。
 人として成長する上で、素直さは、他者からの学びをより吸収し、驕り高ぶらず自慢せず、おかげ様でという感謝の気持ちが関係性の潤滑油になります。憧れを越えるため「探究心」は、常に向上邁進して行く事に繋がると思います。心の片隅に留め置いてもらえればと思います。

 結びにあたり、保護者の皆様におかれましては、ご子息が、6年間の課程をめでたく修了され、卒業を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。辿々しかった入学時からの6年の年月は、長いようで短く感じられる今日、様々なご苦労もあった事と推察いたします。
 しかし、特にこの一年間、著しく個々が「自分らしく」成長し、この佳き日を迎えられ、頼もしくさえ見える姿を前にして、卒業生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。長きにわたり、本校の教育活動に対しまして、ご理解とご協力をいただき、いつも児童らを支え応援して頂きましたこと、誠にありがとうございました。

 心より深く感謝と御礼を申し上げ、祝辞とさせて頂きます。

 

 

春の芽吹きを感じる春雷 弥生月

 「春雷」が春の訪れを告げる弥生、花見月に入り、梅の蕾が膨らみちらほらと花咲いています。土手を下から上に眺めると、蕗の薹や土筆が土から顔を出しているのも見つけることが出来るかも知れません。
 コロナ禍3年目の中、本年度も残すところ後1ケ月となり、卒業(修了)、進級を迎えます。西別院小学校での学びを糧に、大井、曽我部、吉川、薭田野、東別院小学校児童らとともに、新たな経験や学びを積み重ね、活躍してくれる事を期待する卒業生。
 それぞれの学年がこれまで取り組んで来た、西別院小学校ならではの行事や活動を引き継ぎ、より素晴らしいものにしてくれる事に期待する在校生。令和5年度を活躍できる場(年)にするため、しっかりと自分を振り返って欲しいと思います。
 学校では、まず私たち教職員自身が、コンプライアンス(モラル)を意識しながら、ご家庭や地域、府民の皆様の期待と信頼を裏切らないよう努める為、公金などの取り扱いに関する研修会を開催し、自己研鑽と組織的な予防対策に向けた学習会を実施しました。
 児童らは、版画展に向けたそれぞれの作品づくりに励み作品を完成することができました。6年生が卒業を間近に控え、これまでお世話になってきたことに感謝する意味も兼ね、6年生を送る会の準備に取り組んでいます。5年生児童が全体を仕切り、来年度は新入生を含めた児童らをまとめ、様々な活動にリーダーシップを発揮することができる前哨戦のようなものでしょうか?
 その姿を、卒業生が見て、伝統が引き継がれているかを感じ取ってくれるのかも知れません。6年生は卒業して行く立場で様々な思いを心に、後輩児童やお世話になった人への感謝を伝えるべき取組を進めています。送る会は3日午前中に実施されます。限られた時間の中で、お互いが心のこもった取組ができるといいなと思っています。
 これから、人事に関わる移動が進められ来年のスタッフがどの様に構成されるかは、未だ少し先の話になります。コロナ禍のなか、方法は変わったものの本校が実施してきた活動は、コロナ禍前とそれほど大きく変わらないで実施することができていますが、形骸化させ過去にやっていたから「やる」のではなく、その活動に対しどの様な教育効果を持たせ、目の前の児童をどの様に育みたいのかを、教職員一人一人が明確にし、効果的に実施できる工夫を凝らす必要があると考えています。
 また、多くの取組を点として単独で捉えるのではなく、関連付け線で結び、線と線で面にして更に厚みを加え、三次元の効果が得られるような意識や工夫が求められています。「猿(物)まね」も大切ですが、それだけでは「本物」やそれ以上を越えることはできません。新たな力やアイディアを付加させ、更に生き生きとした活動や実践ができるように引き継ぎ、進めて行きたいと思います。
 平和学習を取り扱う修学旅行や南桑中学校ブロックでの児童交流や、キャリア教育、コミュニティースクールにおいても、地域の皆様のお知恵とお力を必要としていきます。目の前の児童らが西別院小学校に入学してきて、同校を卒業して良かったと実感できる学校づくりに、教職員一同が今後も邁進して参りたいと考えております。
 令和4年度に於ける地域の皆様他の心温かいご理解とご支援に感謝いたしますとともに、令和5年度も引き続きお力添えを頂きますようお願いいたします。

※ 学校便り「こうの山」3月号に於いて、挨拶文中に誤字がありました。お詫びと訂正をさせて頂きます。

 

2月「如月」
「温故知新」大寒、「如月」を迎え、今年度も残すところ2ヶ月! 

 「おいしい暮らし研究所/歳時記」によると、旧暦では、2月4日前後の「立春」が1年の始まりで、立春の前日を「季節を分ける日」という意味の「節分」と称し、豆まきをして一年の穢れ(けがれ)をはらい清める風習が生まれたそうです。豆は「魔を滅する(まめ)」に通じ、無病息災を祈る意味があり、まいた豆から芽が出ると縁起が悪いとも考えられていたので炒った大豆を枡へ入れ神棚にお供えしてから使うそうです。一般的に、一家の主人か、年男(女)が豆をまくものとされています。豆まきの後は、年の数だけ豆を食べると病気にならず、健康でいられるといわれています。年の数だけ食べられない場合は、一粒を10として数え、一の位の数を足して食べたり、福豆3粒に梅干しと塩昆布を加え、お湯を注いだ「福茶」をいただいたりします。年の数の福豆にお茶を注いで飲む場合もあるようです。鬼は鰯のにおいと、柊のとげが大の苦手。節分には、柊に焼いた鰯の頭を刺した「柊鰯」を玄関先につけておきます。木へんに冬と書く柊には、冬の寒気をはらうという意味があるそうです。柊の葉で豆を炒ったり茅葺きの家の玄関やトイレなどにお飾りをし、炊き込みご飯をお供えしたり、といった田舎の風物詩も余り目にしなくなりました。
 一月中旬朝、氷点下に冷え込んだ西別院小の畑に久々に霜柱が立っているのを見つけました。霜柱は、土の中の水分が、0℃以下の地表にしみ出して凍ります。地表の温度が0℃以下でも、地中の温度が0℃以上なら土の中の水は凍らず、 地表近くの土が適当な大きさの粒子でできていると水は毛細管現象で地表まで吸い上げられて霜柱ができるそうです。昔は霜柱を踏みつけて発生する独特の趣のある音を楽しんだものです。
 局地的な大雪により国道が止まり立ち往生した年末に始まり、スキー場に本来「あるはずの雪」がなかったり、少なかったり…、海洋の生き物が普段見られない地域で見られたりと人の手が変えてしまった異常気象の影響を目にすることが多くあります。オゾン層は、北半球では2030年までに完全治癒し、南半球では2050年代までに、北極では2060年までに完全回復すると予測されているそうですが、37年も先のこと…。
 時代の流れとともに生活や文化も大きく変遷をしてきました。情報機器の活用により職種や働き方、学び方も随分と様変わりをしてきています。「温故知新」は「古きを温(たず)ねて新しきを知る」古きを温(あたた)めて、新しいことを知り学ぶ。古き良き伝統を忘れることなく大切に継承しながらも、次代の流れに沿った生活を積み重ねるということの意義を考えさせられる今日このごろです。
 児童らも、今の学年のまとめをする時期を迎えています。Withコロナ禍にありながらもほぼ例年格好の取組を終えています。慢性化を嫌い、より工夫されたものや過去の経験の上に新たな経験が積み上げられたかをふり返らなければならないと思います。いよいよ令和5年4月から、小学校卒業後は南桑中学校への進学となります。多くの人との関わりが増え学びの場が広がります。西別院っ子が自信を持って、しっかりと歩んでいける教育実践に努めなければならないと、職員一同改めて気を引き締めています。今年度をふり返り、次年度に向けた準備ができるよう取り組んで参りたいと思います。

 旧暦新年の始まりにあたり、改めまして児童らの成長のために、皆様のご支援とご協力をお願いいたします。

1月「睦月」
「 温故知新 笑顔を絶やさず、そして質を高めあえる一年に! 」 

 目配り 気配り 心配り 

 22023年初春の門出に、皆様の健康とご多幸、そして私たちに多くの学びがあることを祈願しています。
日本漢字能力検定協会が、暮れの12月12日、一年の世相を漢字一字で表現する「今年の漢字」として選出したのは、22万3768票の応募のうち、1万804票(4.83%)を集めた「戦」で、「戦」は'01年にも選ばれています。因みに「金」という漢字は、2000年、'12年、'16年、'21年と4度も選ばれています。今回は、ロシアとウクライナの関係性、円安・物価高による生活事情、サッカー世界選手権で日本チームが熱「戦」・挑「戦」したことが選定の背景にあるようです。
 暮れのご挨拶で、「ローマは一日にしてならず」を取り上げました。「古代ヨーロッパ最大の帝国といわれたローマも、築くまでには約700年という年月が費やされ、転じて『大きなことを成し遂げるには長い時間がかかる』という意味があるようです。耳にしたことのある他の表現には「千里の道も一歩から」「大器晩成」「継続は力なり」といった近い意味合いを持つ言葉も聞いたことがあると思います。
 さて、いよいよ西別院小を巣立てば南桑中学校へ進学することが現実になってきました。少人数で学んだ学習環境は大きく変わり、不安があるかも知れません。本校で体験によって学んだ知識や経験値は、他校の児童に決して引けを取る訳ではありません。むしろ多い方だと自信を持って下さい。中学校では、同世代の人達の考え方や思いを広く知る機会が増え、更に経験値を増やすことができることに楽しみや喜びを感じると思います。
 生涯が学びの場であり、学び続けることが大切だと言われます。予測のつかない時代に生きる世代として、しっかり現実や未来を見据え、自らが工夫や改善、開拓したりしながらよりよく生きていくことが求められると思います。例えば、「唯、何となく毎日が過ぎている」人と、「目的を持って、過ごしている」人との違い。周りから「やらされている」人と自ら「やっている」人との違い。「生きている」人と「生きていく」人との違い。「猿まね」をしている人と、「オリジナリティーを出し創意工夫」をしている人の違いは大きな差があると思います。
子どもも大人も、時代の流れに取り残されず、「大切にしなければならない、忘れてはならない」根幹の普遍性は守り、自身の行動や考え方、手法をアップデート(上書き保存)して行かなければならないと思います。成功と失敗の数以上の成功を経て、学習に仕事に、人間関係づくりに励んで行くことが必要だと思います。
 令和5年は、更に身の回りの環境や状況が大きな変化を来すと推測されます。子ども達がより良く「生きていく」ために「するべきこと」「しなければならないこと」「したほうがいいこと」をそれぞれの発達状態や年齢、立場に応じながら実践し、素晴らしい365日にしたいと思います。
また、今年度お世話になった保護者アンケートで頂戴したご意見にも真摯に向き合い、可能なことは改善できるよう努めてまいりたいと考えております。
 本年も、家庭と地域と学校が三位一体になり頑張っていきましょう。宜しくお願いいたします。    

 

令和4年度​ 
『Rome wasn't built in a day.』
「ローマは一日にして成らず。
立派なことやものは、長年の積み重ねがあって初めて完成するということ」

 広葉樹も落葉し、枝のみとなった樹木を見ていると、もの寂しい趣になってきます。また、葉っぱの代わりに蓑虫が風に「ゆらゆら」と動く様には思わず肩をくすめ、両腕を前で抱え込んでしまいます。
 歳の瀬になり、ドタバタとインフルエンザがはやりだし、コロナウイルス感染とも重なり学級閉鎖となっている学校があるなか、西別院小学校の児童らは元気に毎日を過ごしています。また、本校職員も休日の生活行動に十分注意を払い、休んでしまうと授業代行が立たず児童の学習保証が困難なので、勤務に支障の出ないように心がけています。
 児童らは、京都大学で「起業体験」に係るトレードフェアーや京都市動物園で「動物園学」の学び活動を終え、今年1年の主な行事を終了しました。ただ、お世話になった指導者の方を招いた「おにぎりパーティー」はできそうになく、児童のみで「竹炭で水を浄化し」米を炊き「収穫した野菜」で汁物をつくり食べる「収穫祭」に変更しました。ご指導いただいた皆さんをご招待することができずとても残念です。来年度こそお礼を米(込め)、一緒に実施できることを願っています。
 来春4月より南桑中学校へ通うことになる西別院小児童。学習環境や生活環境が大きく変化をします。たくさんの友だちと出会い、更に貴重な体験をしていく可能性が広がっていきます。西別院小学校で体験、経験してきたことを糧に自分に自信を持って、同じ世代の多くの仲間と関わって、自分磨きをして欲しいと思います。環境が変わろうとも「自身」がコツコツと堅実な一歩を進めて行くことが大切だと思います。
 振り返ると、3年前に新型コロナウイルスが社会にまん延した折、科学的な認識や根拠が無く、得体の知れない感染症として恐れられ、感染された方を誹謗中傷し、偏見や攻撃などによる人権侵害もあり、本府でもウイルスが原因ではなく、心ない人の行為によって尊い命が絶たれことも記憶しています。最前線で奮闘していただいている医療従事者や関係の方に対しても、敬意を払うどころか心ない言葉や対応があったようにも…。マスクが不足し高値販売も…。
 一方で、西別院駐在所の丸山さんや片山先生からの手作りマスクの寄贈、平田PTA会長からフェイスシールドなどの寄贈といった心温まる支援もありました…。この頃、マスクの着用がインフルエンザの蔓延抑制に繋がっていたのは学校医も口にされ確かなようです。新型コロナウイルス感染症の「予防接種」のある程度の普及や「科学的な解明」なども進み、またマスクが「素顔を覆う」ことで、人間関係を築く上で支障があると警鐘する人もある中で、着用の是非は難しいですが、西別院地域は2世代3世代の皆さんが混住されています。
 年の瀬が近づき多忙な毎日が続き、体力を消耗し、抵抗力が衰えているかも知れません。
 多くの感染症から、少しでも身を守る方法があるなら、自分にできることは実施し、周囲の人達の生活に支障のないようにしたいと思います。
 お正月は帰省などで久々に人が集まったり、大勢の人が集う神社やイベントにも出かけたりする機会が増えると思います。人の多いところでは様々な感染症対策を十分にとり、風邪症状など体調の変化にも十分注意し、サインがある場合は無理をせず体を休め、健康管理に努めながら楽しい冬休みを過ごしていただきたいと思います。

 旧年中の本校の教育活動推進に係るご理解とご支援に感謝いたしますとともに、「卯の年」が、皆様にとって健康で幸多い年となることを願っております。
                                                 西別院小学校 職員一同

「 蓑虫は冬支度を済ませました… 」 

  初冬の候 校庭には皇帝ダリアの花が咲き、その後ろに鎮座する鴻応山の色づきも少し褪せて参りました。敷地内のメタセコイアの樹の枝に体長7センチ前後、胴周1.5センチ前後の蓑虫が競うように冬支度を済ませ、時折吹く木枯らしに揺れぶら下がっています。光陰矢の如しとも云われ、今年も残すところ1ヶ月となりました。寒暖の差が激しく体調が崩れやすく、流行性感冒(風邪)やインフルエンザの流行懸念と、コロナ第8波が懸念される中、それらの感染症に罹患するのを心配する人も多くあります。特に3世代が混住する西別院地域のような里山では、自分だけでなく、周囲におよぼす影響も気遣いながらの予防対策が大切だと思います。
  春先より児童からは新型コロナウイルス感染症発症3年前とほぼ変わらぬ教育活動の体験を積み重ねることができました。これもひとえに地域の皆様のお力添えをいただいたからこその実践と深く感謝し、紙面をお借りしお礼申しあげます。
 昨月は、西別院フェスティバルに於ける英語劇「うらしま太郎」の参観や、起業体験活動「Nissiカンパニー」の体験の一環として児童らが取り組んできました竹炭づくりやお米づくり、野菜づくりに関わる商品の販売体験では、沢山の商品をご購入していただくことでご協力いただきましたことにも厚くお礼申しあげます。本校で栽培する野菜の味にリピーターがあったり、竹炭による水の浄化作用を活かしてお米を炊いたり、美味しい水にしたり、ブレスレットなどの装飾小物にしたり、脱臭効果を利用したりと幅広くご愛用いただきありがとうございます。11月末には3年ぶりに京都大学を訪れ、京大トレードフェアーへも参加をし、日頃の取組の様子や商品アピールなどのプレゼン(発表)を経験してきました。保護者の皆様には現地での応援、ご協力ありがとうございました。
 新年があけても石川県能登町立小木小学校の児童らとの交流が控え、「里山」での自分達の経験を紹介し、「里海」での体験を教えてもらいお互いに交流することで学びを深めていく活動が待っています。地球規模での環境学習や人口が減少していくふるさと農村、漁村の魅力を発見し発信しながら、郷土愛を高め、自分達の未来を創っていく力を育んで参りたいと思います。
 本校のホームページでも幾分かご紹介していますが、11月25日の金曜、本校での取組を滋賀県栗東市「栗東芸術文化会館」を会場とする「近畿小学校学校行事研究大会滋賀県大会」の場で松本先生が本校の取組を紹介しました。また、京都府のキャリア教育実践校事例の一つとして京都府下に向けて紹介の為の編纂がされています。
 令和5年度4月より南桑中学校区に組み込まれる西別院小学校は、中学校区の児童らとの交流を深める手立て、機会が必要になって参ります。引き続き皆様のご支援をたまわり、心豊かな地域と共に西別院地域ならではの体験活動が推進でき、深い学びが得られるよう尽力して参りたいと考えております。
 児童らは日々元気に活動しています。それぞれお体をご自愛いただき年の瀬にむけて益々ご健勝でありますよう祈念しております。

「天高く馬肥ゆる秋…体験多くして博識広がる西の児ら」
  冬将軍の足跡 微かにきこゆる?

 蘖も背丈が揃い緑が濃くなった刈田の空に、時折流暢な曲線を右に左に上に下へと忙しく、鋭角的にあちらこちらへ群れて飛び交う「群すずめ」を目にすると、気の早い冬将軍の足音が近くまで来ている気がします。10月18日には北海道平野部の車道でも、4センチもの積雪が記録され、古都でも着々と季節は移り変わりはじめています。秋の農繁期も落ち着き冬支度を迎えています。
「神無月」は行事で多忙な日々を児童らが送っていました。長澤正滋さんにお世話になり稲刈りも終了し、21日には長澤正樹さんにお世話になり脱穀作業も終わりました。15日には2家族のご参加を頂き小規模特認校の説明会も終わりましが、申し込みから申請までの期間が短く十分な家族会議が持てなくて、期日に間に合わない理由から今年度は辞退という残念な声も1件ありました。
  説明会当日はプレ販売として、畑で収穫した野菜80品程販売させていただきご好評をいただきました。見事な春菊や水菜、サニーレタスなどをご提供できたかなと自負しております。NISSI(ニッシ)カンパニーの竹炭商品の開発もピッチを上げて制作中です。
 知的好奇心をくすぐる体験授業「花と虫」についての出前授業や、本校を会場に文化芸術鑑賞は、故「いずみたく氏」に関わりのある「ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズ」公演の「小さい“つ”が消えた日」を東西別院小学校合同で鑑賞させていただきました。キャストの感情が込められ抑揚やリズムの変化のある台詞や、それに相まったBGMがより臨場感を醸し出すプロの演出などに触れ、日本のオリジナルなミュージカルを堪能させていただきました。お話の内容も「きみがひつよう」、一人一人に「なにかしらの役割」があって、それぞれが「大切に思われ、大切にされる」という人権の視点からも考えさせられる作品でした。大きな感動と出会いのお礼に、花束とは別に収穫したてのさつま芋と、お馴染みの竹炭を持って帰っていただきました。
 17日は、サンガスタジアムの施設見学。「サンガスタジアム by KYOCERA」はサッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなどの専用球技場で、フィールドの広さは南北126m×東西84mで亀岡駅の東側にあり、観客席の最前列より2m前へ張り出す屋根が特徴で、ピッチとスタンドとは、わずか1.2mの高低差だそうです。府内の木材が使用されていることや、観戦者・観客者が普段立ち入ることができない内部の施設も見学させていただきました。将来「亀岡人」として誇りをもって活躍できる人材育成、醸成になればという趣旨で高学年が見学を体験させていただき、次年度も継続される予定になっているようです。
 同じ日の午後には、低学年が湯谷山の福泉禅寺大谷住職から、平家の落ち武者説のある東西別院の植物を調べることを通して、過疎化が進む別院地域のふるさとの良さや誇りについて、お話をしていただきました。特認校制度の活用や移住、卒業生らのUターンによって、ふるさと別院が活気づいてくれることを強く願っています。
「霜月」。5日の西別院フェスティバルで、お米やポップコーン、大根、竹炭グッズなどの商品販売を予定しています。8日には「動物園学」と題した知的好奇心をくすぐる体験「出前授業」があり、18日には過去にもお世話になった「株さん(綾部市)」による陶芸教室を実施します。また、27日は久しぶりに京都大学会場のトレードフェアーに参加し、大学生に交じって取組の様子を発信してきます。低学年はこの日に「動物園学」を受けて「京都市動物園」の見学をします。
 活動的な学校生活が続きますが、「ロナフル」に負けないよう健康に留意し、頑張りたいと思います。
 後2ヶ月で、寅年から卯年へと(干支)新しい年を迎えます。一日一日を大切に積み重ねて参りたいと思います。ご支援宜しくお願いいたします。

「仲秋」 大地に彼岸花、大空にアキアカネ

 秋涼の候 西別院の郷も、天高く馬肥ゆる秋の青と、頭垂れる実穂にはアキアカネに彼岸花。寝苦しかった真夏日も、14号の台風一過とともに掌を返したかのように涼しくなり、朝夕は掛け布団が必要なほど寒くなりました。
 季節の変わり目、寒暖の差が激しくヒートショック的な環境下となり、皆様にはくれぐれも体調を崩されないようご留意されお過ごし下さい。
 さて、令和5年春より南桑中学校で机を並べる運びの別院中学校。別院ブロックとして実施をしてきた清流祭小中合同運動会も、コロナ禍にありながら最終回を無事終えることができました。種目や競技ルールなどをWithコロナバージョンに変えての実施となりました。当日は多数のご来場と応援をありがとうございました。また臨時のスクールバス運行による送迎では、御迷惑をお掛けし、ご理解いただきましたことに感謝申しあげます。
 児童や生徒はただ競技に出場するだけではなく、競技種目の準備や後片付けも担当しながら大会を進行することを基本とし、それでも足りないところは教師が支援をするかたちでの実施で多忙に走り回っていました。
 平成11年度以降に、学級が二クラスに増えていき、一人で7~8種目競技に参加しながらも、準備後片付けや審判に記録、スターターなどの係りの仕事を分担し、「選手であり裏方のスタッフでもある立場」で大会を盛り上げ、成功させた頃が懐かしく思い出されます。 
 「マイムマイム」にこそなっていますが、当時の「オクラホマミキサー」は、ラガーマンの精神「ノーサイド」という言葉と同じく、各色の「優勝を目指した競い合い」である競技が終われば、敵味方無く頑張った仲間。
 各色毎にサークルで躍り、更に全色が1つのサークルになり、最後には生徒を支えてくれた保護者も一つの輪になって踊る。参加者が皆で「和になることが目的」で、はじめたものです。
 パートナーチェンジをしながら、「お互いの頑張りを称え認め合う」場面としていたことを思い出します。
 最初の頃は、生徒はしんどいから嫌だという声もありましたが、日を重ねるにつれ自分達の二刀流の立場について自負や自信、当たり前の意識が育まれていったように感じています。
  「人の褌で相撲を取らない」という言葉を発していた記憶もあります。二刀流で額に汗を流しながら真剣な眼差しで走り回っている生徒の姿を目で追う保護者の顔にも、少し誇らしげな表情があったことも思い出します。
 時は流れ、児童数も減り学校規模適正化のもと別院中最後の清流祭小中合同運動会が膜を閉じました。児童や生徒も一生懸命に取り組みその過程を通して、また本番を通して一回りも二回りも成長できたのではないでしょうか。
 小規模校での日々の積み重ねから歳上が歳下の面倒をみながら、支えながらの活動は、他の地域に「勝っても劣ることはない」だろうと勝手に自負していますが、当日も色々な場面で児童生徒らの良い関わりを目にすることができました。
 良き伝統が引き継がれていることに頬が緩みます。
 10月に入って、稲刈をはじめとする農耕収穫の活動や「Nissi(ニッシ)カンパニー」の商品開発と制作、販売活動や特認校説明会などを控えています。11月上旬に控えた、西別院フェスティバルでの英語劇の準備なども進めていきながら、石川県の能登町立小木小学校との「里山・里海」交流学習の機会も多くあります。
 地域の皆様のお力添えもいただきながら、児童らには「体験を礎とした学びの場」の提供により児(個)に応じた成長を期待しながら教育活動の実践を進めて参りたいと思います。

    

「長月」 蝉時雨に変わり、残炎のなか蟋蟀(キリギリス)の
 羽根擦り合う音に「あっと言う間の夏休み…二学期がはじまります」     

 3年振りの五山送り火。先祖の精霊(おしょらいさん)が実家に戻ってくるお盆。ご飯やお餅を供え、「おしょらいさん」をもてなし、16日に京都五山に火を焚き、精霊を浄土へと送ります。
 東の大文字から妙法、船形、左大文字、鳥居型と火は西へ西へと繋がれて西方浄土へかえる「おしょらいさん」を照らしていると云われています…先祖を敬い、故郷を大切に思うひとときでした。
 むかし昔の追憶を辿る、故郷での「精霊流し」。16日に、盆の供え物の類を川(や海)などに流して先祖の霊を送る。…日の明るい時刻ではなく…「火をともした灯籠(とうろう)」が流れにゆらゆらと流され、下手へ移動している…対岸のあちらこちらからも。夕闇の水面にたくさん浮かび、美しくも侘しくもある。…静かな時の流れとともに夏の風物詩として残っています。
 蝋燭が、流れに止まっては流れ、止まっては流れる様が、「霊が浄土に帰りたくない様を表している」という元気な頃の母親の声…を思い出します。
 灯籠も下手へと離れて往き、辺りが再び暗闇に覆われ暫くすると大川の水面に一輪、二輪…大菊の花が少し遅れた裂音と共に映し出され、空を見上げると、色鮮やかな一輪…大菊が描かれてある…。火災や河川の汚れを防ぎ環境保全の意味からも、古き良き時代の風情もなくなり…久々の帰省や花火を観て懐古したお盆でしが、行動制限のないお盆を、皆さんはどの様にお過ごしになられましたか?

「春はぼたもち、秋はおはぎ」といよいよ新学期。

 「ぼたもち」は、牡丹の花のように大きな丸い形、お「はぎは」萩の花のように細長い俵型の形で、作られる季節にも違いがあり、花の名前に由来しているそうです。古来より、赤という色には災難が降りかからないようにする魔除けの効果があるとされ、赤い小豆は五穀豊穣を象徴する米と組み合わせて祭事に用いられてきました。「ぼたもちやおはぎ」以外にも、小豆と米の組み合わせによる食べ物として赤飯があげられます。邪気を払い、先祖の霊を慰めるために、お彼岸におはぎやぼたもちが捧げられてきたようです。また、農作業がはじまる春の彼岸に「ぼたもち」を作り、収穫の時期に当たる秋の彼岸に「おはぎ」を作ることで、神様に感謝していたとも云われています。

 「棚からぼた餅」というお話があります。「美味しい話が向こうから舞い込んでくる。楽して得る。」といった意味合いで使われているようです。Nissiカンパニーのお米や野菜づくり、商品開発が本格的に始まる2学期です。
 待っていても美味しい話はやって来ません。知恵を絞り、自らが進んで働きかけ、汗を流してこそ、その先に大きな収穫(成長)があると思います。6年生を中心に、5年生が支え引き継ぎながら全校児童で協働しながら起業体験活動を進めて行こうと思います。

 その折には栽培や収穫などでお世話になる地域の指導者の皆さんのお力添えをお願いし、またNissiカンパニーが販売する作物や開発商品などの購入も地域の皆さんや保護者の皆さんにもお世話になり、児童らの貴重な体験をご支援いただきますようお願いいたします。

 人の出入りに制限のない夏休みを終え、感染症の影響も気になりますが、引き続き最大限の予防に努め、できる限りの教育課程の実践ができるように努めて参ります。

 今月は、19日に清流祭小中合同運動会が29日には、石川県能登町立小木小学校による「里山里海」交流学習による「海洋学習発表」に係る交流も控えています。この夏休みは、タブレットも持ち帰り自由研究に活用できることを推奨しています。
 作品展が5日から9日まで、実施されるので(タブレットを生かした作品があることを)楽しみにしています。

 茹だる様な暑さは、まだまだ続きそうです。熱中症にも十分注意しながら、学校生活のリズムを取り戻して学習に学校生活にしっかり取り組んで行きましょう。2学期から金曜日以外の平日で、午前中の時間帯に支援員として、園田先生にお世話になります。
 特別支援教育や高学年の算数や社会、国語などの時間帯に担当の先生と一緒に入っていただき、授業のサポート支援をお世話になります。留学経験もあり中国語がお得意だそうです。宜しくお願いします。

「葉月」「線香花火の趣を懐かしむ…縁側…」

 浴衣姿も麗しく山鉾巡行に、来る亀岡花火に五山の送り火。夏真っ盛りを迎えますが、観測史上初6月の真夏日、6月の梅雨明け宣言。深海魚竜宮の遣いが浅瀬を泳ぐ姿や海水浴場に忍び寄るサメの映が捉えられ…また、江戸時代より「ナマズが暴れている」と俗信される全国各地で頻発する地震。
 とりわけ交流のある能登町立小木小学校近隣でも大地震が発生し、地球が悲鳴をあげている様に感じられる今日このごろです。更にはコロナ感染第七波の行方も気になります。
 1学期のメインである二つの宿泊行事をはじめ、竹炭や米や野菜つくりの農業生産体験など、地域の皆さんにお世話になったキャリア教育に係る体験や、3年振りのプール授業なども無事に終了でき、2学期に控える活動の為の充電期を向かえています。ひとまわりもふたまわりも大きく成長した児童の姿があることを皆様に感謝申しあげます。
 今学期を振り返ると、3名の1年生は、朝の登校をお互いに待ち望む関係にあり、花の水やりを済ませてから、一緒に遊ぶ毎日が続いています。2年生は昨年に引き続き、いつも一緒で、「奇妙で絶妙のトリオ」関係のなかで、学校生活を楽しそうに送っています。3年生は中堅学年としての落ち着きも身に付け、下級の児の面倒を見ながら頑張り、上級の児とも関わり、次代を担う準備や経験を積んでいます。4年生は初めて宿泊を伴う野外学習を体験し、ラフティングによる環境学習や竹炭作りなど多くの体験を通して経験値を高めています。御田祭の早乙女役としても地域の伝統文化の継承に貢献してくれました。5年は野外学習や6年不在の折にリーダーシップの代行や6年生に混ざって、なかよし班やグループ活動、委員会活動などを引っ張ってくれて、来年迎える最高学年としての自分づくりに頑張っています。
  水泳授業でも「泳げるようになりたい」と意欲的に学習に取り組んでいる姿が見受けられます。6年生は、東西合同の修学旅行でもコミュニケーション力を磨く意識をもって行動したり、児童会の中心として集会を準備したり進めたりしながら、最高学年としての自覚も日に日に増え、行動もしっかりし、下級の児を気遣い、優しく世話したりする姿勢も多くあります。19日の小中合同運動会の結団式でも低学年が自己紹介に戸惑っていたらそっと声を掛けたりと全体を視る姿も伺えます。児童らが元気に安心して過ごせる環境づくりにご支援ご協力いただきありがとうございました。
 2学期は、別院中ラストイヤー清流祭合同運同会や、農耕生産・勤労奉仕活動および起業体験活動に於ける商品開発や販売活動が控えています。また、小木小学校や大学生を相手に活動の広報や情報発信と交流、全校英語劇「浦島太郎」なども予定されています。
  夏季休業中は、山や川、海、花火大会にアミューズメント広場などなど人が多く行き交う場所にいることが多くなると思います。気を抜くことなく感染症予防対策をしっかり行い、人とのトラブルを避け、規則正しい生活を送り暑さ厳しい環境下にも負けず、長期休暇を有意義に過ごし、「心と体」の「リフレッシュと充電」を図り2学期も元気に集いましょう。

「文月」 盛夏 ロナフル感染・熱中症に十分ご注意下さい

 清らかなる由良の川に銀鱗躍り、友釣り人を魅了する盛夏の候 大堰川下流も同じく鮎が躍り、保津川下りを楽しむ人もあります。亀岡市の提言で環境教育の一環として四年五年生児童が千代川の川の駅から保津下船場までの区間をゴムボートで下るラフティングにより、プラスティック・ビニールゴミなどの浮遊や漂着状況を調べ、環境学習につなげる体験学習を一日に行います。
 コロナ禍のなか、外国人旅行者の受け入れが始まり、黙食給食の緩和やマスクの是非が話題となり、国内旅行や会食の機会が増えた社会の中での感染予防と、あっと言う間に梅雨が空け、真夏日での熱中症予防などにも注意が必要となっています。保護者や地域の皆様におかれましても健康管理には十分ご留意下さい。
 学校では、中止や延期に悩んだ昨年とは異なり、今年は東西別院小学校合同での六年生の伊勢志摩、鳥羽方面の修学旅行に続き、四年五年生の「るり渓青少年自然の家」泊の野外学習も無事に終え、大自然とのふれあいや協働活動を通して、非日常的な体験をすることができました。四回にわたる「竹炭づくり」も順調に「ゆうゆう窯」関係の支援者の皆さんにご協力いただき、体験を終えることができました。低学年を中心に「ふるさと探検」に出かけた折には、地域の皆様にインタビューに応えていただくなど、温かなご支援を、ありがとうございました。
  プールは夏休み中こそ開放できませんが、水泳授業は他校に比べ時間数をより確保し児童らの元気な歓喜がわくなかで実施に至っています。また、保護者に加え三年生以上の児童らと、心肺蘇生法の手技を体験しました。中学年には難しいですが、知識として知っておき、何度も練習することで緊急時には一人でもできる自分を作るのが目的です。一度見知った程度では緊急時には我を見失い、何もできないことが多いと聞いています。反復した経験をして慣れ「体が覚えていて咄嗟のときにも動ける」そんな環境を整えたいと思っています。心肺蘇生やAEDの使用は場面は水難事故だけに限ったことではありません。
 話は変わりますが、過日「京都移住コンシェルジュ」のセミナーがあり、西別院小学校の紹介をさせていただきました。また、移住者の先輩として保護者の方にも西別院地域や地域の魅力についてお話いただきました。セミナーは、京丹波町の竹野小学校との二校が紹介され、その模様がYouTubeで配信がされています。本校の紹介の折り、承諾を得て豊かな児童らの表情も映っていますが、機会があれば是非ご覧下さい。
      校 長   小野  猛

「皐」 薫風の候 地域とともに学ぶ 


  鴻応山が鮮やかな若葉緑に萌え鎮座しています。雨上がりにある新緑、快晴の新緑、曇り空にあっても夫々の趣があり目を楽しませてくれています。雨の合間を上手く縫って快晴の下で全校田植えは長澤正樹さんに教えていただき終了し、昨年は延期に延期を強いられた修学旅行も、5月20日21日の両日に鳥羽・伊勢志摩方面へ脚を運び、楽しい思い出として終えることが出来ました。(修学旅行前後4週間にわたるご家族の検温、体調管理お世話になりました。)19日よりプールの排水を開始し、26日にはプール掃除を行い今学期の水泳授業に備えています。ここ2年コロナ禍の中、学校での水泳授業が実施出来ませんでしたが、授業での実施を計画しています。ただ、十分なソーシャルディスタンスなどを自由遊泳中には確保が出来ないなどの理由で、残念ながら亀岡市立全小学校では、夏休み中の遊泳は中止となりました。しかしながら、4年生以上の児童と保護者合同で、日本赤十字社にお世話になり、「心肺蘇生法」の手技を習う講習会は開催使用と計画しています。「命を繋ぎ守る」という観点から、水難事故場面外での必要性や、今は上手く出来なくても繰り返し学ぶことが経験値として定着し緊急時に対処できる自分に繋がることを期待しています。
 5月27日は、地域の皆さんの指導力をお借りした中学生も共同の、第1回目の竹炭づくり体験をお世話になりました。詳細は別欄でご紹介していますが、窯元の岡本さんと地域学校協働活動コーディーネーターの細見さんを中心に、岡本さんを介してご協力を頂いている講師の皆さんに、今年もお世話になり4回にわたる体験活動をお世話になります。この体験や竹炭づくり、は起業家体験活動の「Nissiカンパニー」の商品開発へとも繋がっていきます。鋸や鉈を使うこと、竹材に触れたり竹林や山林の管理について思いを巡らしたりスコップで赤土を盛ったり、マッチで火を付けたり、オブジェを作ったりと様々な体験を含んでいます。畑や田圃での作物栽培と消費、販売に関わる体験もしながら、Nissiの商品開発やそれらの取組の様子を他県の小学校へ発信し、今年からは南桑中学校区の小学校へも発信ができればと考えています。また、11月末に昨年は自校でのWeb開催でしたが、京都大学を会場にトレードフェアーの開催が予定されており、他者や他地域への情報発信の機会があり、児童らも日々頑張って取組を進めています。色々な場面でお知恵とお力を頂戴し西別院小ならではの取組を進めてまいりますので、宜しくお願いいたします。
                          

「卯月」 桜花の候 「 春爛漫、今年も里山学習など お世話になります 」

 若葉萌える鴻応山。山肌には山桜が、里には八重桜や藤、ハナミズキ咲く春色の過日20日に16名の児童と共に「鴻応山」新入生歓迎登山を無事終了することが出来ました。学校裏手にどっしりと鎮座する地元に誇れる678.9mの山。異年齢集団で構成される4グループの「なかよし班」単位でお互いを気遣いバディーを組んで縦走します。なかよし班のリーダーは6年や5年の児童です。新1年生児童を各班に分け、他学年のメンバーで構成されています。大阪府豊能町の牧から入山し、1時間30分程の時間を楽しみながら登ります。
 道々小道の、用水池で鯉や蛙の姿に一喜一憂したり、山路に入ると自分の身長に見合った杖をあつらえたりと例年にない児童らの活動がありました。山にある植物や「猿の腰掛」なども手に取ったり観察したりしながら山頂を目指します。山頂ではレクレーションとお弁当を楽しみ下山です。下山途中に一本杉の倒木エリアがり、そこで「蔓にぶら下がりターザンを」楽しんだり、土手を滑ったりと自然のアスレチックを楽しんできました。里山西別院ならではの体験や風情だと思います。そこには一切「科学の手が施されておらず」「大自然の豊かさ」から作り出された「そのまま」がある場所でした。こんな場所で幼少期を過ごせることは一つの宝であり、ICT機器が重宝される今だからこそ、逆に大切にしなければならないものではないかとさえも思ってしまいます。
 11日には恒例の全校児童による田植えを計画しています。稲刈りまでを長澤さんに、脱穀・籾すりはもう一人の長澤さんにお世話になります。また、27日を皮切りに、ゆうゆう窯の岡本さんと地域学校協働活動推進コーディネーターの細見さん統括の元、地域の支援者らの皆さんにもお世話になり4回の体験「竹炭づくり」がスタートしNissiのキャリア体験が始まります。  
 マスク着用の是非が話題にあがる折り、コロナ感染症再燃の懸念は払拭できませんが、20日からの鳥羽・伊勢志摩方面への修学旅行も控えています。「ウイズコロナ」で社会の人の流れが戻り、出かける人も多くなっています。
 別院中学校との清流祭小中合同運動会もラストイヤーになるので、合同での実施を計画しています。学校行事は可能な限り、昨年同様に実施をしていく方向にあります。「3密回避」や「手洗い・うがい」「手指消毒」「マスク着用」など予防対策の継続とご家族を含めた検温や体調管理など健康観察の継続による「予防」にご協力いただき、行事が実施できるよう、改めてご協力をお願い申し上げます。新入生が加わり夫々が進級し1ヶ月が経ち、落ち着き始めた学校生活があります。
 5月の連休中も生活リズムを維持できるようにしましょう。学校に通う時間に起き、朝食を摂り運動や学習、遊びに頑張り定時に就寝をする習慣を崩さず、交通量の増える時期として交通安全などにも十分注意し、出かけた時こそ感染予防対策を意識し、まとまった休みの期間を有意義に活用し、楽しくお家の方と過ごしていただきながら、連休明けには元気に登校して来て下さい。各行事の取組や詳しい様子は、ホームページや通信で発信させていただく予定です。

春陽の候 4月 
新しい環境、次代を見据え 令和4年度を迎えるにあたって

 春風駘蕩の候 皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。令和3年度に引き続き、西別院小学校の校長としてお世話になります。

 この度の人事異動で、残念ながら7年の勤務を経た教頭と昨年よりお世話になった教務の先生の転出こそありましたが、西別小の特色でもある起業家的体験活動に係る、農作物の生産から竹炭づくりなど様々な分野で、西別院地域の皆様の温かいご支援を頂戴しながら、「ふるさとを愛し、主体的かつ創造性あふれる、逞しく心豊かな児童」の育成に、本年度も教職員一同努めて参りたいと考えております。

 本校の教育目標として、「ふるさとを愛し、たくましく、心豊かに、進んで学ぶ子の育成」を再掲し、目指す児童像として、仲間と楽しく学び、楽しく活動することを通して、「自ら学びよく考える子」の育成を、また命の尊厳と人権尊重に基づいた、お互いを認め合い、協働した児童らの集団を形成させることで、ひとりひとりの存在や生命を大切にした、仲間と一緒に高め合える子の育成を目指したいと思います。

 ここ数年のコロナ禍下における、自身の体力現状を知り、継続的な運動実践による体力の向上を図り、生涯を通じて自らの健康・体力の「増進」に頑張れる人の育成に努めたいと思います。アナログ手法の他に、ICT機器などをツールとしながら、自らの考えに基づき、他者へ発信できる児童、キャリア教育活動を通して、学び方や非認知能力を養い、豊かな経験を基に、自らの生き方を考えられるよう、自分の考えや思いを大切に、自分の言葉で発信できるよう支援していきたいと考えています。

 令和5年度から、別院中学校ブロックが南桑中学校ブロックに編入となり、本校の卒業児童は、南桑中学校への進学となります。本年度の在籍数は20名ですが、内4名は、国際的な諸事情により、籍があっても実際には登校していない現状にあり、益々少人数、小規模化が進んでいます。
 Iターン促進による移住コンシェルジュとの懇談も予定をされていますが、ふるさと西別院の活気をなんとか取り戻せると良いのですが…。

 学校では小規模校ならではの特性を活かした授業づくりや体験活動を通じて、魅力ある「人」つくりに頑張りたいと思います。児童らの活躍を、学校のホームページでもご紹介をさせていただく予定です。

 基礎・基本的な学習内容の定着を図り、豊かな表現力を育成し、自ら学ぶ力を身につけさ、個の特性を理解し個に応じた指導の充実や非認知能力の育成に努め中学、高校、大学進学を見据え中規模、大規模校に進学し、社会人となっても、自信をもって、仲間と関わり自己表現しながらも他者からの学びを獲得し、活躍してくれるソーシャルスキルを磨き、本人達の「やる気」をエネルギーにし、頑張っていきたいと考えています。

 本年度も温かなご支援、ご指導を宜しく御願いいたします。

 

令和3年度
弥生の月 「五輪選手に負けない気心!卒業間近です!」 

 令和3年度は、新型コロナ感染症の関係で、夏と冬に五輪大会が開催されましたが、会場での観戦・応援ができず、今ひとつの盛り上がりだったのではないでしょうか。昭和39年東京五輪から2度目となる昨年の東京五輪も、間近では観戦できなくて本当に残念でしたね。
 2月20日に17日間の祭典、第24回冬季五輪北京大会が終了しました。日本のメダル獲得数は18個(金3銀6銅9)と過去最高となり次回のイタリア大会に引き継がれました。
 日本選手団を、伊東秀仁団長曰く「ベテランと若手の力が融合した最強のチームジャパン」と讃えています。
 4回転半ジャンプ後の「氷に嫌われちゃったな」。斜め軸後方3回宙返りが失敗に終わるもその挑戦を「はぐ」で賞賛する国外選手たち。「自分のせいだ」とジャンプスーツ規定違反での失格後も2本目のビッグジャンプ。最終コーナーゴール直前のよもやの転倒で銀に終わる。よもや予選敗退が銀メダル。縁の下の力持ちに支えられて得たメダル。
 「トップアスリートの中の選ばれし選手」が、想像もつかない精神的な重圧や肉体的疲労の極限状況の中から生まれるドラマだからこそ、私たちを感動の渦へと魅了するのではないでしょうか。単に敗者や勝者ではなく、共に高見を目指すチームメートや好敵手として建設的先駆者として、敬い讃え合う五輪シップの関係にあるからなのでしょう。日本選手団も17歳の若手選手やベテラン選手、裏方で支える人達の融合によって、素晴らしい成績で終えた結果を称賛しているのでしょう。これに習いチーム学校、社会を目指せる学びの場にしたいと思います。

 新型コロナ感染症の第6波を頭打ちにせず猛威を振るっています。年齢層構わず、未就学児や児童らもターゲットにして、その猛威を振るっています。感染したいと思った訳でもなく、感染しないようにと予防対策を徹底していたにも関わらず、感染の手は伸びてきます。
 3回目の予防接種が進む中にも見通は持てませんが、お互いに「無理のない我慢」をしながらも、不要不急の外出を控え可能限りの予防対策を、こまめに徹底して実践して行くことが大切だと思います。皆様におかれましても、くれぐれもお体をご自愛下さい。

 亀岡市でもGIGAスクール構想における一人一代のタブレット配布が完了しています。園や学校が臨時休校に、職場がリモートになったり休業になったりと、新型コロナウイルスとの距離が近い環境に置かれてしまうケースも多く発生しています。本校も小規模校でありながら、Teams(チームス)でのライブ授業を延べにして約70時間を越えて実施しています。
 2学期早々には自宅のWi-Fi環境の確認と接続、通信状態を確認していただき、学校内で担任が別の教室から、各学級の児童と繋がり指示を聞いたり、板書をノートに写したり、お互いの意見を画面越しに発表したり、聞いたりする演習を重ね、3学期に入って、元気なのに自宅に留まらなければならない状況下に於いて、リモート授業を実施しました。(通話者同士が、自分と相手の映像が映った状態でテレビ電話をしている状況を想像してください…お爺ちゃんお婆ちゃんと孫達で画面を通じて通信できます。)
 ライブの授業に参加する事で、一日時間を持て余して過ごすことなく、また規則正しい生活リズムを家庭でも崩さずに維持できる事などもメリットにあり、何より学習の遅れが心配という悩みも解消されたようです。効果的な活用法は、今なお模索の途中にあります。ホームページにもタブレット活用の様子を掲載しておりますのでご覧下さい。

 弥生月の23日は、3名の卒業生を送り出します。別院中に進学し、2年次には南桑中での学びとなります。
学習環境が変わり関わる社会も広がる中で、児童らが西別小での貴重な多くの体験や経験を礎に、周囲に気後れせず自信を持って学び、生き抜いてくれる事を期待しています。
 残り少ない小学校生活を楽しみ次のヅテージに向けた準備をしてくれることを期待しています。

 

2月晩冬第6波コロナとの共存 

『 ウイズコロナ 罹っても不思議じゃない。じゃあどうする!? 』  

 晩冬とは冬の終わりを告げる時候だそうですが、太陽光が眩しく目に差し込む日が増えて来たかのように感じられるものの、まだまだ肌寒い(冷たい)と日が続いています。

 昨年度に比べ、一降りの積雪量は少ないものの、降雪日が多いように思います。亀岡市に大雪警報が発令され、臨時休校になったのも久方ぶりに感じます。晩秋にはカメムシが…、熊目撃…といった情報を耳にし、「彼らの目撃の多い年は大雪に…」と云う先人の声、その謂われ通りに降雪の多い年まわりになったのでしょうか。

 さて、例外なくオミクロン株の猛威が亀岡市内の小学校にもやって来た1月でした。2月の回復の見通しも不透明です。感染症の正体が不明の頃、誰が陽性・陰性で、濃厚接触者か否か…。結果、罹患者は「まるで悪者」として差別や誹謗中傷などの人権侵害を受けるという悲しい事態があり、現在も無くなった訳ではないようです。

 コロナ感染も例えば、インフルエンザが「A型、B型…、誰が感染しても不思議ではない」のと同じで、新型コロナ感染症も「タイプがあり…、症状も違い…、多数の罹患者が増え、誰が罹っても不思議でない」状況になっています。報道では、2回の予防接種を済ませた人が、デルタ株にとどまらず、オミクロン株にまでも罹患してしまった事例があるとのこと。

 現時点では、オミクロン株が無症状や軽症で重傷化しないという見立てへの安心感や、第5波の鎮静化の時期とが相まってか、人と人との行き来は、クリスマスや年末、年始の時期にはかなり多くあり、第6波が懸念されていたように記憶しています。

 小学校では今一度、徹底した三密の回避、手指消毒の励行、マスクの着用、登下校時の検温、体調の変調時の検温、下校後の施設消毒、バス席の消毒、各学習時の教室の換気、二酸化炭素濃度計による空気管理、ソーシャルディスタンスの確保、体育授業に於ける接触機会の回避、唾液が飛散しない音楽授業の内容や学習形態、対面での会話や学習用具の貸し借り(原則禁止)を制限したりするなどの対応を実施しています。全校集会などの集まりは避け、各教室の自席で、タブレットを使って対話をするなどの工夫もしています。仕方なく欠席を余儀なくされるケースの場合は、タブレットを自宅に届け、実技教科以外は授業をライブで流し、タブレットを介して板書や資料を提示し、自分の解答や考えを教室に伝えたり、仲間の考えや意見を聞いたりして、教室に居なくても授業を各家庭でリモートしながら進めることを、他校と同じように実施しています。

 Wi-Fiの通信環境状況の把握は、2学期に確認済みで、レンタルのモバイルルーターとSimカードの提供も受けながら、全家庭とリモート学習を進めることができます。

 児童らとは、「コロナ感染症は、インフルエンザ同様、「自分が罹りたくてなった訳でもなく、様々な予防をしていても感染する力を持っていたり、自分を介して他の人に感染させたりする力があり、元気であっても症状には個人差があり、周りの人の生活に影響をおよぼし、自身も影響される」感染症であることや、インフルエンザに罹った人が悪者ではないように、コロナウイルスに感染した人も悪者ではないことや、治療や検査などに従事されている関係者の方は、有難く尊い存在で、大きな負担を背負ってもらっていることを再認識し、今の自分ができることをしっかり適切に積み重ねていく事を確認しています。

 小規模校故、個人の情報は容易く表に出ます。状況や「今、するべきこと、できること」を科学的根拠に基づき、適切にコツコツ実践する大切さを確認しています。罹らないに越したことはないのですが、その時はその時で、学びを活かし適切に行動し、特に「他者」に感染しないよう行動し、周は何が大変で何をすべきかを適切に判断し、みんなで協働しながら助け合っていこうと確認しています。個人の詮索や、差別や誹謗中傷などにエネルギーを注ぐのではなく、前向きに進めることにこそ「力と工夫」をしていこうと確認しています。地域の皆、関係の皆様に於かれましても自身の健康維持・増進と予防に努め、お体をご自愛ください。

12月しろばんば舞い師走来る

 「冬枯れ」とは、一段と寒くなり草木の葉が枯れてわびしく、冬枯れの様を意味しています。春には新緑、秋には紅葉で美しい彩りを映す鴻応山の広葉樹林の山肌は灰色の呈が濃くなり、「しろばんば」(雪虫)の飛来も重なって冬の気配を漂わせています。
 「山が、空が灰色に空気までもが灰色に染まる」感じが、自分勝手な冬のイメージとなっています。冬の足音が直ぐそこまでやって来た感が日増しに強くなっています。
 冬季スポーツを嗜む身にとっては、積雪が待ち通しい気もしますが、老いてか生活面では、あまり歓迎していないところがあるのが正直なところです。
 さて、12月8日水曜日の京都新聞(朝刊)をご覧頂けたでしょうか。「忍び込み・空き巣に注意を」「亀岡被害相次ぎ、西別院小児童がステッカーを制作し被害防止に繋げる啓発活動」の見出しで、本校児童らの啓発活動の様子が掲載されました。自治会経由で、各ご家庭にステッカーを配布させていただきました。シール仕様なので4種類の「防犯作動中イラスト」を枠線で切り抜いて頂き、玄関や勝手口、外部から死角になっている裏手の窓などに貼っていただくことで、「地域ぐるみの防犯推進活動」に繋げたいと児童らは考えています。是非とも児童らの「防犯ステッカーを地域ぐるみで貼って頂き」啓発にご協力頂ければ嬉しいです。
 地域の皆様におかれましては「鍵掛け忘れ」や「無施錠」の状態がないよう環境作りにもご協力下さい。残念なことに「侵入盗」は、過日に西別院地域でも発生しています。最近のケースは、「在宅就寝中」であってもお構いなく侵入し、財布の中から現金を抜き出し出て行くケースや、窓を切りクレセント錠を開けて侵入するなど…。場合によっては、命を落とすケースもあるかも知れません。年末年始にむけ十分な警戒と施錠をしていきましょう。
 2学期も後10日を残すばかりとなりました。コロナ禍2年目にありましたが、児童らの学習活動や学校行事の実施については、ご家庭の皆様や地域の皆様のご理解とご支援を賜り、順調に終えることができました。現在、児童らは短縄跳び大会に向けて朝運動で縄跳びに取り組んでいます。来学期は「大縄跳び大会」や「6年生を送る会」を昨年規模で実施を予定しております。石川県の能登町立小木小学校とのZoomでの交流が具体的に進もうとしています。先週「Nissiカンパニー」で開発した竹炭商品の他、お米やポップコーンなどに手紙を添えて、小木小学校に郵送しました。里海と里山の生活・くらしに関わる交流の様子をご紹介できるのは3学期かと思います。
 「魅力と特色ある学校づくり」の企画として、キャリア教育の一つ「起業家的体験活動」における「里山での農業生産・竹炭づくり体験」を基盤とした農業生産体験活動を、南桑中学校区の児童らとの協働体験の場に位置づけ展開し、その様子や学びを情報発信していく」ことを申請しようとしています。補助金を支給して頂けるかは15日のプレゼン次第ですが、地域の皆様のご理解とご指導を賜りながら、地域とともに児童の成長に尽力できればと考えております。引き続き宜しくお願いします。
本年中は何かとお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

12月寒冷 「地域の皆様のご支援に感謝」 ありがとうございました。

 寒さがひとしお身にしみる初冬の折り、皆様には益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
 或、田舎の日蓮聖人縁のお寺の境内に、黄金色の葉が茂る樹齢豊かな樹木があります。
 天然記念物、市の文化財に登録され、樹高約30m、幹周4m強とのこと。この銀杏の樹の「葉っぱ」がすべて散ると雪が舞い、一枚でも残っていると不思議と雪は降らないそうです。これに関係してか否か、23日の勤労感謝の日は、空風/乾風(「からかぜ」冬に雨・雪などを伴わないで強く吹く乾いた北風空風)が吹き、亀岡駅前の街路樹の銀杏の「葉」を、「間もなく雪が降るから散らさなければ…」と、いわんばかりに路上へと「葉」を舞わせていました。掃いても、掃いても「い○ちの追いかけっこ」のようで、きりがありませんでした。
 翌日からは、この西別院の気温も10度を下回り、ひと風毎に寒くなり、冬の到来を告げているようです。学校はストーブの設置も終わり暖をとる準備は確保できましたが、皆様も体調管理には十分ご注意下さい。
 さて、6年目を迎える起業家教育での体験活動「Nissiカンパニー」の活動におきましては、日頃から地域の皆様に教えていただき、保護者の皆様にも支えていただき、広くコミュニティーとの関わりを大切にしながら、皆様のご理解とご支援により、教師も含め児童らは豊かな経験を積ませていただいております。
 この度の「トレードフェア2021」は、日曜日にZoom開催となり、自校の体育館でICT機器を活用しての情報発信、参加となりました。4分間の説明と6分間の質疑応答と短い時間のなかで取組の様子を発信することとなり、上手く発信できたかは不確かですが、地域の皆様のお力添えを背景に「京都経済同友会賞」を受賞させていただきました。紙面をお借りしご報告させていただきます。
 2学期(令和3年、丑年)も残すところ「ひと月」を切りました。コロナ禍のなか第六波が懸念され、3回目の予防接種や「Go Toトラベル」の実施なども耳にします。「感染者数ゼロ」と落ち着いたかの状況ですが、年末年始は人混みの中にある機会も多くなると思います。油断せず感染防止対策を徹底しながら、この一年を振り返り、新しい年を迎え、新たな挑戦に向けた準備をしっかりとしていきましょう。
 11月より、西別院小学校のホームページがリニューアルされています。
 未だ旧のサイトに繋がると思いますが、Urlは、「https://www.city.kameoka.kyoto.jp/site/enis/」です。検索エンジンに「西別院小学校ホームページ」とご入力いただいても結構です。亀岡市役所のマークがついている場合もあります。携帯でもアクセスが可能です。
 西別ピーピング(のぞく)の欄に、「学校の出来事」は一般的な学校での取組の様子を、「Nissiカンパニー」は起業家体験活動に係る様子を、「クラスルーム」は学級の様子を、「里海里山学習」は小木小学校との様子を、交流活動はその他の小中学校などとの交流の様子をアップしています。可能な限りタイムリーに情報公開していきますのでご覧下さい。
                                           

11月晩秋 「気を緩めず、感染症予防の徹底と、体調管理に留意しましょう」

 「秋暁(しゅうぎょう)」の候、地域の皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。「秋暁」とは、秋の季節の薄暗い夜明けのことをいうそうです。「暁(あかつき)」の言葉の意味は「夜明けや明け方」を指すことから、日の出が少し遅くなってきて、秋の深まりが感じられ、冷たくなった空気が澄んでいる様をイメージしてしまいます。更に空気が冷たくなり鼻通りが痛く感じられると、いよいよ師走冬将軍の到来に背を丸めてしまいますね。青い空が高く感じる一方で、日増しに腕組みやポケットに手を差し込んでしまう日々がやってきました。
 学校では、スポーツフェスティバルを終え、「ひこばえ」跡の田圃が、長澤正滋さん、長澤正樹さんらの御世話による籾すりまでの行程を終え、農作業の一段落をそれとなく伝えています。特認校説明会には、四組のご家庭に来校頂き、西別院の児童らの頑張りと、穏やかで温かい素朴な表情を沢山参観していただきました。
 来る11月6日土曜日の西別院フェスティバル開催に向け、英語劇「ブレーメンの音楽隊」と途中に挿合奏される「山の音楽家」の練習や、起業体験活動の発表や商品作りなどの活動に、忙しいながらに充実した毎日を過ごしています。
 1学期には「田植え」、「竹炭」、「伊勢・鳥羽方面」への修学旅行、「伊根・宮津方面」での野外学習、2学期に入り、「稲刈り・脱穀・籾すり」や、スポーツフェスティバル、全校PTA親子活動などを終え、コロナ禍における感染拡大がやや落ち着いている兆しのなか、感染予防対策を常に講じながら、東別院小学校と合同での文化鑑賞、オペレッタ「トラの恩返し」も控えており、一昨年と同じ様なレベルでの教育活動が回復してきているように感じます。Nissiカンパニーに係る活動も、Web(ウェブ)での参加も多いですが、継続して実践しています。21日の日曜日は、トレードフェアへもWebでの参加となり、午前中は通常授業を実施し、午後からNissiカンパニー(起業体験活動)の情報発信や販売活動に係る取組を行います。翌月曜日は代休日となります。本年度は、「御田祭り」への参加や、「里山の恵み」など地域の活動にも参加し易いように月曜日の時間割を工夫しており、何度も月曜日が代休となっても通常授業に大きな影響がでないように工夫をしています。お弁当の持参となりご負担をお掛けしておりますがご理解とご協力をお願いします。
 月末より亀岡市各小中学校のホームページがリニューアルします。西別院小は若干情報公開に遅れをとっていますが、今後は学校の様子を更新できるよう頑張りますので今暫くご容赦下さい。地域防犯の取組で亀岡警察署、西別院派出所、防犯西別院支部とのコラボで防犯「空き巣の抑止」を啓発するシールの作成が完成しました。お披露目は後日追って(12月上旬当たり)。各戸で貼って頂き空き巣侵入の抑止啓発にご協力頂ければと考えています。 寒暖の差が厳しくなりますが、寒さに負けずに気持ち元気に過ごして行きましょう。

10月 仲秋 「巧妙の木登り」 油断せず予防は習慣化、偏見を払拭する

 秋桜の風や朝夕の日較差を肌に感じ、移り変わりを匂わせる里山。青空と雲を眺めれば「天高く馬肥ゆる秋」…、校舎を後に帰路につく空を眺めては「名月を取ってくれろと泣く子かな」…。何気にふと頭に浮かび故人の心。自然の豊かさや四季の素晴らしさを感じる西別院。2021年の中秋の名月は、9月21日でした。「中秋の名月」は、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことで、農業の行事と結びつき、「芋名月」と呼ばれているそうです。コロナ禍のなかでしたが、みなさんは美しい中秋の名月を楽しむことができたでしょうか。更に、太陰太陽暦の9月13日の夜を「十三夜」と呼び、日本ではその夜にもお月見をする習慣があるそうです。十三夜は、「後(のち)の月」「豆名月」「栗名月」とも呼ばれ、今年の十三夜は、10月18日にあたります。
 因みに、今年の中秋の名月は満月と同じ日でしたが、中秋の名月は太陰太陽暦の日付(新月からの日数)で決まり、一方、満月(望)は太陽、地球、月の位置関係で決まる為、中秋の名月と満月の日付がずれることは、しばしば起こるそうです。
 さて、緊急事態宣言が解除となりますが、依然として感染する可能性が無くなった訳ではありません。世の人の動きが活発になり、今まで以上に感染予防対策や必要に応じた安全行動が求められる事になります。ワクチン接種対象が16歳以上となったり、地域でのワクチン接種も更に進んだりする中にあっても、まだまだ課題や危険性は残っています。ご存知のとおり、感染したくて感染した訳でもなく、インフルエンザ同様、誰が感染してもおかしくない病気で、感染してしまった当事者や身近な家族などは、身体的にも精神的にも想像以上の負担を強いられ、場合によっては退院後も後遺症などに悩まされている人も多いと聞いています。
 小規模校である西別小では、或学年(学級)が臨時休校となれば、いとも簡単にその個人や家族が特定されてしまいます。自宅養生(治療)ともなれば食べることにも不自由を招き、ご近所の方や誰かの支えが無ければ命の継続も難しい状況も生まれます。差別や偏見を捨て、個人を特定し、排斥したり誹謗中傷したり攻撃するのではなく、病気の本質を科学的に理解し、時には支え助け合って行ける、人権意識の高い自分(人間性)を育んでいく事が大切だと集会で児童らには伝えました。依然として大変な勤務環境の中で医療に従事していただいている方や、感染対策などに尽力いただいている方は、高い人権意識や命を守るという崇高な信念のもと、治療や予防に携わり我々を支えて下さっていると思います。これらの行為に敬意と感謝を持って、徹底した予防や少しの我慢をしながらコロナ禍の中での安全行動を実践しなければならないと思います。
 天候不順や台風を背に控えながら、今年も長澤さんの指導により、稲刈りを全校児童が体験し、能登町立小木小学校の「里海科研究発表会」を、4・5・6年生がオンラインで参加しました。曽我部の玉葱でお馴染みの赤澤さんの指導の下、秋冬野菜も畑に植わり、毎日水やりに頑張っています。ご家族しか招待できなくて残念ですが3日、日曜日の西別院スポーツフェスティバルも予定され日々の取組に頑張っています。京都府警・防犯協会とのコラボ「空き巣を抑止する防犯シール」作成の取組も進んでいます。転入による新しい仲間も、慣れない学校生活の中でも頑張っています。西別院フェスティバルに向けた英語劇「ブレーメンの音楽隊」も練習をスタートしました。
 児童らは「今できること」を「できる範囲の中で」コツコツと元気に積み重ねながら頑張ってくれています。

9月 初秋 「爆発的感染下においていよいよ新学期がスタート」 

 賛否両論に始まり、十代の活躍が印象深い2020東京オリンピック。亀岡市出身のメダリスト荒賀(空手)選手や、柔道、卓球、スケボー、女子バスケット、ソフトボール、野球…にと米国、中国に次ぐメダル獲得数3位と大健闘の日本。
 野球の勝負所での加点や逆転、13年振り開催のソフトボールの勝利への執念に裏付けされたピッチングや守備、打撃。兄妹・姉妹での金への道のり、中学生やティーンでのメダル獲得の他、難病を乗り越え復帰しての新記録樹立など選手がくれた感動の名場面の数々…。また、バスを乗り間違え他会場に到着した出場危機に見舞われた選手。ボランティアがタクシー代として差し出した壱万円で無事競技に間に合い出場し、110メートルハードルの金メダリスト…という知られざる感動秘話もあったり…。
 一年の延期とコロナ禍の中に於ける気力や体力などコンディション管理や練習量の確保とスキルの維持向上などの他に、コロナ禍の社会情勢が厳しい状況故に、選手やそれを支える人の負担は想像を超えるものであったと推測、敬意を払うところです。
 また、更に感動したのが5日まで開催のパラリンピック。14歳の背泳ぎ銀メダリストの活躍に始まり…。今、自分にあるものや環境をフルに活かして、自分が出来ることに挑戦し続けている姿勢に頭が上がりません。アスリートや支えている家族にも不満や泣き言を口にしている人はないようです。競技の結果ではなくて、選手の日常の当たり前の努力や営みに学ぶところは多いと思います。
 オリンピック開催に起因するか否かは別にして、デルタ株コロナ感染者数の急増は亀岡市、近隣の南丹市、京都市も例外ではなさそうです。感染力が強く無症状のケースも多いのも原因の一つなのかも知れません。夏休み中に出かけることも多かったと思います。日々の検温と体調観察について再度徹底し、手指消毒、手洗い、マスクの着用と密を避け(不要不急の外出回避)換気の徹底なども励行しながらも、西別院小2年生に新しい女児一名を仲間として迎え、新学期をスタートさせたいと思います。
 2学期は、西別小単独での西別院スポーツフェスティバル(運動会)や西別院フェスティバル、起業家体験活動(Nissiカンパニー)や小木小学校(石川県)との交流、田畑での生産活動、知的好奇心をくすぐる体験学習…などなど多くの行事を控えています。緊急事態宣言下の中では、当初の計画を練り直し、参加対象にも制限を求められるなど実施形態には社会情勢を鑑みながら、変更を迫られ調整しながら実施していくことになると思います。可能な限り実施できる工夫を凝らし予防対策を講じながら、体験をして経験を積み重ねるなかでの学びの機会を確保し、学びをしっかり身につけ、生きる力へとつなげて欲しいと思います。
 亀岡市でも感染拡大に対する危惧、危機感は高い今日、皆様方のご健康を祈願しながら、学校でも感染防止に係る消毒などの作業を徹底、継続しながら教育活動を進めてまいりますが、ご家庭並びに地域でもくれぐれもご配慮いただきますようお願いいたします。
 8月の第1回アルミ缶回収、お世話になりありがとうございました。第2回目は年明けを予定しております。継続して(アルミ缶・プルタブ・ペットボトルおよびキャップの)回収活動を行っておりますので引き続きご協力お願いいたします。


8月晩夏 「平常の行事へと復活した一学期も無事終了」 

 気象状況が不安定で、落雷や局地的豪雨による浸水、土砂災害などに見舞われ生活環境が大きく変化し、ご苦労をされている皆様にはお見舞いを申し上げますとともに、尊い命を奪われた方やご関係の皆様にはお悔やみ申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。
 数々の笑いを提供し、人や動物との触れ合いによって国民に笑顔や幸せ、感動を提供してきたコメディアンの志村けん(本名 志村康徳)さんが「コロナ感染」と報道があって数日の後、肺炎併発で死亡…と耳を疑うような報道から1年と数ヶ月…。彼の功績を称え銅像が東村山市に建立されました。一方で緊急事態宣言や蔓延防止対策に協力し、色々な我慢をしてきた国民は生活の困窮、時短営業や外出、酒類の提供制限…。
 方やオリンピック開催に関わる対応などに対して我慢の限界や疑念、不信感により、ある意味人の心は疲弊し危機的状況にあると云っても過言ではないでしょうか。
 自然災害を含め感染症などから尊い命を守る為に冷静になり、褌の紐を締め直す時期なのかも知れません。危機感を失わず、惑わされず可能な安全行動を積み重ね、自身が、身(日本)を守るために実践しているか自問自答して行くことが求められているのではないでしょうか。
 さて、1学期を振り返れば、コロナ禍の中、可能な限りの予防対策を施し行事や教育活動を実践することができました。山林を駆けまわった「鴻応山」1年生歓迎遠足に始まり、全校田植え、花作りや畑づくり、竹炭づくり。鰺の干物作りを体験した伊勢・鳥羽方面への修学旅行、伊根の舟屋や海洋体験をしたマリンピアでの野外学習。交通安全教室や、防犯教室、不審者侵入時の避難訓練など、新型コロナ感染症が流行する前年とほぼ変わらぬ教育活動を再開することができました。
 「何をしてきたかではなく、何を目指して何をどのような形態で」実施するのかを模索、明確にしながら新たにできる体制や取組方法を工夫しながら実施することで、児童らも楽しく、生き生きと活動を進めることができました。犬甘野「御田祭」では、「早乙女」に扮する児童の地域貢献の姿を共に応援し、翌年、翌々年は自分が担うかも知れない(担わなくてはならない)故郷の文化を継承できるようにと、全校児童が参加し、人口減の進む西別院地域に移住して貰う宣伝のために、自分達の生活や学校の様子、地域の良さを発信しました。これらは故郷の存続と自身の発信力や表現力を鍛える一つの機会に位置づけ、学びのステージを校舎外(値域)にも求めた取組です。
 起業家体験活動、竹炭作りなどの様子を能登町立小木小学校へ画面を通して発信したところ、興味を持っていただき、継続的交流を希望する旨の回答をいただきました。炭焼きの煙の色の違いや、冷たい煙と熱い煙の違いは何故なのか…、などの疑問のメールも届き、児童たちは疑問・質問に再度、情報発信していくことになります。満足な回答になるよう、インタビューや調べ学習、思考の再考やICT機器などの活用が求められ、狙いとしていた教育活動が展開される期待度が膨らんでいます。
 能登まで6時間の距離。是非とも能登に赴き、小木小児童を西別院に招き、リアルな相互体験ができればと夢を膨らませます。協働での田植えや地曳き網、里海里山の食育、海洋の環境美化活動を通した地球規模での環境課題に対する自分達のあり方、里海(山)の良さを再認識し、愛おしく感じ未来に残し繋げる為の学習を積んでいき、西別院に還元できればと期待しています。
 2学期もコロナ禍のなか、可能な限り児童らの活動を保証しながら進めて参りたいと考えていますので、ご理解とご支援を御願いいたします。
 梅雨開けの季節の変わり目、熱中症には十分ご注意いただき皆様のお体をご自愛下さい。

7月酷暑 「東京へ?伊勢志摩へ」 

 オリンピック東京2020大会には、206の国・地域が参加を予定しています。
 オリンピックの起源(諸説あり)は、約2800年前の古代ギリシャのオリンピア地方で行われていた「オリンピア祭典競技」で、神々をあがめる体育や芸術の競技祭。
戦乱に巻き込まれ古代オリンピックは、393年を最後に閉幕し、その1500年後、仏蘭西の教育者、ピエール・ド・クーベルタン男爵が「オリンピック復興」を提唱し1896年、ギリシャのアテネで記念すべき第1回オリンピック競技大会が開催されました。大会シンボルの「五輪マーク」は彼が考案し、世界五大陸の団結を表しています。
 クーベルタンが唱えた「オリンピズム=オリンピックの精神」は「スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献する」こと。近年では従来のテーマである「スポーツ」と「文化」に「環境」が加わり、オリンピックは世界中の人々が地球環境について考える機会にもなりました。アスリートが生み出す興奮と感動、そして環境保護への取り組みが、世界中の人をより強く、固く、結んでいくことを願っています。
 日本の「オリンピック運動の父」は、東京高等師範学校(現筑波大学)校長であり、柔道の普及に努めた嘉納治五郎氏。1912年、陸上短距離の三島弥彦、マラソンの金栗四三(かなくり しそう)両選手が、スウェーデンのストックホルムで開催された第5回オリンピックに参加。日本で初めての参加者となりました。昭和39年以来日本で開催2度目となる東京オリンピック。スーパーアスリートらの最高のパフォーマンスを身近で見られる感動体験は、人生の中でそう多くある事ではありません。
 一方で、変異株の感染驚異や感染の再燃が懸念されるコロナ禍の折り、生活の見通しが持てない人、人生が大きく変わってしまった人は、一日も早い普段の平穏な生活を取り戻せることを願う人々にとって、オリンピック開催の是非は判断に苦しむところだと思います。「安心・安全」な開催に付して大会終了後もいろいろな意味での「安泰の日本」として皆が生活できることを、保証して欲しいものです。
 6月25日から26日にかけ、東西別院小学校合同での伊勢・鳥羽方面への修学旅行が無事に終了しました。移動の折り、人との接触を避け中型バスでの移動となったお陰で、浜島での釣りと干物作り体験が、伊勢内宮、おかげ横丁、鳥羽水族館、パルケエスパーニアに加わり、有意義な修学旅行となりました。緊張して迎えた初日の結団式。交わす言葉も少なめでしたが、互いの距離も縮まり、あちこちに笑顔や相手を思いやる行動の他、一般の人にも迷惑を掛けない気遣いもできていました。歩きに歩き、「ユニットバスのシャワーに苦戦した…」、「絶叫マシーンも初体験。また乗りたい…」、「魚を捌けることで父に近づいた…」などの振り返りや感想を楽しそうに述べる児童たち。  
 コロナ感染症への危機感を緩めず、7月16日からの野外学習の実施や清流祭体育の部、英語劇などの取組にも精進していきます。
 できそうで実施できなかった水泳指導となりましたが、夏季休業中を含め水難事故には、ご家庭で十分ご留意下さい。

 

6月初夏 『当たり前のことを当たり前に、当たり前の質を高める』 凡事徹底

 ひと雨毎に目に映える緑が色鮮やかに濃く感じられ、清流に蛍舞う今日この頃、観測史上最も早い梅雨入りを迎えることになったとの報道がありました。朝、児童の登校を見守る最中の竹藪に雑木林に、「ホー・ホケキョ…」「ピツ・ピツピツー…」「……」3種類ぐらいの囀りに、心を洗われるような一時を感じていますが、青空にツバメの姿もあり、ふと、「若い頃って同じ時期に、これらの鳥が囀り飛び交っていたかなぁ…」と考え込んでしまいます。昨日、大雨警報が発令され、近年は局地的なゲリラ雨や、大きな雹や竜巻の発生を警戒するテロップが流れたりすることが多くあり、里山や地球の自然を大切に育んでいくことの大切さを児童らに伝えていく危機的必要性を感じています。
 全国に先駆け、亀岡市はレジのビニール袋の使用を止め、マイバックの奨励を進めている効果か、ビニールゴミが亀岡から姿を消すも、一方でペットボトルの廃棄は、相変わらず増えていると云った記事を目にしました。結局のところ「人間一人ひとりのモラルや道徳心」を、涵養し、実践していくことが私たちに求められていると感じています。関係教科での学びは勿論、本校がこれまでに取り組んでいる食育や生産体験活動、起業体験、福祉に繋がるプルタブ集め(福祉協議会へ)、ペットボトル(亀岡作業所へ)の回収、ペットボトルキャップの回収(拠点校として中学校へ届ける)活動や、亀岡市環境事業公社などの事業参加による学びなどを通じて、環境問題に関わる学習や解決の為にできる身近な積み重ねを実践していく必要性を感じています。
 本年度、「里山・里海」に関わる交流学習を予定している能登町立小木(おぎ)小学校は、海洋のプラッスチックの浮遊状況などから環境破壊を考える取組をしたり、海の食育を発信したりと多くの学校と交流をされていると聞いています。本校も小木小学校との交流を通して、田畑の作物を生産・販売する活動に限らず視点を広く持ち、様々な生活環境や農(林)水産業などに係る現状や課題を通して「ふるさと」の未来について考え学び合い、将来を創造していって欲しいと期待しています。
 5月は、2年振りに田植えが再開できました。雨天の合間を縫って、少し肌寒い天候でしたが、15名の全校児童が泥田の中に入り元気に手植え作業に取り組みました。異年齢集団での取組が多いことが功を奏しているのか、6年生が1年生の面倒を見てくれて、植える間隔を教えたり、脚の運び方を教えてくれたりと、あちらこちらで面倒を見てくれている場面が多くありました。下の児の面倒を見るのは当たり前のことなのですが、勉強をして当たり前、挨拶をして当たり前、運動して…、お手伝いをして…、字を丁寧に書いて…、親切にして当たり前、自分にできる沢山の「当たり前」をどんどん増やし、「当たり前」の質を高め、当たり前が朝飯前にできる自分づくりに励んでくれることを期待しています。コロナ禍にあっても、細心の注意を払いながら豊かな経験が積める1年にしていきましょう。

5月晩春 『 新しい生活様式の励行と体験的教育活動の実践  』

  「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」江戸中期の俳人・山口素堂の四季を詠んだ句。ここ西別院も四季の風情を豊かに味わえる里山。元気に校庭を走り回る児童らの中に、緊張の面影を残した2人の女児を含む3名の新入児童を迎え、昨年に続きコロナ禍の新しい生活様式のもと、令和3年度の学校生活がスタートし早くも一ヶ月が経ちました。朝の挨拶を「おはようございます」と能動的にできる2組の兄弟もいます。
 新型コロナウイルスの正体がよく解らず悶々と日々が過ぎ、活動という活動が制限、中止される昨年でしたが、「感染症の特性」が少しずつ明らかになった今年は、予防対策を十分に図りながら教育活動を進めていこうと各学校では考えられています。されど、ウイルスも変異し感染の強さも増し、罹患者数や重症者数も増えるばかりで、自らの健康意識を高め検温や手指消毒、マスク着用と密を避け距離を置き、自分の健康状態の観察や管理を徹底しながら、可能な限り感染の危険性を回避する適切な行動が求められています。医療従事者を始め、関係の皆さんの御苦労や負担、様々な支援に感謝と敬意を払いながら、健康である者は、予防行動に協力し、医療の飽和を招かないよう時には我慢・協力する行動も求められていると感じています。
 小規模校である西別小では、マスク着用、手洗いと手指消毒の励行と換気、家庭での検温などによる健康管理のご協力と積み重ねなどにより、通常とほぼ変わらぬ学校生活を児童らは送っています。2年ぶりに鴻応山への歓迎登山も、快晴の心地よい風のあるなか無事終え、異年齢集団での活動を通して、児童の成長する様が見てとれました。
 緊急事態宣言中の連休を賢く過ごし、浜島の海体験(干物作り)や伊勢・鳥羽方面へのバスによる修学旅行、日本海でのカッターや伊根の舟屋文化を見聞する宮津マリンピアでの野外活動が、延期や中止とならないようにしたいものです。今年も、地域の指導者の皆さんのお力をお借りした、田植えは全校児童が是非とも体験して貰いたい活動の一つです。竹炭作りも中学生と合同で実施する為の下準備を進めています。これらの取り組みは、点ではなく線として繋がり、秋には面として起業活動へと膨らんでいきます。本年度は、石川県の小木小学校の皆さんと交流し里海の学習とコラボしたふるさと学習を深めたいと考えています。
 未知の経験や継続的な体験を通して、人間力を磨き人間性豊かな自分を育んで欲しいと思います。将来の或日、この世代の体験や経験がふと蘇り、役に立つことは間違いありません。西別院地域の皆さんの、変わらぬ温かなご支援を賜り、次代を担い願わくば、この地を担ってくれる児童の育成に努めて参りたいと思います。

4月仲春 『素直・感謝・謙虚・探求』の心 

 陽春の候 地域の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。平素より本校の教育活動の推進にご理解ご支援を賜りありがとうございます。新たに3名の先生をお迎えし、校長以下新体制でお世話になります。
 コロナ禍における学校行事への制約は、昨年度と同じく多少の差はあるにせよ、影響を受けることに変わりはありませんが、感染症の正体や予防対策の方法が一定明らかになるなか、新しい生活スタイルのなかで、何ができるかを模索しながら、児童らに多くの体験や経験のできる機会や教育活動が提供できるよう努めて参りたいと考えています。
 新学期を迎えるにあたり、児童らには、近い将来、地域を越えた広い社会においても、躊躇することなく自分に自信を持って、主体的で社交的に活躍できる「自分磨き」に努める事を伝えました。
 1つ目は、自ら進んで「挨拶」をする事。挨拶は、心と心をつなぐ魔法の言葉ですが、相手より先に挨拶するのが、大切なポイントであると思います。受動的な姿勢を能動的な姿勢(思考)に変革する意識を「挨拶を契機に」進めて欲しいと思っています。
 2つ目は、人は支え合って生活をしています。相手を尊び「ありがとう」の気持ちを持って、支えて貰っている仲間や家族、地域の方への「感謝」の気持ちを忘れない事。併せて自分自身と周りに「素直」である事。人が成長をしていく上で「素直(認める)」であるという事は、より幅の広い「人(自分)づくり」に欠かせない要素だと思います。
 3つ目は、『自分にはできない』と決めつけて、すぐ諦めない事。できないけれど、できる所までやってみたり、繰り返しやってみたり、別の方法を考えて挑戦してみる事。
 自分で初めから「できない」と限界を作って立ち止まってしまうと、そこで成長が止まってしまいます。「出来ても出来なくても、成功しても成功しなくても」チャレンジし続ける意欲を継続していき、その中から多くの事を学んで欲しいと願っています。
 童数も十五名となり、寂しくなって来ますが、「少数精鋭」と云う言葉があります。他に負けないよう西別院の地域性を活かし、体験の中から学び取れる学校教育の運営に、職員一同、精進して参ります。
 本年度もよろしくお願い申し上げます。

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