本文
令和3年度卒業証書授与式
令和3年度卒業証書授与式
令和4年3月11日
校内の様子
最後の登校
卒業証書授与式 入場
卒業証書授与
校長式辞、在校生送辞、卒業生答辞
式歌
花束贈呈
最後の学活、グラウンドでの時間
送辞
暖かい春の訪れがますます感じられるようになった今日、東輝中学校から旅立たれる三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
卒業生の皆さんは今、この東輝中学校で過ごした三年間の思い出が蘇ってきているのではないでしょうか。
生徒会活動では、「Don`t regret ~新時代、熱狂しろ」というスローガンを掲げられました。
新型コロナウイルスは、依然世界中で猛威を振るい、私たちの日常から「当たり前の光景」を奪いました。そのような状況でも「何事にも後悔せずにやりきりたい」という思いがスローガンには込められ、先輩方の姿は、いつでも後悔のないように全力で取り組まれていました。
体育祭は、やはり例年通りとはいかず、学年ごとでの実施になりました。三学年そろっての体育祭を期待していただけに、残念な想いが残りました。しかし、誰よりも悔しいはずの先輩方は前を向き、色リーダーの先輩を中心として、私たちを力強く引っ張ってくださいました。本番、私たちの教室にまで響いたあの声援、肌で感じた熱量は、今でも忘れることができません。全ての競技を終えた後、先輩方がかけてくださった言葉ににじんだ、悔しさや喜びに私たちも目を熱くしました。
文化祭のクラス劇でも、コロナ禍により、多くの不自由があったことと思います。接触を控えた演出、活動場所の制限、何より例年と比べて短い準備期間。しかし、モニター越しに見る先輩方の劇には、そのような逆境を一切感じさせない、堂々とした本当にかっこいい姿が映し出されていました。劇を直接鑑賞することは叶いませんでしたが、先輩方の「見ている人を感動させたい」という強い想いが、ひしひしと伝わってきました。同じ空間にいることはできませんでしたが、先輩方が心を一つに創りあげられたあの文化祭は、最後まで諦めずに、仲間とともに行動すれば、どんな状況でも輝けるということを教えていただきました。
先輩方の、テスト前のぴりっと引き締まった凜々しい姿、部活動でのたくましくも暖かいふるまい、昼休みの中庭から聞こえる楽しそうな声、校舎中に響きわる三分前の声かけ。ささいなようでいつしか私たちの「当たり前」になっていた先輩方の姿も、明日からはもう見られないのですね。
そんなまっすぐ全力で歩んでこられた先輩方の後ろ姿は、私たちの道しるべでした。今度は私たちが先輩方から教えてもらったこと、学んだことをしっかりと胸に刻み、後輩達の道しるべとなっていきます。
そして、先輩方がこの東輝中学校のことを、胸を張って母校と言えるような素晴らしい学校にしていきます。この東輝中学校で培われた力を生かして、新たな進路先でもさらに飛躍されることを心より願っています。先輩方への感謝の気持ちと、これからのご活躍をお祈りし、お別れの言葉といたします。
令和四年三月十一日 在校生代表 丸山真帆路
答辞
長く厳しい冬が過ぎ、吹く風に少しずつ春の訪れを感じられるようになった今日、私たちはこの東輝中学校を卒業します。本日、私たち卒業生のために、このような素晴らしい式を行っていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。多くの方に支えられ、この日を迎えられたことに心から感謝申し上げます。
卒業生の皆さん。皆さんはこの東輝中学校で過ごした三年間はどうでしたか。三年前の四月九日。少し大きな制服を身にまとい、緊張しながら迎えた入学式。小学校が一緒だった友達、初めて出会う仲間。これから始まる中学校生活に、期待で胸を膨らませていました。
中学校生活初めての行事であった琵琶湖での野外学習。班全員で作ったカレーを食べた時のみんな笑顔。みんなの距離が少し縮まった気がしました。
三年間で唯一、三学年一緒に行われた体育祭・文化祭。体育祭のムカデ競走や、みんなでジャンプ・背渡りリレーでは、同じチームだけでなく他のチームも応援し、全体が一つになることができました。文化祭のクラス合唱、学年合唱の「COSMOS」。それまで全員で頑張ってきたものをすべて出し切り、達成感や満足感を得ました。まだまだ楽しいことが私たちを待ち受けているのだと思っていた矢先、私たちの一年生は突然終わりを迎えました。
二年生は二ヶ月間の休校からスタートしました。友達と何気ない会話で笑ったり、家族と出かけたりすることができなくなり、本当に辛い思いをしました。そんな休校期間や感染症対策をしながらの学校生活を乗り越え、待ちに待ったサンガスタジアムでの東輝祭。体育祭・文化祭ができない分、この東輝祭に三学年全員が熱い思いを持ち、楽しむことができました。
また、学年レクリエーションの球技大会でも、各クラスが優勝を目指して一致団結し、前向きに取り組みました。一度きりの貴重な経験を通して、学年がまた一つ、成長しました。
あっという間に三年生に進級し、新しいクラスでの修学旅行。何度も延期になったり、行き先が変更されたりと、本当に行くことができるのか不安でしたが、長崎へと行くことができました。これまで我慢していた分、みんなの笑顔がつきない修学旅行になりました。また、互いを気遣うことができ、改めてこの学年のみんなの優しさを感じました。平和学習では、実際に被爆された方のお話を聞きました。一人一人が改めて戦争と平和について向き合い、平和の尊さと、普段の何気ない生活がどれほどありがたく、大切なものであるかを実感しました。
そんな三日間は私たちの仲をより一層深め、最高の思い出となりました。中学校生活最後の体育祭は、勝敗に関係なく、「やりきった」という大きな達成感と、築き上げてきた仲間との絆を感じた行事でした。全力を尽くしたからこその笑顔や、悔しそうな表情をしながらも勝敗をたたえる姿はどれも忘れることはできません。
文化祭では、各クラスの劇リーダーが中心となり、一人一人が役割を果たし、最高の劇を創り上げることができました。しかし、成功に至るまでの道のりは、簡単なものではありませんでした。練習期間が例年よりも短く、本番までに間に合うのか、という心配もありました。また、互いの意見が対立し、もめてしまうこともありました。しかし、劇リーダーが中心となって、みんなの意見に耳を傾け、クラスを一つにし、成功に導いてくれました。一年生から憧れていた、自分たちで創り上げた劇をすることができ、本当に嬉しかったです。
在校生のみなさん、私たちの学年はどのようにみなさんの目に映っていましたか。部活動以外のことで一緒に活動する機会は少なく、以前のように深い関わりを持つことはできなかったかもしれません。しかし、今年の体育祭では、本番こそ一緒にすることはできませんでしたが、カラフルで活動したり、お互いの学年の結果を気にしたり、三学年のつながりを感じることができました。いつも聞こえてくる一年生の大きな号令の声。劇の感想や入試応援メッセージなど、私たちを気遣ってくれる二年生の温かさ。
君たちなら、東輝中学校の伝統をしっかり引き継いでくれると信じています。
先生。今日まで私たちにたくさんのことを教えてくれて、ありがとう。勉強のことはもちろん、行事に全力で取り組むこと、仲間を大切にすること、思いに応えること、困難に立ち向かうこと。「社会で通用する・活躍する人になってほしい」という先生方の熱い思いを感じながら、三年間過ごしてきました。だめなことをしたら全力で叱り、行事では私たちと一緒になって楽しみ、何かできるようになった時や何かをやり遂げた時には、たくさん褒めてくれました。先生たちと出会えてよかったです。
家族のみんな。今まで支えてくれてありがとう。生意気なことを言ったり、文句を言ったり、喧嘩をしたりしても、私たちのことを一番に考え、寄り添い、味方でいてくれてありがとう。「入試」という大きな壁にぶつかった時には、自分のことのように真剣に考え、私たちが集中して勉強ができる環境を整えてくれてありがとう。そのおかげで辛いことも乗り越えることができました。これから私たちは自分で決めた新たな道を歩んでいきます。壁にぶつかり、足が止まることもあるかも知れませんが、温かく見守っていてください。
中学校生活三年間をともに過ごしたみんな。こうして今、卒業式をみんなと迎えることができて本当に幸せです。毎朝、学校に行くと必ずいる仲間。不安な時、そばに来て声をかけてくれる仲間。今日まで当たり前のようにいた仲間も、明日から離ればなれになってしまうと考えると、とても寂しく感じます。しかし、これまでここにいる全員でどんなことも全力で取り組み、楽しんできたことを思い出し、自分の可能性を信じて、一歩踏み出していこう。この先、私たちを待ち受けているのは良いことばかりではないかもしれませんが、今まで通り、挑戦し続け、最後まで諦めない私たちでいよう。この学年で、みんなと過ごせて本当に良かった。
私たちが目標に向かって全力になれたのは、ここにいるみなさんのおかげです。
私たちは今日でこの東輝中学校から巣立ちますが、自分で選んだ道を力強く歩み、さらに高い目標に向かって飛躍することを誓います。
最後になりましたが、本日ご列席いただきました皆様の、これからのご健康とご多幸を心からお祈りするとともに、東輝中学校がこれからも素晴らしい歴史を刻んでいくことを願い、答辞とさせていただきます。
令和四年三月十一日
答辞作成委員 林美樹 瀨﨑桜子 江崎ちほみ 小谷優奈 岩本柊斗 永田遙士 田中蒼太 兒玉芽唯 古谷早羅 吉田琉輝斗
卒業生代表 林美樹 小谷優奈