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第24回「生涯学習賞」の受賞者が決定しました
生涯学習ゆう・あい賞「千登三子賞」
受賞者:後藤 由美子(ごとう ゆみこ)〈京都市〉
概要
(公財)京都古文化保存協会常務理事兼事務局長
滋賀県出身。佛教大学文学部卒業。専攻は仏教文化。
公益財団法人京都古文化保存協会の常務理事兼事務局長として、京都の文化財の保存や修復、調査研究に長年にわたり精力的に取り組んできた。また、国の指定になっていないような文化財や、京都の寺社が所蔵する貴重な非公開文化財を特別公開する事業を企画・運営し、その価値を広く社会に伝える普およ啓発活動にも尽力している。特別公開の収益を文化財修復費用に充てることで、文化遺産の保存に財政面からも大きく貢献している。
男女共同参画による豊かな地域社会の創造に向けた先駆的な活躍や功績があったとして、2016(平成28)年度 京都府あけぼの賞を受賞。
選考理由
長年にわたり文化財の保護、調査研究、公開および普およ啓発に尽力してきた。特に非公開文化財や国の指定になっていないような文化財にも積極的に光を当て、その価値を広く社会に伝える取り組みを継続的に推進してきた功績は顕著である。公開の機会を創出し、文化財所有者の理解と協力を得ながら保存と公開の両立を図る姿勢は、地域の文化継承と発展に大きく寄与するものである。
長期にわたる多大な功績に対し、高い評価と深い敬意を表し、生涯学習ゆう・あい賞「千登三子賞」を贈呈する。
生涯学習共生賞「上田正昭賞」
受賞者:坂本 信雄 (さかもと のぶお) 〈亀岡市〉
概要
秋田県出身。法政大学経済学部卒業、関西大学博士(経済学)。
経済企画庁経済研究主任研究官を経て、1990年より京都学園大学(現 京都先端科学大学)に勤務。現在京都先端科学大学名誉教授。大学勤務の傍ら複数の地域団体設立に関わり、各団体の代表を務めたほか、保津川開削400周年記念実行委員会委員長や亀岡大規模スタジアム研究会代表などを歴任。地域団体の活動などを担う一方、研究者として地域経済の在り方について実証的な分析を続けている。
著書に「京都・亀岡やさしい経済白書(2015)」「京都発 地域経済の再考(2021)」など。
選考理由
30年以上にわたって、地域団体の活動に自ら積極的に携わり、保津川開削400周年記念実行委員会や亀岡大規模スタジアム研究会など複数のプロジェクトの代表を歴任してきたことに加え、地域経済の在り方に関する実践的な活動や分析を地域に密着した形で続けている。
長期にわたる地域に根差した活動を高く評価し、生涯学習共生賞「上田正昭賞」を贈呈する。
生涯学習奨励賞
受賞者:あいと地球と競売人自主企画実行委員会〈島根県松江市〉
概要
地球環境保護を訴える漫画「地球の秘密」を書き残して亡くなった当時小学校6年生、坪田愛華さんの遺志をモチーフにして1994年に初演された県民ミュージカル「あいと地球と競売人」。島根県だけでなく、東京や愛知(愛・地球博)、富山などで約60公演を数え、観客動員数は約5万人、31年間で関わった県民は4千人を超えている。しまね文化振興財団の青少年育成事業として1994年から上演されてきたが、2013年に終演となった。その後、再演を望む声が広がり、2017年に有志により実行委員会を設立し、地域住民の自主公演として連続上演している。
選考理由
30年以上前に地球環境保護を訴える漫画「地球の秘密」を書き残して亡くなられた小学校6年生の遺志をモチーフに創られたミュージカルを長年公演されている活動は非常にユニークである。子どもから高齢者まで様々な人を巻き込みながら大きく広がっていく取り組みは、生涯学習を象徴していると言える。
長期にわたる地域に根差した活動を高く評価し、生涯学習奨励賞を贈呈する。
「生涯学習賞」表彰実施要項(要旨)
亀岡市は、生涯学習都市宣言の基本理念を広く内外に発信する表彰制度として「生涯学習賞」を設けています。「生涯学習賞」は、全国各地域の生涯学習によるまちづくりの推進に寄与するとともに、市民の生涯学習意識のさらなる醸成ならびに文化水準の向上に資することを目的としています。本市は、日本における生涯学習の先駆的推進者である石門心学の祖、石田梅岩翁の生誕の地として、また、男女共同参画を基本に生涯学習のまちづくりを進める地として生涯学習の意義を市内外に広く呼びかけるものです。
- 生涯学習大賞『石田梅岩賞』
長年にわたりそれぞれの分野での調査や研究などにあたって成果をあげ、もって生涯学習の推進に著しく貢献し、実践をしている個人あるいは団体・グループを対象とする。 - 生涯学習ゆう・あい賞『千登三子賞』
亀岡市生涯学習都市宣言に述べる「人間尊重」の理念にふさわしく、一人ひとりが互いに認めあい尊重しあう、人間の絆を深める生涯学習の推進に貢献し、とりわけ男女共同参画社会の発展に大きく寄与している個人あるいは団体・グループを対象とする。 - 生涯学習共生賞『上田正昭賞』
「人間の尊重と地域社会の一員としての自覚のもと、いま、何をなすべきか」との、生涯学習都市宣言を尊重し、共生社会の形成に向けて、ローカルでかつグローバルな視点に立って、地域づくり・ひとづくりに貢献している個人あるいは団体・グループを対象とする。 - 生涯学習奨励賞
亀岡市生涯学習都市宣言にふさわしい、地域に根ざした生涯学習によるまちづくりを実践している個人あるいは団体・グループを対象とする。
※「生涯学習大賞」と「生涯学習ゆう・あい賞」は輪番で表彰しています。
選考委員
委員長
井上 満郎(京都産業大学名誉教授)
委員
佐々木 丞平(京都大学名誉教授)
委員
永田 萠(絵本作家・イラストレーター)
委員
山極 壽一(大学共同利用機関法人人間文化研究機構総合地球環境学研究所長)
(50音順・敬称略)
【贈呈式および記念講演(コレージュ・ド・カメオカ)】
日時:令和8年2月28日(土曜日)午後1時30分から(予定)
場所:ガレリアかめおか大広間
- 講演内容、申し込み方法など詳細は後日、ホームページに掲載します。



