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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome :SFTS)は、主にSFTSウイルスを保有しているマダニに刺されることにより感染するダニ媒介感染症です。感染症法では四類感染症に位置付けられています。ネコやイヌなどの動物もSFTSを発症し、ヒトに感染させることもあります。
潜伏期間は6~14日で、発熱,倦怠感,頭痛などの症状で発症することが多く、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状が認められることが多いです。致命率は10~30%といわれています。治療は対症療法が主体となっていますが、2024年6月に新しい抗ウイルス薬が使用可能になり、病状の進行が予期される場合には、使用が検討されます。ワクチンはありません。
2025年7月に、感染したと推定される地域が京都府南部(宇治田原町)であるSFTSの報告がありました。京都府南部の報告はこれまでで初めてですので、南部地域でもマダニに刺されないよう、注意が必要です。
関連リンクなど
- 厚生労働省ホームページ「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」<外部リンク>
- 厚生労働省ホームページ「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A」<外部リンク>
- 厚生労働省ホームページ「ダニ媒介感染症について」<外部リンク>
- 国立感染危機管理研究機構 感染症情報提供サイト「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(詳細版)」<外部リンク>
- 京都府感染症情報センターホームページ<外部リンク>