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着衣水泳 の巻
服を着たまま川で溺れそうになったら…の段
7月14日金曜日3校時と4校時に着衣水泳を実施しました。昨年はコロナ禍のなか、消防署からの講師派遣が叶わず、急遽校長先生による着衣水泳の授業が実施された記憶が蘇りますが、何と今年もその第二弾が実施されました。(後に分かったことなのですが、今年は初めから、消防署に依頼する案が無かったという…)。
悠長に構えていた校長先生も…焦!…汗!
取り敢えず、服を着たままでは、歩くこと大変で、暴れたり泳ぐとかなりの体力を要することを実感し、とにかく体力を温存し3分間は浮いた状態を維持し、救助を待つことを学びました。
自分自信の命も守る観点から、溺れている人がいても、泳いで助けに行かないで、ペットボトルやロープを投げ間接的に救助することを理解しました。遠くにペットボトルを投げ入れる為に、少し水を入れ重くすることで遠投することができることも知りました。
上着をズボンの中に入れ、頸の所から息を吹き込み上着で胸の所に浮き袋を作り浮力を得る体験もしてみました。
気をつけの姿勢やTの字の姿勢よりも大の字の姿勢の方が浮力があったり、脱力しないと浮かないこと、耳まで水面に浸からないと沈んでしまうことなどを体験しました。
<浮く姿勢をやコツを体験中>
コロナ禍の中で、水泳授業が2年実施できなかった為か、顔を水に浸けることや潜ることができなかったり、背浮きや伏し浮きができない児童が多く、着衣した状態で溺れたら、服を利用して大の字になって背浮きをすることなどを一通り学んだら、児童らの実態に立ち返り、10秒息を止めること、連続でバブリングができること、水中に沈める(潜水する)こと、背浮き、伏し浮き共に、だるま姿勢から脚を水底に着いてから立ち上がり、水面に顔を出すことで水を飲まないような練習をしてみました。
恐怖心で身体に力が入ることで肉の塊になってしまうことが浮力を失うことが、理屈では分かっていてもなかなかできません。「だって怖いンだもん…」潜水ができない児童は、補助者の先生への信頼関係も左右してきます。この先生は「絶対に顔が水に浸からないように補充してくれる」といった安心感が脱力の一つの鍵。その中で潜水しても平気という気持ちやそのスキルが泳力を伸ばす一つの鍵になってきます。
地元の「保津川下り」が、悲しい事故の経験を経て、船体の改良に操船スキルアップ、救命用具の改善、救助法や救助体制の再構築、救命措置のスキルアップなど、講じられる安全確保の為の積み重ねにより運航が再開されました。
当初のインタビューの中で、「何もせず浮いた状態で」流れに身を任せ、岸が近づいた瞬間にそのチャンスを逃さず、岸に上がれる為の行動をとったことで助かったという女性もおられました。
こんな事態に遭遇した場合、パニックになって「落ち着け」と云う方が難しいと思いますが、少しでも泳げたり、水面より顔を出した状態で浮いていられる術を学びたいと思います。
海開きもおこなわれ、海水浴に行く人も多いと思います。離岸流や野生のイルカなども含め、水難事故には十分注意して、一夏のプールや海、河川での遊泳を楽しんで下さい。(一人で泳ぎに行くのはやめよう!行き先もお家の人に告げて、危険な場所や危険な遊びも止めましょう。)
休憩時間を使って、バックエレメンタリーストローク(チョウチョウ泳ぎの脚にもチャレンジしてみましたが、膝下の動きということあり、日常で動かすかたちの動きでは無くなかなか上手くいきません。授業で平泳ぎや、ビート板キックの導入の中で少しずつ練習をして行きたいですね…。
<浮き姿勢からだるま姿勢へ、水底に脚をついてから水面から顔を出す流れの練習>
<色々な姿勢で浮力を確認する体験>
<エレメンタリーバックストロークの導入の画像>
<その他のスナップ画像>
昨年からねらいを、内容が「着衣水泳」だけでなく、潜水、バブリングなどの水慣れから、浮き姿勢など初歩の段階での水泳指導における指導方法(活動内容の組立と先生の補助の仕方)を中心にした研修の機会としています。間違った補助の仕方や泳ぎを妨げる補助は泳ぐスキル取得に悪い影響を与えます。例えば、「水中で、だるま姿勢を作って底に脚をつく」際、水面から顔が出ていれば意味が無いのですが、潜水が苦手、できない児童への指導の方法をどうするか?
また、一斉授業の中とは?
立ち返って個別練習の中では…?