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亀岡京野菜

ページID:0003624 2021年7月12日更新 印刷ページ表示

京の奥座敷、一歩足をのばしたら。「ほっとする」があるまち亀岡。

全国に名高い、亀岡の保津川下り。

もともと、豊富で良質な丹波の木材を筏で京都・大阪に運ぶ、輸送路としての役割を担っていました。

17世紀初頭には京都の豪商、角倉了以によって水路が開かれ、米、麦、炭などの特産品も運ばれるようになりました。古くから京の都に新鮮な食材を提供し、今なお府内有数の穀倉地帯として高い生産力を誇る亀岡は、京野菜の産地「京の台所」として知られています。

亀岡盆地がもたらす深い霧と保津川の清らかな水。京都・亀岡ブランドは、水と緑が育んだ逸品ぞろいです。

亀岡京野菜をご紹介したパンフレットを作成しました!

 → → → 【亀岡京野菜】はこちらから[PDFファイル/5.56MB]

亀岡の京野菜は、亀岡市内農畜産物直売所で販売をしています。ぜひご賞味ください!

 → → → 【直売所情報】はこちらから

京のふるさと産品協会が認める「京のブランド産品」

亀岡市は、「京のブランド産品」31品目のうち9品目の産地指定を受けています。カッコ内は平成28年出荷量の亀岡市産シェア率を示しています。

  • 聖護院かぶ(100%)
  • 賀茂なす(65.4%)
  • 聖護院だいこん(24.6%)
  • 丹波くり(11.5%)
  • 京夏ずきん(7.9%)
  • 祝(酒米)・京の酒(7.2%)
  • 紫ずきん(6.6%)
  • えびいも(6.5%)
  • 京みず菜(0.3%)

周年

みず菜

みず菜の画像

収穫時期:1月~12月(周年)

旬の時期:11月~12月

葉に深い切れ込みがあるみず菜は、江戸時代の書物「雍州府誌」に東寺や九条辺りで栽培されていた記録があり、江戸時代以前から栽培されてきたものと言われています。京都のみず菜は千筋京みず菜とも言われ、葉柄が繊細で細く白く、葉の緑とのコントラストが美しい野菜です。

軟らかく、かつシャキシャキとした歯ざわりのみず菜は、夏場はサラダ、冬場は鍋物など1年を通しておいしく食べることができます。

壬生菜

壬生菜の画像

収穫時期:1月~12月(周年)

旬の時期:11月~12月

みず菜の自然交雑できたみぶ菜は、かつて現在の中京区の壬生寺付近で多く作られていました。葉が細長くヘラのような形をしているのが特徴です。

みず菜同様最近では、小株での周年出荷が多くなってきています。ほんのりとした香りと辛味があって、昔から京漬物の中でも千枚漬けに添えられるなど高級品として扱われてきました。

みず菜同様1年を通して食べられる野菜で、油揚げとの煮物はもちろん、和え物、サラダなど用途が豊富です。ビタミンCや食物繊維が豊富なことも特徴です。

九条ねぎ

九条ねぎの画像収穫時期:1月~12月(周年)

旬の時期:10月下旬~12月

葉の内部のぬめりが、ねぎ本来の甘味と軟らかさの秘密である九条ねぎ。京都でのネギ栽培の歴史は古く、約1300年前の和銅年間に始まったとの記録もあります。

九条ねぎは葉ねぎ(青ねぎ)の代表品種であり、古くから、京都市南区の九条辺りで栽培されていたのでこの名前が付きました。緑の葉にはカロチンやビタミンBを多く含み、九条ねぎをふんだんに入れた温かい味噌汁は、昔から風邪の妙薬とも言われてきました。

鍋物、すきやき、ぬたや和え物などに適しています。

春夏

万願寺とうがらし

万願寺とうがらしの画像

収穫時期:7月下旬~10月下旬(春夏物)

旬の時期:8月

舞鶴生まれの京野菜「万願寺とうがらし」は、大正末期、伏見とうがらしと大型ピーマンが交雑してできたと言われています。とうがらしの王様とも言える大きさを持ちながら、果肉は軟らかく甘味があり、かつ、種が少なく食べやすいことが特徴です。

京都市場に出回るようになったのはまだ20年位前。味の良さと形の面白さが次第に浸透しており、現在人気急上昇中の京野菜です。

種が少なく焼く、煮る、揚げるなどさまざまな料理として楽しめます。

賀茂なす

賀茂なすの画像

収穫時期:6月下旬~10月下旬(春夏物)

旬の時期:7月

「一富士、二鷹、三茄子」と言われるように、昔から縁起の良い野菜として親しまれてきました。現在の京都の賀茂なすは、江戸時代には最高とされていた、洛東河原(現在の左京区吉田、田中辺り)で栽培されていたものを上賀茂の人たちが大切に育て始めたものです。

なすの女王とも言える豊潤で艶やかな姿、味わいは京野菜を代表する一品として高い人気を誇っています。

亀岡市内での賀茂なす生産は、昭和50年ごろから始まりました。

伏見とうがらし

伏見とうがらしの画像

収穫時期:7月下旬~10月下旬(春夏物)

旬の時期:8月

伏見とうがらしは、1684年の「雍州府誌」に「山城の国、伏見辺りで作られたものが有名」と記載されいるなど、古くから京都で栽培されてきました。

別名「ひもとう」とも言われるように、とうがらしの中では最も細長い品種で、20cm位になるものもあります。

家庭菜園で作っている農家も多く、焼き物、炒め物、煮物など実だけではなくその葉っぱまで佃煮にして食べる重宝な野菜です。

食物繊維、カルシウム、ビタミンCなどが豊富で夏バテ解消の効果もあります。

京たけのこ

京たけのこの画像

収穫時期:4月~5月(春夏物)

旬の時期:4月下旬~5月上旬

1654年、明国の僧が孟宗竹の母竹を携えて来日し、これが西山の麓一帯に定着したという説と、唐に渡っていた禅僧が持ち帰り、長岡京市の奥海印寺辺りに植えたのが広まったとの2説があります。

軟らかく甘味があり、日本一のたけのこと誉れ高い京たけのこは、土入れや親竹の間伐などをすべて手作業で行なうなど、並々ならぬ栽培農家の努力により生まれます。

木の芽和え、若竹煮、てんぷら、刺し身など幅広く楽しめます。

秋冬

紫ずきん

紫ずきんの画像

収穫時期:8月中旬~10月中旬(秋冬物)

旬の時期:9月

日本一の品質を誇る「丹波黒大豆」から生まれた黒大豆のえだまめです。豆の薄皮が薄紫色をしていることや、豆の形が頭巾のようであることからこの名が付きました。

丹波地方の農家の間では、「祭りのえだまめ」として、昔から親しまれており、粒が大きく、コクがあって甘味たっぷりの抜群に美味しい秋のえだまめです。

えだまめとしてだけでなく、えだまめごはんやサラダ、天ぷらなどにしてもおいしく食べられます。

こかぶ

こかぶの画像

収穫時期:10月下旬~12月上旬(秋冬物)

旬の時期:11月

かぶの仲間は、歴史も大変古く、持統帝7年(693年)には、主食を補う作物として栽培が奨励されていたとされています。

京都の風土に育まれたこかぶは、真っ白な肌、美しい形状に加え、きめ細かで緻密な肉質、繊細な甘味を持っており、京漬け物やかぶら蒸しをはじめとした京料理に欠かせない食材です。

サラダなど手軽に幅広く利用できるだけでなく、葉の部分もおいしく食べられます。

聖護院かぶ

聖護院かぶの画像

収穫時期:11月中旬~2月下旬(秋冬物)

旬の時期:11月

聖護院かぶは、享保年間(1716~1736年)に、京都市左京区聖護院の篤農家伊勢屋利八が、近江の国堅田から近江かぶの種子を持ち帰り改良を加えてできました。肉質がきめ細かで緻密な品質の良さが特徴です。

京の冬の味覚を代表する聖護院かぶは、京漬け物「千枚漬け」の材料として有名です。

かぶら蒸しをはじめ、サラダでの生食など幅広く使用できます。

聖護院だいこん

聖護院だいこんの画像

収穫時期:11月中旬~1月中旬(秋冬物)

旬の時期:11月

元は長大根だったと言われており、180年位前に、尾張の国から奉納された大根を、京都の篤農家が聖護院辺りで栽培するうちに、丸い大根になったことから誕生しました。

苦みがなくほんのり甘味があり、長時間炊いても煮崩れせず、とろけるような味わいになるのが特徴です。千本釈迦堂では、毎年12月半ばには毎年中風除けを祈願しての大根焚が行われ、長い行列ができます。

ビタミンCが豊富で、ふろふきだいこんやおでんにするとおいしく食べられます。

えびいも

えびいもの画像

収穫時期:11月~1月(秋冬物)

旬の時期:12月

安永年間(1772~81)、平野権太夫が、青蓮院宮が長崎から持ち帰った里芋の種を、土入れをして丁寧に育てているうち、皮に縞がある大きなえびのような形をした芋が採れるようになり、「えびいも」と名付けられたのが始まりと言われています。

煮込んでも形が崩れにくく、数ある伝統野菜の中でも最高のうま味を持つものの一つです。

棒だらと一緒に煮た「いもぼう」が有名で、古くから京都の代表的なおばんざいとして、各家庭で親しまれています。

やまのいも

やまのいもの画像

収穫時期:11月~12月上旬(秋冬物)

旬の時期:11月中旬~12月上旬

「つくねいも」とも言われており、古くから京都府の北部や宮津市の栗田地域で栽培されてきました。肉質が締まり、水分が少なく、粘りが大変強いのが特徴です。

滋養強壮に役立つと言われており。皮をむいて、摺り鉢で根気よく摺り、鰹だしで薄めると、きめの細かい最高の「とろろ」ができ上がります。とろろ汁に山かけ丼、饅頭などお菓子の材料としても重宝されてきた食材です。

金時にんじん

金時にんじんの画像

収穫時期:5月~6月(秋冬物)11月~12月(秋冬物)

旬の時期:10月

特に京都で栽培された人参は同じ金時にんじんでも、軟らかくて芯まで真っ赤であることが特徴です。

リコピンを多く含んでおり、最近特にガンを予防する効果が高いことが評価されています。

芽が出にくく、厚めに種をまいて間引くのが栽培の特徴ですが、その間引き菜も「にんじん葉」として和え物に適しています。

京料理に欠かせない彩りとして古くから用いられており、粕汁や正月の煮しめなどを鮮やかに演出します。

くわい

くわいの画像

収穫時期:12月(秋冬物)

旬の時期:12月

「良い芽が出ますように」との願いを込めて縁起物として、京都のおせち料理に欠かせません。

かつて、くわいの産地は、京都市南区の東寺の周辺と、言われており染料の藍の裏作としてたくさん作られていたそうですが、人工藍の出現や農地の減少により市内ではほとんど作られなくなりました。現代は1部の地域でわずかに栽培が続けられています。

煮物のほか、揚げ物、鍋物にも使えます。

花菜

花菜の画像

収穫時期:1月~3月(秋冬物)

旬の時期:2月

伏見桃山付近で切り花用として栽培されていた、寒咲きなたねの花のつぼみを食用にしたものです。

心地よい歯応えと、独特の辛味が特徴です。栄養価も高く緑黄色野菜の王様のようなブロッコリ-よりもベータカロチンやカルシウムが約3倍も多く含まれていると言われています。

ビタミンCが豊富で、からし和えやお吸い物、おひたし、漬け物などに使われます

丹波くり

丹波くりの画像

収穫時期:10月~11月上旬(秋冬物)

旬の時期:10月

くりといえば丹波くりと言われる程有名な京都の秋を代表する味覚です。

丹波の栗は古くから献上物として都に運ばれるとともに、江戸時代には年貢米の替わりとしても上納されてきました。それゆえに、時代時代に品種の選定や熱心な栽培技術の改良もさかんに行われきました。丹波栗は一つの品種ではなく、農家の努力と丹波の風土・気象条件により生み出されたものです。

ビタミンBを多く含み、くりごはんやマロングラッセなどさまざまな料理でその味を楽しめます。

黒大豆

黒大豆の画像

収穫時期:12月~1月(秋冬物)

旬の時期:12月

「丹波の丹波黒は色は黒でも味が良い」とうたわれ、古くからその味は全国でも有名です。

大粒でシワがなく煮炊きしても形崩れしないのが特徴で、夏の昼夜の温度差と、秋の霧が黒豆を大きくゆっくり熟成させているのではないかとも言われています。

カルシウムやビタミン、蛋白質を多く含んでおり、おせち料理や和菓子、まめごはんに使われます。

小豆

小豆の画像

収穫時期:10月下旬~11月下旬(秋冬物)

旬の時期:11月

上旬つぶが大きくて色艶が良く、独特の香りがあるのが特徴で、亀岡盆地から船井郡辺りが、気象や土壌に恵まれ、古くから高品質の小豆を生み出す産地となってきました。

公家である大納言は切腹をしないことから、煮ても皮が切れない小豆のことを別名・大納言とも呼ばれるほど高い品質の小豆です。

京菓子など、最高の品質を求められる京都の高級菓子づくりには欠かせません。

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