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「地球環境子ども村」の設立に寄せて

14 海の豊かさを守ろう
ページID:0002153 2021年7月12日更新 印刷ページ表示

21世紀は環境の世紀と言われるように、人間と自然との共生というテーマは私たちに課せられた大きな課題です。

今日、科学技術の飛躍的な進歩と産業活動の活性化に伴い、豊かで文化的な生活様式をつくりあげてきました。その結果、地域の環境のみならず、地球規模でも環境汚染が指摘されて、深刻な問題に直面しています。

このような環境問題に対して、緊急に対応しなければならないという認識がひろがるとともに、私たち一人ひとりが、人と環境のかかわりについて理解と認識を深めるとともに、少しでも環境に負荷をかけないライフスタイルを構築していくことが求められます。

とりわけ、次代を担う子どもたちが豊かな自然体験・生活体験を積み重ねることによって、環境問題を引き起こしている背景や仕組みを学び、地球環境問題を真剣に受けとめていくことが重要です。こうした子どもたちに、私たちの未来を託したいのです。

このような願いから亀岡市全域を「地球環境子ども村」として、子どもたちに学びと育ちの場を提供したく、「地球環境子ども村計画」を策定しました。策定にあたっては、市民公募によって参加していただいた方々をはじめとする「地球環境子ども村構想検討委員会」によって、熱心にご検討いただきました。あらためて、厚くお礼を申し上げます。

「地球環境子ども村」の推進につきましては、行政の努力はもとより、市民のみなさんや企業などの多方面の連携がなによりも重要であり、みなさんのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

平成13年3月 亀岡市長

1.基本的な考え方

地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、森林の減少・劣化、生物種の減少、エネルギー資源や安全な水資源の枯渇など、現在、地球環境は多くの深刻な問題に直面しており、このまま地球環境に負荷を与え続けると、人類の生存そのものに大きな影響を与える可能性が高まっています。

このような地球環境問題は、これまでの生活のなかで環境に負荷を与えてきたすべての人々の責任であり、誰もが生涯を通じて環境問題に取り組まなければなりません。また、環境問題を取り組むにあたっては、今日の環境問題はさまざまな要素が複雑に関係し合い、単一的な目標や方法だけで解決することは困難になっているため、一人ひとりが、人と環境との関わりについて関心と理解を深め、問題解決のための課題や方法を自発的に見いだし、実践する能力を育むことが重要となっています。

このような中で、とりわけ、「子どもたち」が地球環境問題に関心を持ち、身のまわりの様々な環境問題を自分の問題としてとらえ、その解決のために具体的な行動をおこすという環境活動を自発的に実践することが重要です。なぜならば、現在の子どもたちが大人になった時には、地球環境問題がより一層深刻化していることが考えられるからです。また、価値観やライフスタイルが確立されていない子どもたちを中心にして環境問題に取り組むことは、大人たちのライフスタイルにも大きな影響を与えるものと考えられます。そして、地球環境を大切にする子どもを、家庭、学校、地域が一体となって育てることによって、家庭、学校、地域そのものも変化し、亀岡市全体が地球環境と調和した社会を実現するものと考えられます。

こうしたことを踏まえ、「地球環境子ども村」の基本的な考え方を、
『子どもを中心にした自発的な環境活動の推進』
として取り組んでいきます。

2.本構想の位置づけ

本構想が最大の効果を発揮するのは、本構想を実践した子どもたちが大人になったとき、すなわち概ね20年後であると考えられます。このため、20年をかけて実践し続けることが不可欠です。ただし、本構想を実践する過程で、子どもを取り巻く家庭、学校、地域も変化していくものであり、本構想の実践に着手した時点から、さまざまな効果を生むものと考えられます。たとえば、家庭、学校、地域のつながりが深まり、子どもたちが多様な学習の場を得て、生きる力をはぐくむ機会が増えるものと考えられます。また、子育て活動や自然観察会など、子どもの健全育成や環境活動を行っていた大人たちのつながりが深まり、それぞれの活動を充実・発展することが期待できます。ただし、こうした効果を継続して生まれるようにするためには、活動の成果を定期的に評価し、その結果を踏まえて、活動内容を改善していくことが必要です。

また、本構想は、広くは乳幼児から高校生にいたる子どもすべてにかかわるものですが、基本的な考え方を『子どもを中心とした自発的な環境活動の推進』としていることから、中心となる対象を、小学生と中学生とすることが適切であると考えられます。ただし、本構想が効果を発揮するには、子どもが大人に成長するまで継続して関わりを持つことが重要です。そこで、本構想にかかわった子どもが高校生や大学生になっても、小学生や中学生のよいお兄さんやお姉さんとなって、子どもたちの理解者かつ指導者として関わり続けるような仕組みを作ることが重要です。

さらに、子どもたちが地球環境問題を見つめ、自発的な環境活動を進めていくためには、大気、水、土、動植物、エネルギー資源などの自然環境に加えて、子どもの健全育成のための社会環境や文化環境を含めて取り組む必要があります。しかし、地球環境問題の原点は自然環境の破壊であること、そして、自然環境を大切にする子どもを育てることは、子どもの社会環境や文化環境の改善にも資するため、本構想を立ち上げるための手がかりとしては、自然環境の保全を中心にすることが適切であると考えられます。

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