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SDGsの取組み最前線! 亀岡市の事業者紹介(京都タクシー株式会社)

ページID:0085459 更新日:2026年3月31日更新 印刷ページ表示

亀岡の「移動の足」として、人とまちを支える。京都タクシーの地域との向き合い方

京都タクシー株式会社

 

 

 

 

 

 

 

 

本インタビューは、より身近なSDGsの事例を知っていただくために、亀岡市内でSDGsを積極的に推進する事業者の実践事例を紹介します。

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地域の足として、亀岡市を中心に営業を行う京都タクシー株式会社。地域の足となるタクシー会社として、人にやさしい移動環境づくりや働きやすい職場づくり、災害時の支援体制など、さまざまなかたちで地域を支えています。

その取り組みについて、営業部次長さんに詳しいお話をうかがいしました。

京都タクシー株式会社 外観

 

 

 

 

 

 

 

 


 

誰もが移動しやすい環境づくりを推進

亀岡市を中心に、南丹市、京丹波町、大阪府豊能郡を舞台に人々を運ぶ、地域密着型の京都タクシー。通常のタクシー業務に加え、利用者の買い物を代行する便利屋タクシーや観光案内、福祉タクシーなどのプランを用意しています。

車両を買い替えるタイミングでは、車いすのまま乗車できるスロープ付きのUDタクシー車両を導入。高齢者の方や障がいのある方など、誰もが移動しやすい環境づくりを進め、地域の「移動の足」として、多様な人が安心して外出できる仕組みを整えています。

  営業部次長さん(以下、次長):最近では、亀岡市さんから子育て支援の一環としてご相談をいただき、陣痛タクシーを始めています。
                 開始時には助産師の方に指導に来ていただき、お腹に重りをつける妊婦体験の講習も受けました。

陣痛タクシーは、妊娠中の女性の方が陣痛や破水をされた際に、事前に登録いただいた病院や自宅の情報に基づいて、スムーズに送迎を利用いただけるサービス。妊娠中の不安を軽減し、安心して出産を迎えられるようにする取り組みとして、利用が広がっています。

  次長:陣痛タクシーの依頼は月2〜3件あります。母子手帳を取得する時などに登録についての案内をしていただいており、転ばぬ先の杖
     として、ひとまず登録いただいているようです。「陣痛タクシーをお願いします」と電話さえいただければ、事前に登録いただいて
     いる病院へお送りできますから、安心材料になっているのだと思います。

次長さんの写真

 

 

 

 

 

 

 

次長さん

 

2016年には国交省の「女性ドライバー応援企業」の認定を取得。タクシー業界は男性中心の職場というイメージもありますが、同社では女性ドライバーが安心して働ける環境づくりを進めています。

  次長:休憩室やトイレなどを男女別にするのはもちろん、極力女性と男性で使用する車両を分けています。男女それぞれ乗り方に癖が
     あったり、匂いなど気になることもあったりしますので、そういった配慮をしています。

「女性ドライバー応援企業」認定証書の写真

 

 

 

 

 

 

 

「女性ドライバー応援企業」認定証書


 

地域の人に教わりながら、地域に還元していく

​サービス業の多くがシフト制であるのに対し、タクシードライバーは歩合制であり、働く時間を自分で調整できる柔軟さが特徴です。子育てと両立しながら働く人も多く、地域の多様な働き方を支えています。

  次長:好きな時間、好きな曜日に働けますし、子どもが熱を出したら仕事を切り上げ迎えに行くこともできます。副業でドライバーを
     やるなど、正社員以外の働き方も可能です。極端に言えば、「今日は雨で本業が振るわないから、タクシーの仕事をする」という
     働き方でも構いません。普通二種免許取得からドライバーの養成まで新人ドライバー向けのサポートを行っており、道の走り方
     やお客さまとのコミュニケーションの取り方など、教習も充実していますので、未経験の方でも問題ありません。

タクシー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大事なのは、目的地に早く到着する技術ではなく、安全に到着すること。車両が進化し、従来よりも運転技術に差が出にくくなったことで、間口も広がっています。また、地図が苦手だったり土地勘がない方でも「半年で一通りのルートは覚えられる」と次長さん。そこには地域密着型のタクシー会社ならではの理由があります。

  次長:当社の場合、お客さまは駅から乗車されるか、無線配車が基本であり、地域のヘビーユーザーの方が多いんです。同じルートを反復
     することになるので、方向音痴な方でも覚えられますし、実際に初めは亀岡駅の場所がわからなかったドライバーも今では活躍して
     います(笑)

同社が副業や隙間時間での就業を歓迎するのは、公共交通としてのタクシーを持続させていきたい思いがあるから。ドライバーの人数を増やすことで、「福祉タクシーなど別のサービスにも力を入れていきたい」と続けます。

  次長:ドライバーが新人マークをつけていると、道や地域の情報を教えてくださるお客さまも多いです。そこは亀岡という地域性があるの
     かなと思います。地域の方に教えていただきながら、地域に還元していく感覚を持ってもらえるといいですね。

次長さん

 

 

 

 

 

 

 

 


 

ドライバーは亀岡の魅力を再発見し、伝える存在

京都タクシーでは、観光案内も行っています。「観光モデルコース」として、亀岡駅から出雲大神宮、丹波亀山城址、丹山酒造を回るプランも用意されていますが、利用者の行きたいところに案内するのが基本スタイルです。

亀岡の観光案内パンフレットの写真

 

 

 

 

 

 

 

 

亀岡の観光案内パンフレット

  次長:古くからいるベテランドライバーの中には、亀岡の歴史について紹介しながら観光地を案内できる人もいます。亀岡の観光検定で
     ある『かめおか・ふるさと検定』を取るなど、独学で学んでくれていて、我々も心強いですね。亀岡のタクシー会社として亀岡市
     の発信もしていきたいと思い、当社のInstagramのアカウントを立ち上げ、乗務員が撮影した綺麗な景色をアップしています。
     フォローをしていただけたらうれしいです。

亀岡市には出雲大神宮など有名な観光スポットだけでなく、「小さいけれど奥深い場所がたくさんある」と次長さん。

  次長: 私は亀岡育ちですが、ドライバー向けの観光研修を受けて、住んでいるだけではわからないことがこんなにあるのかと驚きました。
     ただ通りすぎていたようなところに、とんでもない歴史があるんだなと。四季折々の風景も良いですよ。桑山神社は紅葉が綺麗です
     し、七谷川の桜も有名です。夏は運転しながら「田んぼの緑が綺麗だな」と思いますし、太陽に照らされた緑など、なかなか良い
     田園風景があります。最近だと、冬の雲海も人気ですね。タクシーに乗って「かめおか霧のテラス」へ雲海を見に行かれる若い方が
     増えているのを感じます。

ドライバーは地域の魅力を再発見し、訪れる人と地域をつなぐ存在でもあります。地域の歴史や自然の魅力を紹介することで、亀岡の観光資源を広く伝える役割を担っています。


 

地域の交通事業者として、非常時の地域インフラを担う

2019年には、亀岡市と災害時の輸送業務に関する協定を結びました。地域の交通事業者として、災害時に人や物資を運ぶ役割も期待されています。

  次長:タクシー無線は電波を使わないので、災害時の通信手段として活用可能です。阪神・淡路大震災の時にも、アナログ無線が役立った
     と聞きました。そういった通信手段を利用して、困っておられる方を迎えに行ったり、物資を輸送したりといった面でお力になれれば
     と思っています。また、当社で保持しているガスタンクを活用して炊き出しをするなど、避難場所としての役割も果たせればと考えて
     います。

ガスタンクの写真

 

 

 

 

 

 

 

​​ガスタンク

 

他にも、天然ガスを燃料とするタクシー車両から、ハイブリッドのガソリン車両に切り替えるなど、時代に合わせて在り方を変えてきました。社内文書に裏紙を使ったり、紙類のみを分別してをまとめて業者に出したり、車の洗浄にはタンクに貯水した地下水を使ったりと、環境負荷を減らすための地道な取り組みも進めています。

紙ごみ専用のゴミ箱の写真

 

 

 

 

 

 

 

 

紙ごみ専用のゴミ箱

  次長:事業所内でドアを開ける時、外側にいる人とぶつかってしまうことを防ぐために、ドアが開く範囲をテープで示すといった労働安全上の
     工夫もSDGsの取り組みだとお聞きしたので、今後ぜひ取り入れたいと思っています。社員の年齢層が高いので、大きな事故につながり
     かねませんから。誰にでも読みやすいように社内文書の文字を大きくしたり、ユニバーサルデザインのフォントを取り入れたりといった
     工夫や改善をするなど、日々の業務の中でも安全性を高める取り組みを積み重ねていきたいと思います。


 

亀岡市SDGsアドバイザー高木超氏のコメント

京都タクシー株式会社は、私たちの生活に欠かせない「移動」可能にする役割を担っており、SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」や目標11「住み続けられるまちづくりを」に貢献しています。例えば、市と連携して「陣痛タクシー」を導入し、利用者が事前に登録した病院に送迎するなど、幅広い用途で乗車できる選択肢を用意していることが記事で紹介されています。このように、できる限り「誰もが」移動できるように意識して事業を展開している点は、まちの持続可能性の向上に関わる取組と言えるでしょう。さらに、災害時に人や物資を輸送したり、タクシーの無線を使って通信手段を確保したりするなど、レジリエンス(回復する力)を高める役割も担ってくださっており、心強く感じました。

高木先生

 

高木 超(たかぎ こすも)

亀岡市参与(SDGsアドバイザー)

▶北九州市立大学 法学部 政策科学科 准教授

 

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