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命の出前授業 by助産師さん の巻

2023年2月16日更新 印刷ページ表示

助産師会 命の出前授業 の巻

生まれて来たことが当たり前だと思っていた。
奇跡な出来事、神秘的な営みのなかで生まれてきたんだ…

妊婦体験をして、妊婦さんは大変なんだと実感した。「マタニティーマーク」思いやりや労りの支援行動をしなければ…

妊娠から出産までのメカニズムを科学的に知ることができた…

2月16日木曜日 全校児童にて出前授業を受ける!!

 綾井さんと渡辺さんをお迎えし、全校児童で「医学的知見に基づく妊娠および出産に関する知識を学ぶ」ことをテーマに、
1 生命誕生の仕組みを理解し、命の奇跡や素晴らしさに気づくとともに、自分自身や他者を大切にしようとする思いが育まれる。
2 男女の体の違いがあることを捉え、自らも次の世代に「命のバトン」を渡す機能を持っていることを知ることができる。
3 性の多様性を認め合い、自分の性のあり方も自己決定できる未来を想像できる。
 ことをねらいに3、4校時に出前授業をお世話になりました。

骨盤模型を展示する講師の先生の画像 出産時の胎児の産道通過のイメージを展示する講師の画像 新生児(人形)を抱っこする児童らの画像

赤ちゃん(胎児)が凡そ280日生活するところ
模型による女性の生殖器系のつくりについて 子宮や卵巣、卵管采などを知る

 個人差が勿論あるなかで、精子の寿命は3日ほど、卵子の寿命が1日ほどで、精子は1日1~3億個が次々に製造されるのに対して、卵子は一生の中で、成熟卵子となる個数が450~500個と言われているようです。天文学的な、星の数ほどもある1個の精子と、450個~500個の内の1個の卵子が結合して、「自分」が生まれてきました。
 何億の精子は、ふるいに掛けられ、左右の卵管の何れを選んだかという運も影響し、1個の卵子に辿り着いたときには、精子は60個~100個程度だとも言われています。そのうちの1個がタンパク質分解酵素ヒアルロニダーゼを分泌し卵膜を破って中に入り込んで受精をすると昔の記憶にあります。精子が卵子の中に入ると卵膜は堅く閉ざされるそうです…)
 確か、精子は性染色体のXタイプとYタイプがあり、卵子の性染色体がYタイプといことで、Y性染色体なら男児が、X性染色体なら女児が生まれると教わったような気がしています…。

子宮の中の胎児のモデル画像 命の始まりのスライドの画像 握りこぶし大の生殖器の模型の画像
 手の握りこぶし大程度の子宮が、精子と卵子が結合し受精卵となって分裂を繰り返し、栄養分を溜めた子宮内膜に着床し妊娠が成立すると、子宮内で羊水に守られながら成長を続けていき、子宮も大きくなり結果下腹部が膨らみ、妊婦さんに見られる姿になり、体長50センチ前後、体重3キログラム前後に成長し、体外に出る迄の様子を教えてもらいました。3キロの負荷を携えた妊婦さんの大変さを類似体験させてもらいました。足下が見えず危険であったり、腰が痛くなることや、床にあるものを拾うことすら難しい状況にあることなどを知り、パートナーさんの手助けや気遣い、心配りがとても必要だということが理解できました。また、電車やバス内で座席を譲ってあげる大切さも気づきました。

抱っこの仕方を教えてくれる講師の画像 抱っこの受け渡しをする女子児童らの画像 抱っこを見つめる児童らの画像
胎児の成長過程模型を見る児童らの画像 受精卵の成長過程を模型で知る児童らの画像 模型を手に取って学児童らの画像
 新生児の人形はリアルに2.5キログラム。頸が据わっていないので頸を守ることを注意しながら、抱っこする体験をしました。幼い兄弟姉妹の関係で馴れている児童もあれば、緊張して力が入る児童もいます。
 新生児から逆に月齢を遡って胎児を抱っこさせてもらい、どんどん小さくなっていく姿に思うところもあるようです。
生殖器や受精のメカニズムを教えてもらいながら、「一つの命が生まれる」経緯を学びました。また、出産間近の妊婦さんや周囲の人達の気遣いや助産師の役割なども教えてもらいました。
 ある意味、精子と卵子が試練を乗り越え、奇跡的な出会いから自分が生まれたことに児童らは思うところが多かったようです。年に1回誕生日を祝う風習は、望まれてこの世に命を芽吹き、命を繋いでいることへの感謝や喜びの意味を持っているのかも知れません。人生の前半は周囲の人に支えられ命を繋ぎ、ある次期から自らが(自立)命を繋ぎ、また新たな命を生み出し支えていくことに繋がっていくのでしょう…。

3キログラム妊婦体験をする児童の画像 妊婦がかがむことができない体験画像 立ち上がる事が困難な妊婦を体験する児童の画像
 全校児童が一堂に会しての学習形態で、年齢差、発育、発達差異に合わせて授業をして頂きありがとうございました。
命の大切さや、自分(他者)を大切にすること、命を育んでもらっている妊婦さんを気遣う心などが大きく芽生え、育ってくれると嬉しいですね。

 

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