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第18回「生涯学習賞」受賞者が決定しました
生涯学習ゆう・あい賞「千登三子賞」
受賞者:浅岡 美恵(あさおか みえ)〈京都府京都市〉
概要
京都大学法学部卒業。1972年京都弁護士会登録。スモン訴訟や水俣病京都訴訟など、環境問題や消費者問題に取り組んできた。気候変動枠組条約第3回締約国会議に向けて気候フォーラムの事務局長を務め、京都議定書の採択を後押し。
1998年には、気候フォーラム改め気候ネットワーク代表となり、パリ協定の実施に取り組み、現在に至る。
京都府環境審議会委員。1999年から2012年まで中央環境審議会委員。2008年男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰受賞。
選考理由
弁護士として活躍しながら、環境問題、男女共同参画社会の分野でも活躍。特に男女共同参画社会の面で実践的モデルを提示するとともに、NPO法人気候ネットワーク代表として、現在、切実な課題となっている環境問題や気候の変化に関する学習の機会を多くの人に提供している。
このような多分野にわたる功績に対し、高い評価と深い敬意を表し、生涯学習ゆう・あい賞「千登三子賞」を贈呈する。
生涯学習共生賞「上田正昭賞」
受賞者:みずのき美術館〈亀岡市〉
概要
障害者支援施設「みずのき」の「みずのき絵画教室」から生まれた亀岡唯一の美術館で作品1万数千点を展示・収蔵している。
アート・ブリュット(生(き)の美術館)の考えを基本に据えた美術館として平成24年に開設された。
選考理由
「アートを個人の深い内面からの発信ととらえ、作品を通して様々な個に出会い、人間の多様性の理解へと広がることを期待する」といったコンセプトのもと、障がい者をはじめ地域の人々の「共生社会」のモデルを実践する活動をしている。これらの活動を高く評価し、生涯学習共生賞「上田正昭賞」を贈呈する。
生涯学習奨励賞
受賞者:ナルク亀岡丹の里〈亀岡市〉
概要
1998年8月の亀岡市民大学におけるナルク創始者による講演においてナルクの理念に共鳴した有志により亀岡拠点が設立された。本年で設立20周年を迎える。
選考理由
亀岡市において、長年にわたり地域の中高齢者が自己研鑽を通じて相互に助け合う様々な事業を活発にきめ細かく展開している。また、その活動は地域の活性化に結びついており、地域に根ざした生涯学習によるまちづくりを実践している。このような長年の活動を高く評価し、生涯学習奨励賞を贈呈する。
「生涯学習賞」表彰実施要項(要旨)
亀岡市は、生涯学習都市宣言の基本理念を広く内外に発信する表彰制度として「生涯学習賞」を設けています。「生涯学習賞」は、全国各地域の生涯学習によるまちづくりの推進に寄与するとともに、市民の生涯学習意識のさらなる醸成ならびに文化水準の向上に資することを目的としています。本市は、日本における生涯学習の先駆的推進者である石門心学の祖、石田梅岩翁の生誕の地として、また、男女共同参画を基本に生涯学習のまちづくりを進める地として生涯学習の意義を市内外に広く呼びかけるものです。
- 生涯学習大賞「石田梅岩賞」
長年にわたり生涯学習の調査・研究活動に成果を上げ、生涯学習の振興に著しく貢献し、実践をしている個人あるいは団体・グループを対象とする。 - 生涯学習ゆう・あい賞「千登三子賞」
“人間尊重”(亀岡市生涯学習都市宣言)にふさわしく、一人ひとりが互いに認めあい尊重しあう、人間の絆を深める生涯学習のまちづくりに精進し、男女共同参画社会の発展に大きく寄与している個人あるいは団体・グループを対象とする。 - 生涯学習共生賞「上田正昭賞」
お互いの多様なあり方を尊重し、クリエイティブ(創造的)に新しい物事を生みだすことに積極的に取り組み、生涯学習活動を通じ、自然環境保全など共生社会を築くための取り組み・活動を実践しており、先進的でユニークな事業を展開している個人あるいは団体・グループを対象とする。 - 生涯学習奨励賞
生涯学習による地域に根ざしたまちづくりの事業を長期にわたり実践し、地域の活性化・イメージアップにつながる先進的でユニークな事業を展開している個人あるいは団体・グループを対象とする。
選考委員
委員長
上杉 孝實(京都大学名誉教授)
委員
井上 満郎(京都産業大学名誉教授)
加藤 暢夫(京都大学名誉教授)
佐々木 正子(嵯峨美術大学教授)
篠原 総一(京都学園大学学長)(50音順・敬称略)
【贈呈式および記念講演(コレージュ・ド・カメオカ)】
第18回「生涯学習賞」贈呈式および記念講演(第81回コレージュ・ド・カメオカ)
とき:平成31年2月11日(月曜日・祝日)午後1時30分から(予定)
ところ:ガレリアかめおか大広間