本文
令和6年書き初め の巻
硬筆 ふじの山 毛筆 の段
将来の夢 新しい風 明るい心
1月10日水曜日、高学年と低学年に分かれて書き初め会をしました。椅子を教室から出して、床に正座して運筆をします。教室には墨特有の香りが漂ってきます。
むかしは硯で墨を上下に擦って、墨を擦りました。墨を擦る静寂がとても心地よく感じられ集中力が増したのを覚えています。普段より気温が低いことが、更に身の引き締まる感じを味合わせてくれました。息を止め書き終わると残息をフーッと吐き出す人もいて、静寂破られる瞬間が訪れることもあり、集中力を欠けば再び硯で墨を擦り、心を落ち着かせ、止めやはね、運筆のイメージを確認しながら書き初めをした記憶が蘇ります。「服や手を汚す人ほど字が上手く書けない」なんて云われないようにするため、気配りながら集中して習字をしていたような気がします。
徐々に静寂に包まれていく空気感、墨のほのかな香り、高まる集中力。決して嫌いじゃ無い一時でした。最近(随分前からですが)墨汁を最初から硯に注ぎ、呼吸を整えたらすぐ運筆を始める最近のスタイル。大切にしていた日本人の心、所作から発生する奥ゆかしさのようなもの、伝統的なものは失われて行くのか、チェンジしていくのか、考えるところありでした。
1年の計は元旦にあり。書を通じてこの1年どの様なことに頑張るのか?忘れずに過ごして欲しいものですね。
校長先生からは、「凡事徹底」当たり前のことを当たり前にすることを大切に過ごそうというお話がありました。そして、当たり前の水準(基準)をどんどん引き上げていく積み重ねを実践しようというお話がありました。