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平成23年度当初予算
平成23年度 当初予算の概要を公表
長期的なまちづくりの指針となる「第4次亀岡市総合計画~夢ビジョン~」がスタートしました。
平成23年度当初予算は、この計画を基本として、市民の皆さんと未来の世代が亀岡に住み、学び、働くことに誇りを持てるまちづくりに向けて、総額599億2,712万円を計上しました。
予算の内訳は、一般会計の予算総額が323億4,000万円、特別会計の予算総額が275億8,712万円となります。市民の皆さんの安全・安心を守るセーフコミュニティの推進とにぎわいのまちづくりにより「水・緑・文化が織りなす 笑顔と共生のまち かめおか」の実現を目指します。
総額 599億2,712万円
一般会計 323億4,000万円
特別会計 275億8,712万円
一般会計の予算額は、総額323億4,000万円で、前年度と比べて19億9,900万円増(6.6%増)となっています。これは、生活保護費や障害者自立支援給付費などの扶助費のほか、小中学校の耐震補強事業、畑野町での水道未普およ地域解消事業を推進する費用など、歳出が増加したことによるものです。
歳入は、長引く不況の影響により個人所得が落ち込み、市民税の減収が予想されるなど、歳入の根幹をなす市税の減収が見込まれる中ではありますが、財政調整基金や減債基金を有効に活用するなど、一般財源の安定確保を図っています。
今後も、さらなる事務事業の見直しによる経費の節減・合理化を進め、健全な財政運営に努めていきます。
予算の主要項目を紹介します
当初予算の主な項目を、9項目に分類し紹介します。
新規事業は「新規」、充実した事業は「充実」、継続していく事業は「継続」で表し、金額は万円未満を四捨五入で表示しています。
互いを認め合う、ふれあいのまちづくり
- 継続
“平和が根づく”まち・かめおかの推進 148万円
今日の平和に改めて感謝し、過去の戦争やその被災体験が風化することのないよう、さまざまな平和の取り組みを進めます。 - 充実
男女共同参画の推進 594万円
「性別にとらわれず、誰もが自分らしく生きられるまち亀岡」を目指し、各種啓発事業の実施や女性の相談室の時間延長などの施策を積極的に推進します。 - 継続
新天川文化センターの建設の促進 4,480万円
築40年を経過する中で施設の老朽化が進み、建て替えの必要性が生じているため平成24年度の完成を目指し、実施設計などを行います。 - 新規
「夢ビジョン」シンボルプロジェクトの推進 300万円
市民の皆さんの「夢」や「希望」を実現するため、3つのシンボルプロジェクトとして「自然・文化次代継承」「住み心地向上」「にぎわい創出」を掲げ、市民の皆さんとの協働により取り組んでいきます。 - 新規
まちづくり協働の推進・強化 71万円
市民と行政の協働のまちづくりの実現に向け、亀岡市まちづくり協働推進実施計画のアクションプランに掲げる取り組みを進めます。 - 充実
かめおか市民活動推進センターの機能充実 184万円
協働のまちづくりに欠かせない市民活動団体の育成・支援をさらに推進します。 - 充実
亀岡市支えあいまちづくり協働の支援 100万円
市民と行政の協働のまちづくりの実現に向け、協働のまちづくりに貢献する市民の自主的な取り組みなどを支援します。
安全で安心して暮らせるまちづくり
- 充実
セーフコミュニティの推進による安全・安心なまちづくり 524万円
事故やけがの予防を図るとともに、市民と行政が互いに力を合わせ、子どもから高齢者まで、誰もがこころの通い合う安全で安心して暮らせるまちづくりを進めます。 - 新規
自殺防止対策相談・支援の推進 223万円
精神疾患のある人の社会的な自立を促進するため、専門的な立場で助言指導できる精神保健福祉支援員を設置し、相談支援体制を強化します。 - 新規
セーフコミュニティ活動による地域見守りの推進 120万円
一人暮らし高齢者などの見守り活動を通じ、安全で安心して暮らせる地域づくりを支援します。 - 充実
災害対策のための耐震性貯水槽の整備 1,518万円
火災発生時の消火用水源(消防水利)として、耐震性貯水槽を3基整備します。 - 新規
平和池災害モニュメントの設置 500万円
平成23年は、平和池の決壊から60年目にあたります。悲惨な災害を、安全・安心のまちづくりを目指す本市の教訓とするため、防災への市民意識が高まることを目的にモニュメントを設置します。 - 新規
安全なわが家の耐震化の促進 530万円
専門家による耐震診断で自宅の耐震性能を把握するとともに、診断士が改修計画までを提案する事業を創設します。
健康で元気あふれるまちづくり
- 新規
地域医療連携の推進 60万円
関係者が一体となって、介護・福祉の切れ目のないサービス提供を図り、地域医療を推進します。 - 充実
がん対策の推進 1億2,545万円
がん検診受診率50%を目指し、がんの予防、早期発見、早期治療を促し、市民の健康づくりを推進します。 - 充実
予防接種促進事業 1億9,414万円
予防接種法に基づく定期接種や、一部法定外の予防接種についても公費負担を行い、健康で安心な市民生活の向上を図ります。 - 充実
地域福祉計画推進経費 597万円
福祉コミュニティを推進するため、地区社会福祉協議会の設立を促進します。 - 充実
地域子育て支援拠点の充実 1,112万円
地域の子育て支援機能の充実、子育て中の親の負担感の軽減、孤立化の防止などのため、地域の子育て中の親子が交流する場所を増設します。 - 充実
こども医療費助成の充実 1億4,360万円
健やかに子どもを産み育てる環境づくりを一層進めるため、小学生の通院にかかる医療費についても1カ月3,000円を超える額を新たに助成対象とします。 - 充実
いきいき長寿プランの推進276万円
新たな「亀岡市いきいき長寿プラン」を策定し、高齢者施策を総合的に推進します。 - 充実
障害者就労支援事業の充実 300万円
市内の障害者就労支援施設と協働して、就労の場の開拓や情報発信など就労支援事業を実施します。
豊かな心と文化を育むまちづくり
- 充実
京都学園大学との連携強化 450万円
京都学園大学と締結している学術交流協定に基づき、連携事業をさらに強化し、相互の交流を図ることにより地域振興および学術交流・教育の発展を目指します。 - 新規
亀岡の未来を創造する人づくりのための教育ビジョンの策定 127万円
亀岡市の目指す子ども像「ほっかほか心 ふるさと大好き かめおかっ子」を育てるため、将来的な方向性や今後重点的に取り組むべき施策を示した教育ビジョンを策定します。 - 充実
障害のある児童生徒の自立と社会参加の支援 1,600万円
発達障害などにより生活面や学習面において課題を抱え、特に教育的な支援を必要とする児童生徒に対して、特別支援教育支援員の配置を行い、一人ひとりの状態に応じた適切な教育環境を確保します。 - 新規
亀岡への愛着と誇りを持ち、たくましく生きる児童生徒の育成 259万円
子どもたちが地域の協力も得ながら亀岡を学ぶ「(仮称)ふるさとかめおか学」について研究・実践を行い、本市が目指す子ども像“ほっかほか心 ふるさと大好き かめおかっ子”の実現を図ります。 - 新規
学校・家庭・地域の連携協力の推進 51万円
地域の皆さんをボランティアとして学校に派遣し、学校・家庭・地域が一体となって子どもを育てる体制を整え、地域の教育力の充実を図ります。 - 新規
かめおかっこ 夢・未来 子ども読書フェスティバルの開催 80万円
学校・地域・家庭での読書活動の充実を図り、子どもの読書活動について理解と関心を深めるため、読書フェスティバル(「絵本と子育て講演会」や「絵本原画展」)を開催します。 - 充実
安全・安心で快適な学校(小・中学校)の環境づくり 7億4,925万円
安全・安心な施設として亀岡小学校・安詳小学校・亀岡中学校の耐震化を図ります。また、千代川小学校の教室不足を解消するための整備を図ります。 - 新規
新しい公立幼稚園の建設の推進 1,700万円
2つの公立幼稚園を統合し、新たな幼稚園の建設に向けての取り組みを行い、平成26年度の開園を目指します。 - 新規
第26回国民文化祭の開催 900万円
山鉾行事を再現する「亀岡祭」と全国の民俗芸能が競演する「民俗芸能の祭典」を実施することにより、広く市民の文化活動への参加意欲を喚起し、新しい文化の創造を促し、併せて地方文化の振興を図ります。
人と環境にやさしいまちづくり
- 新規
「亀岡生き物大学」の創設 50万円
地球環境子ども村と大学などの専門家が連携して、親子で亀岡の自然環境を学べる「亀岡生き物大学」を創設します。 - 充実
アユモドキ保護活動の推進 679万円
亀岡市保津地域アユモドキ保全協議会が行う事業を支援し、アユモドキが生息する環境の保全と新たな生息域の拡大を図ります。また、アユモドキの保護保全に関する啓発ビデオを作成します。 - 新規
亀岡カーボンマイナスプロジェクトの推進 100万円
二酸化炭素(CO2)の排出を減らす農地生まれのクールベジタブルの持続的な活用方法について、農産品に関するマーケティング調査の実施により地域コミュニティビジネスの研究を進めます。
地域に根ざした協働型プロジェクトの展開の基礎条件を整えます。 - 充実
地球温暖化対策事業の推進 1,154万円
亀岡の自然環境を次世代に引き継ぐため、第2次亀岡市環境基本計画を策定します。また、引き続き太陽光発電システム設置促進のための補助や普およ啓発など、地球温暖化対策を推進します。 - 充実
ごみの減量化・リサイクルの推進 62万円
生ごみの減量化リサイクルを推進するため、家庭内におけるダンボールコンポストの普およ啓発などを図ります。 - 新規
魅力あふれるまちの実現を支援する事業 220万円
JR亀岡駅北地区をにぎわいのある中心市街地とするため「文化の香る水と緑と華やぎのまち」を基本テーマとして、組合施行による土地区画整理事業の推進を図ります。 - 新規
都市計画図のデジタル化(1/2,500) 2,100万円
地形地物などが日々変化するなか、都市計画図のデジタル化を進めます。 - 充実
都市計画マスタープランの改定 615万円
社会経済情勢の変化や夢ビジョンに整合した都市計画を推進するため、「都市計画マスタープラン」を改定します。 - 充実
安全・安心で快適なまちづくりのための公園の管理 1,630万円
「公園施設長寿命化計画」を策定し、都市公園の計画的な維持管理を行います。
快適な生活を支えるまちづくり
- 継続
安全・安心で快適なまちづくりのための街路の整備 5,307万円
都市の骨格を形成する基幹的な都市計画街路を整備します。 - 継続
安全・安心で快適なまちづくりのための道路の整備 11億4,954万円
都市基盤整備の一環として、生活幹線道路を中心とした道路網の整備を行い、地域の発展振興を図ります。 - 新規
保津川の水辺空間を活用する計画の策定 1,032万円
桂川河川改修事業に伴い広大な河川空間が生まれますので、この土地を利用した“かわづくり”“まちづくり”を進める「保津川かわまちづくり計画」が平成22年度策定されました。府・市および市民と協働で具体的な土地利活用計画をつくります。 - 継続
コミュニティバス運行事業経費 1,554万円
公共施設、医療機関、商業施設などを結ぶコミュニティバスを運行します。 - 継続
ふるさとバス運行事業経費 8,976万円
バス事業者が廃止したバス路線の代替措置としてふるさとバスを運行し、生活に不可欠な移動手段の確保を図ります。 - 充実
新しいホームページの作成 124万円
亀岡市のホームページを、誰もが見やすく使いやすいものに充実していきます。
活力あるにぎわいのまちづくり
- 継続
安全・安心のエコ農業推進事業経費 100万円
市内の直売所で農作物を提供する生産者が、新規にエコファーマーの認定を取得した場合など、経費の一部を助成します。 - 継続
安全・安心の農作物栽培支援事業経費 830万円
低化学肥料・低農薬で生産した農作物を提供し、市民の安全・安心な食生活向上を図ります。 - 継続
特産品など振興経費 1,076万円
特産品の振興により、農業生産額の拡大を図ります。 - 新規
第6次産業人材育成事業 15万円
農産物の生産(第1次産業)だけでなく、加工(第2次産業)・流通・販売(第3次産業)も合わせて行うことで、経営の多角化を行う経営形態である第6次産業化への支援を行います。 - 新規
新規就農者の育成支援 275万円
地域農業の担い手の確保・育成を図るため、新規就農希望者へ実践的な研修の場を整備するとともに、認定農業者による生産や経営技術などを習得するための研修や指導を行います。 - 充実
集落営農のための農業機械導入の支援 331万円
集落単位での農地利用の合理化や機械施設の共同利用、共同作業により農業生産コストの低減を図るため、生産振興に必要な農業機械の導入を支援します。 - 充実
食と農を応援する地産地消の推進 767万円
亀岡産食材の提供や、亀岡農業のPRおよび第6次産業化に対応できる人材育成などを行い、本市の農業・農村の振興を図ります。また、地産地消をさらに推進するため、川東地区に農業交流拠点施設を設置し、本市の都市・農村交流事業を推進します。 - 充実
安心・エコ商店街推進事業 966万円
まちの活力とにぎわいづくりに向けた商業振興施策の充実を図ります。 - 充実
亀岡が誇る温泉地の環境整備 389万円
湯の花温泉の環境整備を行い、観光客の受け入れ体制を充実させ、魅力ある観光地づくりに努めます。 - 新規
大河ドラマ「明智光秀」誘致の推進 50万円
亀岡の観光客を増やし、にぎわいの創造・活性化を目指して、明智光秀を主人公とした大河ドラマ化の実現に向けて取り組みます。 - 充実
観光かめおかの発信 473万円
積極的な観光PRなどを行う中で、観光入込客数230万人と観光消費額63億円を目指します。 - 新規
亀岡の魅力を動画配信 50万円
YouTubeなどインターネット上の動画配信サイトに、亀岡の観光資源やイベントなどを紹介する魅力的な動画を配信することで、観光誘客につなげます。 - 新規
旅の情報誌による亀岡の魅力発信 499万円
「るるぶ特別編集版」を制作し、亀岡の「見る」「食べる」「遊ぶ」をキーワードに、亀岡の魅力を全国へ発信する。 - 新規
「時は今」観光にぎわいづくり事業 230万円
昨年の「丹波亀山城築城400年」記念事業の成果をまちの活性化および観光地としての魅力向上に生かすため、観光マスコットキャラクター「明智かめまる」を有効に活用するとともに、城下町フェスティバルなどで、観光地としての市民意識の向上とおもてなしの心の育成を図ります。 - 充実
ふるさと雇用再生特別交付金事業・緊急雇用創出事業 8,253万円
地域求職者や失業者などを雇い入れることにより、地域の活性化を図ります。
特別会計
- 継続
国民健康保険事業 90億2,010万円
国民健康保険事業の円滑な実施に努めます。 - 継続
休日診療事業 2,200万円
日曜日、祝日、年末年始における急病市民に対応するため、休日診療所を設置し内科および小児科の応急的な診療を行います。 - 継続
介護保険事業 53億3,460万円
社会全体で介護を支えるため、介護保険事業の円滑な実施に努めます。 - 継続
後期高齢者医療事業 7億100万円
後期高齢者医療事業の円滑な実施に努めます。 - 継続
上水道事業会計 38億1,560万円
市民生活と都市機能を支えるライフラインとして、安全でおいしい水の安定供給のため三宅浄水場の耐震化や給配水管などの整備を実施します。 - (水道未普およ地域の解消) 11億528万円
畑野町における水道未普およ地域解消事業を実施し、安全で安定した給水の確保により、地域住民の生活改善を図ります。 - 継続
簡易水道事業 2億4,470万円
市民生活を支えるライフラインとして、安全でおいしい水の安定供給のために、給配水管などの水道施設整備を実施します。 - 継続
下水道事業 45億2,500万円 - 市街化区域およびその周辺地域を中心とする区域で管渠整備などを実施し、生活排水の処理を通じて、公共用水域の水質保全と生活環境の改善を図ります。
- 継続
地域下水道事業 11億9,140万円
公共下水道区域以外の区域で管路整備などを実施し、生活排水の処理を通じて、公共用水域の水質保全と生活環境の改善を図ります。 - 継続
病院事業 26億1,600万円
病院理念に基づき、公共性と経済性を考慮し、効率的な病院経営を行うとともに、高度で良質な医療の提供と地域連携により、市民に信頼される市立病院づくりを推進します。
市民1人当たりではいくらになるの?
市の予算を、市民1人当たりの予算として考えた場合、収入額とその使い道をお知らせします。
(平成23年2月1日現在の人口9万3,524人で割りました。)
1人当たりの市の予算は、約34万5,000円(一般会計歳出)
支出
生活を守るセーフティネットなど社会生活を保障するための予算 |
約11万円7千円 |
---|---|
健康のための市民健診や快適で衛生的な生活環境を守る予算 |
約3万8千円 |
地産地消の推進やエコ農業など農林水産業の元気づくり予算 |
約1万1千円 |
にぎわいと活気を生みだす観光・産業の振興と雇用の創出確保づくり予算 |
約4千円 |
生活を支える道路整備などのまちづくり予算 |
約3万5千円 |
文化の振興と将来を担う子どもたちを守り育てる予算 |
約3万4千円 |
生命・財産を守る消防・防災のまちづくり予算 |
約1万2千円 |
借入金(市債)の返済 |
約4万1千円 |
その他の予算(市の業務のための費用や、議会運営費用が含まれます。) |
約5万3千円 |
収入
市民税や固定資産税など市の税金 |
約10万4千円 |
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国や京都府からの補助金・交付金 |
約15万4千円 |
借入金(市債) |
約5万8千円 |
貯金の取り崩しなど |
約1万円 |
その他の収入(家庭ごみなどのごみ袋代などの使用料、保育料などが含まれます。) |
約1万9千円 |
亀岡市の借入金(市債)
市民1人当たりの借入金の残高は、28万8千円(平成21年度末合計269億5千3百万円)となっています。
後年度に国からの補てんなどがある優良な借入金の活用を基本とするなど、借入金残高の減少を図っています。
亀岡市の預貯金(基金)
市民1人当たりの預金の残高は、2万7千円(平成21年度末合計25億4千万円)となっています。
平成23年度予算では、柔軟な活用が可能である預金(財政調整基金)を、市民1人当たり8,340円(平成23年度当初予算額7億8千万円)取り崩しています。