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松尾神社の御田祭りは 早乙女 の巻
御田祭
7月3日の日曜日。松尾神社本殿前にて
京都府無形民族文化財である早乙女を演じる の巻
亀岡市犬甘野地域にある松尾神社での祭事に参加してきました。
御田植祭ともいい、鎌倉時代より始まったと云われています。
「五殻豊穣」を願う農民の儀式で、以前は卯の日、又は酉の日に実施されていたそうですが、最近は7月の第1日曜日に行われています。
農民の農作業を儀式化したお祭で、牛が田を鋤く様子を作り物で模倣していたり、見る人の目を楽しませてくれる大変ユニークなお祭りです。
神社の境内において、唐犂と、ホウの葉で作った牛が代をかき、そのあと、2人の男子小学生が扮する早乙女が太鼓の音に合わせて田植えをする。早乙女の衣装は一文字笠に水色の振袖赤いタスキをしています。これは京都府無形民族文化財に登録されているそうです。
朝からあいにくの雨、お昼頃にはお隣の南丹市に大雨警報が発令されています。14時からの祭事になりますが、昨年に引き続き全校児童で伝統文化を鑑賞しに出かけました。
神社周辺に到着した際には雨も止み、いよいよ祭事が始まります。早乙女に扮する児童は4年生2名です。犬甘野地域にお住まいのお宅でその家の長男が一度きり、その年の早乙女を順番に担っていましたが、少子化も進み長男だけに頼ることが年々難しくなり、次男へ、三男へ…やがて近隣の地域へその担い手を依頼する形に変わってきました。
亀岡祭における鉾町の担い手不足と同じで、伝統文化の継承が難しくなってきているときいています。
京都府無形民族文化財である早乙女を演じる児童を応援し、地域ぐるみで自分達のふるさとを大切にする思いを育んで貰うことを目的に、全校で盛りあげられたらと参加をしています。
今年の昨日のリハーサルを経て、その大役をしっかり果たしてくれました。ご苦労様でした。
早乙女たちは、第1部の奉納を15時に無事終え、第2部にも登場し、犬甘野太鼓なども併せて奉納されるなどもう少し続きます。
児童らは、第1部を見学し仲間の活躍を讃えながらも大社を後にしました。
お祭りは400年以上続く「ふるさと」の伝統行事です。日々お世話になっている地域の皆さんに、少しでも小学校が協力できることを模索し、地域の伝統文化を継承しもり立てることに貢献できればなと考えています。