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相模原市障害者入所施設における殺傷事件に対する想い
平成28年7月26日未明に、神奈川県相模原市の障害者入所施設「津久井やまゆり園」に元施設の職員である加害者が深夜に無断で侵入し、多数の入所者および職員を刺して死傷させ、被害者は障害者および職員の26人にお呼び内19人を死亡させるという事件が発生しました。
この事件は、障害福祉に携わる全ての人に留まらず日本国民全員に強い衝撃を与えました。
亀岡市障害者施策推進協議会では、平成28年8月9日(火曜日)に開催された会議において会議冒頭に、この痛ましい事件で亡くなられた方や被害を受けた方、またそのご家族など様々な方に対して黙とうをささげました。
平成28年8月9日開催会議冒頭における黙とうに寄せて
先の事件で死亡された方々のご冥福を心からお祈りするとともにご遺族にはお悔み申し上げます。
また、負傷された方々の一刻も早い回復を心より深く願います。
今回の事件は、施設の関係者だけではなく、全国の障害者、その家族、施設の関係者、障害福祉に携わる全ての人だけに留まらず日本国民全員に強い衝撃を与えました。
この行いは、障害者の命と尊厳を踏みにじる卑劣な行為であり、障害福祉に携わる者として、また一人の人間として、到底容認できるものではない、断じて許すことのできない行いです。
今回の事件に限らず、被害は、弱い立場の者に集まりがちです。その中でも、障害、児童および高齢者福祉施設などは、特に配慮する必要があると、私は常に考えています。
考えてみますと、こういった事件は、あらゆる施設においても起こらないという保証はなく、むしろ、今までが、多くの人の善意の中で起こらずに時が流れたというだけのような気がしてなりません。
今回のような痛ましい事件を二度と起こさないためにも、障害の有無にかかわらず、すべての人がお互いの人格と個性を尊重できる障害のある人もない人も一緒に暮らしていけるまちを作っていきたいと決意を新たにしたところであります。
平成28年8月9日
亀岡市障害者施策推進協議会 会長 中村 雄一