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安全教室 着衣水泳 の巻

2022年7月15日更新 印刷ページ表示

亀岡市ブランドロゴマークの画像

「命を守る泳ぎ(着衣水泳)」
    令和4年7月15日の金曜日 4校時

水難事故にあった場合、
 自分の命を守るためにどのような対処をしたらよいか体験を通して学ぶ。
1 着衣水泳の目的

 水泳指導の究極の目標は、水の事故にあった場合、自分の命をどう守るかにあります。
川や海での事故で亡くなる子どもの報道が毎年のようにあります。水に落ちたときにどう対処したらよいか体験しておくことは、自分の命を守るという意味で大変重要なことだと思います。
 服を着て泳いだ経験のある子は、余裕を持って対応できますが、体験のない子はあわててしまいパニックに陥ってしまうことが多いようです。

衣服着用の不便さを体感する児童らの画像 衣服を着用し泳ぐ上級生の画像
浮き身のポイントを聞く児童らの画像 泳げない児童はバディーの先生と一緒の画像

2 水の事故にあった場合、重要な2点とは?

(1)自分がおぼれたら、救助が来るまで体力の消耗を押さえ、生き延びること。
(2)おぼれている人がいたら、浮きそうなものを投げ入れ、入水しないこと。

 7月155日金曜日、今日は、3校時に予定していた着衣水泳でしたが、天候や気温の関係でいったん中止にしましたが、夏休みを直前に控え、また最後のプール実習ということや、亀岡市民プールに遊泳する学校もあり、急遽改めて4校時に実施することにしました。
 中間休みの時間に更衣をして、45分間の授業が確保できる工夫をしていましたが、変更により業間5分の休憩時間しかないなかでの更衣が時間との闘い?で、行動の「早い遅い」が、着衣水泳の時間確保に影響しています。
 少人数の強み、時間を意識付け、テキパキと行動する訓練にもなりました。

3 水中活動・浮き身・エレメンタリーバックストローク

 体験によって感じて欲しいことに傾聴する児童らの画像 大の字ポーズで浮く画像

​ 担任の先生とクラスの児童、児童同士でバディ(二人一組)を作り安全を確保し、特に服を着ての入水が体を不自由にすることから、より安全を確保するための対策を講じます。
 ライフガードとして、全体の安全監視は教頭先生と6年担任の先生が担当です。
 全体指導は、大学生時代に3年間スイミングスクールで、小中高生の通常コース、選手育成コースの水泳指導や、乳幼児コース、0歳児スイミング、成人コースなどの指導も経験した校長先生です。

Q1: おぼれたとき(水難事故にあったとき)は、何泳ぎが一番いいと思いますか?】

  服を着て15mを一往復歩くか泳いで移動してみました。泳ぎ方は自由です。

 「重い、体の自由が利かない、疲れる、進まない」などの実体験をしました。
常にバディーのうち一人は、プールサイドやバディーの傍らから、ペアの安全を確認しながら進めます。ライフガードは全景を把握し上から全校児童の把握をして貰っています。

「全然泳げないよ。進まない!手足が思うように動かない。」…と歓喜が響いています。
「しんどい」と感じている自分の状況は、「体力を消耗している」ということになり、泳げば泳ぐほど疲れ、体力や気力を消耗することを体感しました。

静かに浮いている方法を体験する。
  「大の字」「服に空気を含ませる」「呼吸方法」

先生の大の字ポーズをみる画像 気をつけ姿勢との浮力差を体験する児童の画像
バディーで大の字浮き身体験の画像 コツをつかんだ児童の大の字浮き身の画像

大の字ポーズと気をつけ姿勢の浮力の違いも体験しました。
実際泳げない児童は恐怖心が抜けず、力が入ったり腰が沈んだりしてしましいます。

 バディーを組んで学習する低学年児童らの画像 大の字姿勢は泳げないと怖いと感じる児童をサポートする画像 

「ちょうちょ」泳ぎ
   エレメンタリーバックストローク を体験してみる。

 「ちょうちょ」泳ぎは、水難事故にあったとき、助けられるまで浮いて生き延びるための泳ぎだそうです。
服を着ている場合、体温の低下が少なく、体力の消耗を押さえますが、水の中を動き回るには不向きです。
「ちょうちょ」泳ぎのよさは
○体力の消耗を極度に押さえることができる。
○広い視界を常に確保できる。
○顔が水面上にあるので、呼吸がしやすい。

 しかし、「ちょうちょ」泳ぎのうまくいかないところは、腰が沈んでしまう・鼻に水が入りやすい、の2点です。
このときの泳ぎのポイントは、
○腰が沈んでしまう場合は、耳を水面につけるまたは、服の中に空気を入れる
○鼻に水が入りやすい場合は、呼吸のとき以外は鼻から空気をはき続ける。             

 3分間(勿論それ以上の場合もありますが)浮き続けていると救助が来ます(信じましょう)。
それまで生き延びて、何か浮くものにつかまろう。

ペットボトルの浮力の有無を体感する画像 肘が離れ大きな動きになる児童の画像

ペットボトルを投げ入れ、腹部に当て腰の沈むのを改善する方法を体験しました。

 ペットボトルに浮力を貰い浮くことができます。児童の中には、2個目をほしがり、浮力を比較し試す児童もありました。
 遠くにいる要救助者へ、ペットボトルを投げる場合は、適量の水を入れ重たくすることで距離が伸びます。ペットボトルのキャップは外したほうが、要救助者に手渡った時に、中の水を排出しやすくなります。
 キャップを捻って、外して、水を出して、なんて作業を溺れている人ができたら、恐らくもう溺れていないでしょうね…。

安心すると脱力し背浮きできる児童の画像 ペットボトルを保持する場所を探す児童の画像

 低学年は伏し浮きや背浮きの経験が少ないです。また、バブリングも慣れていません。補助の仕方で一変しますが、実際に池や川に落ちたらパニックになることは必定です。泳ぎに覚えのあるひとでもパニックになれば同じです。泳げる人はパニックを解除や回避すれば難を逃れられるかも知れませんが、泳げないひとは、少し難しいのかも知れませんね。

4 救助のために、水の中に飛び込まない

 川や海で溺れている人を発見するかも知れません。こんな時は、浮きそうなものをその人に向かって投げ入れることです。
その人を助けようと、水の中に入っては危険です。
 その理由は、自分自身も衣服を着ていること。溺れている人は、必死なのでどこにしがみつくかわからないから、泳ぎの達人であっても自分の泳ぎを妨げられる場合があること。ひとりの泳ぎと二人の泳ぎは違う(救助のしかたの泳ぎ方や一度潜ってから背後から救助に入るなど方法がありますが、訓練や知識が必要です)ので、自信も「溺れさせられる」ことがあります。

 人を助けようと入水した人も、溺れてしまい、二重事故になったケースもよく聞きます。
自分の命・溺れている人の命を守るための手段は、「浮くものを水の中に投げ入れる」ことだと云われています。

残り3分はラストプールに興じる画像 静かに浮く児童の画像

 

 

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