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亀岡市洪水ハザードマップを掲載します(令和元年度作成)
洪水に備えて
このハザードマップは、亀岡市を流れる桂川およびその支川の堤防がこわれたり、堤防を越えて水があふれたりした場合の浸水予測結果に基づいて、浸水する範囲とその水深ならびに各地区の避難場所を示し、万が一の場合に備えて住民の皆さんの安全な避難に役立つように作成したものです。
大雨による崖崩れや浸水が発生しやすい場所の状況を日ごろから把握し、雨の状況などに注意して、危険を感じたら早めに自主的な避難をするよう心掛けましょう。
河川のはん濫のおそれがある場合には、市から避難勧告や避難指示を出しますので、すみやかに避難してください。
亀岡市洪水ハザードマップ
近年、想定を超える浸水被害の多発を受け避難体制などの充実・強化を図るため、平成27年に水防法が改正されました。この法改正に伴い、京都府では、平成30年に洪水予報河川の「桂川」および水位周知河川の「犬飼川」において「洪水浸水想定区域など」の見直しが行われました。また、その他の府管理河川についても府条例(災害からの安全な京都づくり条例)に基づき「洪水浸水想定区域」の見直しが行われています。
今回、これら見直しを受け亀岡市洪水ハザードマップを見直しました。
※平成20年に公表された浸水想定区域では、計画規模降雨(概ね100年に1度の降雨)を想定していましたが、今回想定では、想定最大規模降雨(概ね1,000年に1度の降雨)を想定しています。
亀岡市洪水ハザードマップ
※亀岡市洪水ハザードマップにつきましては、令和2年6月に全戸配布させていただきましたが、「篠交番」の位置が誤っておりました。市民の皆さまには深くお詫びするとともに、対象地域の洪水ハザードマップにつきましては、訂正版を掲載させていただきます。
対象地域:(1)篠町 (2)亀岡地区・東・西・南つつじ (3)河原林町・保津町
- 篠町[PDFファイル/4.08MB]
- 亀岡地区・東・西・南つつじ[PDFファイル/6.05MB]
- 河原林町・保津町[PDFファイル/6.33MB]
- 馬路町、旭町、千歳町[PDFファイル/6.31MB]
- 大井町、千代川町[PDFファイル/6.65MB]
- 吉川町、ひえ田野町[PDFファイル/5.94MB]
- 曽我部町[PDFファイル/4.78MB]
- 宮前町、東本梅町[PDFファイル/4.38MB]
- 本梅町[PDFファイル/3.65MB]
※安威川、栢原川、東掛川、大路次川、千ヶ畑川については、令和2年度以降に京都府が洪水浸水想定区域の見直しを行う予定です。これら河川が位置する地域(東別院町、西別院町、畑野町)については、府が対象河川の洪水浸水想定を見直し後に、洪水ハザードマップの作成を行います。
京都府マルチハザード情報提供システム
さらに詳しく地域の洪水ハザードなどを調べたい人は、京都府マルチハザード情報提供システムで箇所を選択してご覧ください。
京都府マルチハザード情報提供システム<外部リンク>
亀岡市避難施設・避難場所一覧
過去の災害
昭和28年台風13号
昭和28年9月24日と25日の両日に集中豪雨をもたらした台風13号は、堤防決壊などの甚大な被害を引き起こし、府内で117人もの尊い人命が奪われたほか、収穫直前の農作物にも大きな被害を与えました。
昭和35年台風16号
昭和35年8月29日夜から30日朝にかけ、台風16号により亀岡市周辺で300mmから400mmに達する記録的な集中豪雨が降り、死傷者28人のほか大規模な災害が発生しました。
河川の水位について
主要な河川には、危険度などを示す基準となる水位が設定されています。
- はん濫危険水位(危険水位)
はん濫の発生の可能性が高い水位で、この水位に達するまでに住民の避難が完了していることが望まれる。 - 避難判断水位(特別警戒水位)
水害の発生を特に警戒すべき水位で、避難勧告の発令を判断する水位。 - はん濫注意水位(警戒水位)
水害の発生に備えて、市などの水防管理団体が出動する目安となる水位。 - 水防団待機水位(指定水位)
市などの水防管理団体が、水防活動に入る準備を行う目安となる水位。
桂川では、主要な地点で水位を常時観測されており、インターネットでその状況を見ることができます。亀岡市内では、保津橋水位観測所で観測が行われています。
保津橋水位観測所の水位設定
- はん濫危険水位(危険水位):4.0m
- 避難判断水位(特別警戒水位):3.5m
- はん濫注意水位(警戒水位):3.3m
- 水防団待機水位(指定水位):2.3m
保津橋水位観測所水位データ(京都府)<外部リンク>
桂川の主要な支川には、水位を測るための物差しがつけられている個所(水位標示場所)があります。河川の水位がどれくらいあるか確認してみましょう。
水位観測所または水位標示場所と危険度を表す水位
河川名 |
観測所または水位標示場所 |
はん濫注意水位 |
はん濫危険水位 |
---|---|---|---|
鵜ノ川 |
高橋左橋脚 |
2.5m |
3.5m |
西川 |
西川橋右岸国道9号下 |
2.5m |
3.5m |
年谷川 |
年谷橋左岸 |
2.5m |
3.5m |
雑水川 |
みどり橋右岸 |
- |
1.0m |
犬飼川 |
小幡橋左岸曽我部町穴太 |
2.0m |
2.5m |
吉川橋右岸吉川町 |
2.0m |
2.5m |
|
並河橋右岸橋脚大井町 |
2.5m |
3.5m |
|
山内川 |
山内川橋左岸薭田野町 |
1.5m |
2.0m |
山内川橋右岸太田道バス停北側 |
1.5m |
2.0m |
|
法貴谷川 |
法貴倉庫横右岸 |
- |
1.0m |
千々川 |
北の庄会議所前右岸 |
1.5m |
2.0m |
愛宕谷川 |
愛宕橋右岸 |
1.0m |
1.5m |
七谷川 |
千歳橋左岸 |
1.0m |
1.5m |
清水橋右岸 |
1.0m |
1.5m |
|
三俣川 |
三俣橋右岸橋脚 |
1.5m |
2.0m |
豆知識
はん濫
大雨などによって、街や農地に水があふれることを言います。河川から洪水によってあふれることを「外水はん濫」、住宅地や農地の雨水の排水が難しくなり浸水することを「内水はん濫」といいます。
霞(かすみ)堤
霞堤は、堤防の一部に、流路方向と逆向きの出口をあらかじめ作っておき、洪水時には洪水流の一部をここから逃がし、洪水の勢いを弱め、下流側で再び流路に取り込むといった治水技術です。
現在のような強固な堤防を建設する技術がなかった時代に考案されました。武田信玄が釜無川(山梨県)に設けたものが有名です。