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亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)に係る環境保全専門家会議(第16回)の開催概要:平成27年2月16日開催
開催日時
平成27年2月16日(月曜日)午後6時から午後8時25分
開催場所
メルパルク京都 5階 会議室
出席者
委員
村上委員(座長)、岩田委員、竹林委員、竹門委員、辻村委員、堀野委員、松井委員、松田委員、光田委員
オブザーバー
田井オブザーバー、木瀬オブザーバー、遠藤オブザーバー
要綱第5条関係人
渡辺亀岡市アユモドキ緊急調査検討委員会委員(京都大学准教授)
事務局
京都府:文化環境部 中井部長、坂本スポーツ政策監、姫野副部長、中島理事 ほか
亀岡市:栗山市長、湯浅副市長、勝見副市長、桂政策推進室長、中川環境市民部長、古林まちづくり推進部長 ほか
議事
- 平成27年1月~3月亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)の調査計画等に係るロードマップ(案)について
- スタジアム基本設計関係について
- 構造物による地下水影響対策の検討について
- 建設工事及び管理運営時における環境保全対策~雨水等の排水対策について~
- 第13回環境保全専門家会議の開催概要(案)について
- 亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)の整備計画の策定にあたり考慮するべき基本方針について(素案)
意見等
(1)平成27年1月~3月亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)の調査計画等に係るロードマップ(案)について
- アユモドキの生息環境調査結果をしっかり評価し、その結果を反映させて、水路ネットワーク基本設計を行う必要がある。
- 27年度の調査計画は、水田稲作をどのエリアで行うかの検討も含めて早急に作成する必要がある。
- 26年度の評価は、他の桂川での調査や市の独自調査のデータを全部合わせた形の総合評価を行う必要がある。
- 調査計画等に係るロードマップだけでなく、地下水保全対策、越冬場等の生息環境改善対策など各施策のロードマップも提案する必要がある。
- アユモドキに関する別の委員会の緊急調査検討委員会とは委員が相互乗入れし情報交換しているが、今後、合同委員会を開催する方がよいと考えている。
(2)スタジアム基本設計関係について
- スタジアムの基礎構造について、ベタ基礎にすると地下水の流れを妨げず、水道水源の取水にも影響を与えないという説明は理解できた。今後、桂川の川岸に見られる湧水との関係を評価する必要がある。
- スタジアムの工事中に濁水が発生した場合、水産動植物への安全性を考慮した通常より厳しい基準である「水産用水基準」を満足するように処理した上で排水するという提案は評価できる。今後、予測通りの水質が確保できるのか、モニタリングする中で何かあったときの緊急対策などを検討する必要がある。また、アユモドキの生息域を外して排水できないか検討する必要がある。
- 洪水後の汚濁水等を洗浄した後の排水も検討する必要がある。
(3)第13回環境保全専門家会議の開催概要(案)について
- 一部修正し公表
(4)亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)の整備計画の策定にあたり考慮するべき基本方針について(素案)
- 基本方針(素案)の本文はこれまでの専門家会議における意見等をよく反映しているが、図面は議論していない。スタジアムを図面の位置とした場合の影響予測を行う。
- このため、今年度、スタジアム位置にある水田を休耕状態にした実証実験を行い、アユモドキへの影響を評価する。
- 「影響を軽微とする」ではなく、「悪影響を回避する」ための対策が必要である。
- 水田環境については、共生ゾーンだけではなく、水路に隣接した水田の確保についても記述する必要がある。
- 「アユモドキの生息環境をさらに改善するために必要な対策について」には、ラバーダム改築等の具体的な実施スケジュールを記述する必要がある。
- 共生ゾーンの整備目標には、アユモドキやナゴヤダルマガエルの保全に加えて、他の稀少生物の保全も含めた形で記述する必要がある。
- 基本方針について、これをどう具体化するか、実行可能性も含めて、今後も内容の検討を進めることとする。
資料
(希少種情報を取り扱う資料は非公開としています。)