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オペレッタ劇団 「トラの恩返し」By「ともしび」 の巻
オペレッタ劇団「ともしび」による「トラの恩返し」 の巻
韓国・朝鮮の民話より
11月4日 火曜日 午後から東別院小学校の児童と一緒に、民族楽器の生演奏の楽しさと歌声を、からだ一杯に感じる感動体験の時間を過ごしました。
あらすじ
昔むかし、朝鮮半島にはトラが沢山おりました。人間はトラの皮を宝物として珍重し、一方トラは人間を喰らうので、お互いに怖れあい、憎しみあっていました。
山奥で母親と二人で暮らす、若い木こりが或日、人参と一緒に串を飲み込み、痛みで苦しんでいるトラに出くわし、助けてやります。
思いがけず助けられたトラは、怪我が治ると木こりへの恩返しを始めるのでした。
生活が安定するように木を運んできたり、泥棒に捕らえられていた大臣の娘を救出し、木こりの嫁として連れてきたり、でも身分が違い叶わぬ結婚と聞くや否や、大臣が盗まれた家宝を泥棒から取り返し、大臣に娘が無事に戻ることと娘の言うことを聞くことをまるで神のお告げのようにして囁き結婚できるよう根回しし、結婚させました。
トラは自分の寿命が近づいたのを悟ると、木こりへの最後の恩返しを企てます。街に出て大暴れする事でトラに掛けられる懸賞金をつり上げ、泥棒からみたび盗んだ鉄砲を、木こりに渡し自らを射殺するように告げます。
トラを撃ち殺すように言われた木きこりは翌日トラを捕まえることはしましたが、自分で引き金を引くことはできません。だって「友達だろう」。
トラの命がつきる直前3つの鐘がなります。最後の鐘で木こりのそばでトラが引き金を引き、自らの手で寿命を絶ってしまいます。
木こりはたいそう悲しんで、帝に申し出てお願いし、宝物として珍重されるトラの皮を剥ぐことなく、助けたことが縁で多くの恩返しをしてくれたトラをお墓に丁重に葬りました。
児童らもトラと人との間に築かれた友情に涙し、感動しながら80分間のオペレッタを楽しんでいました。キーワードの「友達」という言葉や、木こりが最後にとった行動に感動していたようです。西別院フェスティバルで劇をするので学ぶところが多くてよかったなどの感想がありました。