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体と心の発達
体の発達
首もだいぶ安定して、首すわりの完成まであと1歩
抱いても1~2カ月のころのように、首ががっくりたれることはなくなってきます。首すわりの完成まであと1歩です。
医学的に首がすわったと判断するのは、
- 腹ばいにすると頭をもちあげる
- 仰向けにして両手を持って引き起こすと首がついてくる
- 立て抱きにして体を傾けた時に首を真っ直ぐに保てる、
などの条件を満たしたときです。
ただし、これらは赤ちゃんがある日突然できるようになるわけではありません。生まれたときから少しずつ体の筋肉を発達させながら、しっかりしてくるのです。
新生児期の反射から1歩進んで、身近にあるものをつかむように
手の動きも活発になってきます。手が動くようになると、仰向けに寝た赤ちゃんの目の前におもちゃなどを差し出したとき、手を伸ばしてつかむようになります。
新生児期にも、手に触れたおもちゃやお母さんの指を反射的に握るという動作が見られました。しかし、いま、おもちゃに手を伸ばすというのは、赤ちゃんが自分の意思でしていることです。この点が、新生児期の反射との大きな違いです。
そして、手でつかんだものは、なんでも口にもっていってなめようとします。目で見て、手でつかみ、口へもっていき舌や唇でなめることで、それがどんなものかを確認しているのです。
心の発達
自己主張が強くなり、快・不快をはっきりあわらすようになる
気に入らないことや嫌なことがあると大声で泣き、楽しいことや気持ちのよいことには、キャッキャッと声を出して喜ぶという具合に、表情がはっきりしてきます。
あやすとよく笑うようになるのもこのころです。目があうと、自発的にお母さんに笑いかけたりもします。そのかわり、快・不快の表情もはっきりあらわすようになり、自己主張も強くなります。
あやせばにこにことよく笑う子、あまり感情を表に出さない子、活発な子、かんしゃく持ちの子、おとなしい子などの性格も、このころになるとかなりはっきりしてきて、お母さんもわが子の性格がおぼろげながらつかめるようになるでしょう。