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ページID:0004482 2021年7月12日更新

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整形外科

特色

当科では、京都府立医科大学整形外科からの常勤医師5人で診療にあたっています。主として、骨折、関節の痛み(股・膝・足・肩・肘関節)、腰痛、手足のしびれ、四肢の変形、スポーツ外傷、など、骨・関節をはじめとする運動器の諸疾患の診察、治療をおこないます。
運動器、すなわち骨や関節の健康は、足腰をしっかりさせ、体と心の健康を保ちます。充実したリハビリテーション科のスタッフとしっかり連携し、患者さまの生活の質の向上を目指します。

「日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)」への登録について

当科の治療方針

運動器に異常があると、日常生活動作が制限されます。症状が軽いうちに正確な診断を下し、早期の治療をおこなうことが大切です。最近では、画像診断の進歩により、レントゲン撮影のほか、MRI検査、CT検査によって、骨折や関節損傷が詳細に診断できるようになっています。当科では、積極的にこれらの検査をおこない、正確な診断をおこなうようにしています。その上で、症状により、手術、投薬、注射、ギプス固定などの治療、リハビリテーションをおこないます。

特に、年齢を重ねてくると、関節を始めとした体の不調が発生しやすくなり、また、転倒などにより骨折も起こしやすくなります。適切な診断による適切な治療をおこなうことで、患者さまに以後の生活を満足していただけるような良質な医療を提供できるよう努めています。

各疾患について

変形性関節症

繰り返される負荷により、軟骨が変性し関節の変形が進行した状態を変形性関節症と呼びます。高齢になり、下肢の関節の股関節や膝関節の変形性関節症が進行すると痛みにより移動能力が低下し、転倒しやすくなったりもします。鎮痛薬による適切な痛みのコントロールやリハビリテーションによる筋力維持強化指導、体重のコントロール指導などによる治療をおこないます。変形が進行し、痛みにより歩行に支障を生じる程度になれば人工関節手術治療をおこないます。

大腿骨頸部骨折

大腿骨は、いわゆる太ももの部分の骨で人間の骨の中で一番長い骨です。この大腿骨の足の付け根に近い部分は大腿骨頸部と呼ばれています。大腿骨頸部骨折とは、一般的に、この部分の骨折のことを指します。診断の上、必要な場合は、人工骨頭を入れるなどの手術をおこないます。

大腿骨転子部骨折

大腿骨については、上述のとおりです。股関節からすぐの部分を大腿骨頸部と呼び、頸部より少し下の骨が張り出している部分を転子部といいます。転子部骨折の場合には骨折を金属で固定するような手術をおこないます。

足関節脱臼骨折

高い所からの転落や転倒であるとか、足首を強くひねるなどにより、足首の関節に外から強い力が働いて、その関節の周囲の脱臼と骨折が両方同時に生じた状態をいいます。関節部分の骨折の場合には、原則的にできるだけ強固な固定(手術治療)をおこない、早期から関節を動かすリハビリをおこないます。骨折部のズレがほとんどない場合には、ギプスなど保存治療がおこなわれることがあります。

腰椎・胸椎圧迫骨折

腰の中央部分の連なった体を支える骨を腰椎、背中の中央の連なっている骨を胸椎と言いますが、この部分が、転倒したり、外部からの圧力が加わることによって潰れてしまう症状のことを、腰椎・胸椎圧迫骨折といいます。骨粗しょう症により、骨がもろくなってしまうことが最も大きな原因です。ちょっとしたしりもちや、少し重いものを持ち上げたなどの負荷で発症します。治療方法としては、コルセットで患部を固定するなどの保存的な治療をおこないます。この骨折が一つ生じると、他の骨も骨折しやすい状態になっているといえるため、骨粗しょう症に対する治療をおこなう必要があります。

橈骨遠位端骨折

腕のひじから手首までの部分は、橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)という2本の骨で構成されています。転倒して手のひらをついたりするなどした時に、橈骨が手首のところ(遠位端といいます)で折れることを橈骨遠位端骨折といいます。単純な折れ方の場合には徒手整復とギプスによる外固定で保存的な治療が可能です。骨折部の粉砕が強く、正常な位置を保持できないなどのケースでは、手術が必要となります。

脊椎脊髄疾患(詳細は「脊椎センター」ページをご覧ください。

超高齢社会になり、加齢に伴う脊椎脊髄疾患が急増しています。一方で、医療技術の進歩に伴い、各分野で診断治療の専門性も高くなっています。2018年10月から専門スタッフの充実により、最先端の診断・医療技術を取り入れた脊椎脊髄外科センターを立ち上げ、患者さんの安心安全を第一に考えた最新の治療を目指してきました。

問診と詳細な診察に、X線、MRI、CTなどの画像解析を加え診断します。治療として日常生活上のアドバイス、薬物療法、運動療法などの保存療法、さらに必要ならば積極的な手術療法およびリハビリテーションを行います。手術は顕微鏡や脊椎内視鏡、高解像能透視装置を駆使して低侵襲で安心安全な除圧術・固定術・矯正術を行います。

診察日・外来担当医は、「担当医表」でご確認ください。