ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 市長公室 > 秘書課 > 令和7年度施政方針

本文

令和7年度施政方針

ページID:0079421 2025年7月1日更新 印刷ページ表示

令和7年亀岡市議会定例会3月議会の開会にあたり、その冒頭(令和7年2月19日)で令和7年度の市政運営についての基本的な考え方を申し上げました。

その全文(議案説明部分を除く)をお知らせします。

 

本年は戦後80年、昭和の元号で100年、そして亀岡市にとりましては市制がスタートして70周年に当たる節目の年であります。昭和30年1月1日に、1町15か村の大合併により誕生いたしました亀岡市は、後に2か村を加え、現在の市域を形成するに至っております。その後、先人の英知と市民の皆様のたゆまぬ努力により大きく発展し、現在では様々な先進的な取組が、日本のみならず世界から注目される都市となりました。今年は、10月1日に開催します市制70周年記念式典を中心に、多くの記念事業やイベントを開催し、70周年を市民の皆様とともに祝福したいと考えております。そして、本市が今まで歩んできた歴史を振り返るとともに、今を大切に、そして夢や希望に満ちあふれた未来を次の世代へとつなげていく年として、新たな亀岡市の第一歩を踏み出してまいります。

さらに今年は、石門心学の祖、石田梅岩翁の生誕340年を迎えます。秋には東別院町の生誕地に石田梅岩記念館を竣工する予定であります。そして、NHKの2025年大河ドラマ「べらぼう」の主人公で「江戸のメディア王」とも称された蔦屋重三郎が出版する書物において、梅岩翁の心学を題材とした「心学早染草」がありますが、この本に登場する善玉・悪玉の話は、当時江戸で爆発的な人気を博しました。このことから、梅岩翁の心学の教えが弟子に受け継がれ、江戸を中心に全国に大きく広まっていたことが分かります。このような好機を捉え、石門心学発祥の地として、記念館において梅岩翁の貴重な遺品や資料を保存・公開・活用していくとともに、その教えを学び生かすための多様な学習機会の場の提供や情報発信を行ってまいります。

さて、昨年1月に発生した能登半島地震では、復旧途上における9月の豪雨も重なり、人的被害を含めた甚大な被害が発生し、今も多くの方々が避難生活を余儀なくされています。亀岡市といたしましても、発災直後からトイレトレーラーを被災地に出動させるとともに、その後も建築や保健、水道の各専門職員のほか、災害ボランティアも含め延べ129名の職員を被災地に派遣し、支援を行ってまいりました。改めて、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興を祈るばかりでございます。

亀岡市においても、南海トラフ地震など大規模災害の発生が懸念される中、市民の皆様の安全・安心の確保は、最大の課題であります。そのため、「(仮称)カーシェルター野水」の整備に加え、大規模災害時の防災・減災の拠点施設として、京都農業協同組合本店等跡地を取得し、有事の際には市民の緊急避難場所や救助・救援活動の中間拠点、並びに人員及び物資の集積拠点として整備することで、市民の皆様に安全で安心して暮らしていただけるまちづくりを進めてまいります。

また、安全・安心のまちづくりの観点から、今年の1月14日には、国内セーフコミュニティ認証自治体である青森県十和田市、大阪府松原市と共同で「国際安全都市」宣言を行いました。8月には国内初となる「国際安全都市」と銘打ったアジア大会を本市で開催する予定です。本大会により、アジア地域を中心にセーフコミュニティに取り組んでいる自治体などが集まり、意見交換や情報交換を行い、安全政策に関する理解を深めるとともに、2026年中の発足が予定されている国の防災庁との連携も視野に、国際安全都市を国内外に発信し、ネットワークの強化・拡大を図ってまいります。

さて、私はこれまで市政を進めるに当たって、基本となる政策を「宣言」などの形で市民の皆様にお示しし、皆様と力を合わせて総合的な取組を推進してきました。「世界に誇れる環境先進都市」を目指す取組においては、「プラスチックごみゼロ宣言」や「プラスチック製レジ袋提供禁止条例」の制定に加え、昨年9月から新たに「未来・エコロジックミュージアムプロジェクト」を立ち上げ、公募により8名の職員でチームを組織し、2050年の亀岡市の未来のまちの在り方について検討を行いました。その内容は、「環境先進都市亀岡」の先にある未来として、環境再生、互助共助、地域内経済循環を基盤にした取組が調和し、多様な市民が活躍する持続可能な、少し先の未来を創造し続ける都市を目指すものであります。環境の規制ではなく、経済の仕組み自体を変えていく価値観の転換、まさにサーキュラーエコノミー、循環経済がこれからの亀岡の未来には必要であるということです。このプロジェクトを出発点として、より一層、環境先進都市としての取組を前へ進めてまいります。

次に、「子どもファースト宣言」に基づく事業の一環として、4月に亀岡市立幼稚園から移行する亀岡こども園内に「かめおか乳幼児教育センター」を新設いたします。これにより、乳幼児施設・小学校・福祉施設との連携や交流を促進します。また、4月13日に開幕します「2025大阪・関西万博」へ全ての小・中学生を派遣し、子どもたちが多様な国の文化や価値観に触れ、国際理解を深めるとともに、未来社会について考えられる貴重な機会を提供してまいります。さらに、増加する外国にルーツを持つ子どもたちへの支援のため、外国人児童生徒教育コーディネーターを配置するなど、多様性を受け入れ、誰一人取り残さない社会の実現を目指してまいります。

そして、「オーガニックビレッジ宣言」に基づく有機農業の振興については、昨年2月に開校いたしました亀岡オーガニック農業スクールにおいて、第一期生が1月末に修了を迎えられ、プロ養成コースから3名、スタディコースからも5名が亀岡市内で就農される予定であります。また、去る2月8日には第二期となるスクールが市内外からの受講生を集めてスタートしました。今後は、新規就農の課題を一体的に解決するため、亀岡オーガニック農業団地の形成をモデル的に実施し、スムーズな有機農業経営のスタートを支援することで、環境に優しい持続可能な有機農業をさらに推進してまいります。

また、世界的に需要が高まっている植物由来の原材料を使用したプラントベースフードのおいしさや魅力を伝え、有機野菜により市内経済全体を活性化させるために、地元有機野菜を原料としたメニュー開発や、それを提供する地元飲食店の参加を募り、有機野菜の地産地消を目指してまいります。

さらには、昨年末を期限に、京都サンガF.C.の練習場誘致に向けた候補地の公募を行ったところ、市内18か所から応募がありました。このことから、市民の皆様がサンガタウンとしてのまちづくりに対して高い関心を持っていただいていることが分かります。今後、候補地を選定していただくことになりますが、練習場として選ばれた地域以外についても、今後のまちづくりにどのように活用できるのか、しっかりと検討してまいりたいと考えています。また、ホームスタジアムのある亀岡市内にサッカー練習場を誘致することで、スタジアム、そして京都サンガF.C.を核としたまちづくりが一層推進され、シビックプライドが高まり、地域経済の活性化や人口減少の緩和、雇用の創出などにつながっていくものと期待しています。私自身も事業実施に向け、様々な企業に企業版ふるさと納税制度を活用した資金提供をいただけるよう、市長としてトップセールスを行ってまいります。

そして、亀岡市、南丹市、京丹波町の京都丹波2市1町を舞台に、「環境」「食農」「芸術」をテーマとした国内最大級となる花と緑の祭典「全国都市緑化フェアin京都丹波」の開催が、来年9月18日に開幕といよいよ迫ってまいりました。今月21日には、フェアの実施主体となります実行委員会が各種団体など130名の参画により設立されます。亀岡、そして、京都丹波の魅力を全国に大きく発信し、地域全体の活性化につなげてまいります。訪れる皆様には京都丹波地域の風景や味覚などを堪能していただくことに加え、地域の祭事等にも触れる機会を設け、歴史や文化、人々の営みなど、この地域の魅力を丸ごと満喫していただくことで、にぎわいの創出や地域の活性化、さらには将来の移住・定住にもつなげてまいりたいと考えます。そして、住民の皆様には、日本の原風景が残るこの地域での潤いある暮らしが、新たな時代において、より一層幸せを感じられる社会の実現につながるものであるということを再認識していただき、この地域で暮らす喜びや誇り、郷土愛を育んでいただく機会となるよう取り組んでまいります。

あわせて、多くの皆様にフェアを訪れていただくには、地域交通の充実にも取り組まなければなりません。とりわけ、その要となるJRについては、昨年の9月議会において議員各位に御承認をいただきましたJR西日本の株式取得について、先日、株主提案権のある3万株を取得いたしました。今後、2市1町はもちろんのこと、同じような地域の実情がある自治体とも株式取得で連携することで、JRを応援するとともに、交流人口を増やす様々な取組を通して、利用される市民の皆様や地元自治体としての要望を株主としてしっかり届けてまいりたいと考えています。

このように多くの事業を実施できますのも、全国の皆様からいただいた、ふるさと納税のおかげであります。令和6年度のふるさと納税は、現在で約10万6,000件の寄附を頂戴し、昨年度の寄附額を上回り、既に42億円を超えております。そして、私が市長就任後、現在までの累計額は193億円を突破してきました。これは、世界に誇れる環境先進都市への取組はもちろんのこと、「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」「子どもファースト宣言」や「オーガニックビレッジ宣言」などを通じて、亀岡市の政策を見える化することで、広く全国の皆様に亀岡市の取組を知っていただき、そして応援していただくことにつながった結果であると考えております。さらには、このことにより多くの企業にも亀岡市が認知され、選ばれ、そして200を超える多くの企業との協定締結という形で、協力関係の構築につながりました。

私は市長就任以来、これまで様々な分野において未来につながる種をまき、市民の皆様と一緒に育んでまいりました。そして、それらが今、まさしく夢が形となり、形が現実となり、大きく花開いていると感じています。「選ばれるまち住み続けたいまち」が実現していることを実感し、これを心から誇りに思います。持続可能な亀岡市の未来へのさらなる飛躍を期する節目の年として、亀岡新時代を着実に形作っていくという決意を胸に、これからも果敢にチャレンジを続けてまいります。​

皆さまのご意見をお聞かせください

お求めの情報が充分掲載されていましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現はわかりやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?

亀岡市AIチャットボット