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人権啓発だより「きずな」第65号
亀岡市人権啓発だより「きずな」第65号を発行しました。
ぜひご覧ください。
亀岡市人権啓発だより「きずな」第65号
亀岡市人権啓発だより「きずな」第65号 [PDFファイル/1.06MB]
主な内容
- 平和祭協賛 ヒューマンシネマ2022開催のお知らせ (R4年8月11日 開催終了しました)
- SDGsと人権
- ユニバーサルデザインって?
- ちょっと考えてみませんかシリーズNo.28 ~自分も相手も大切にするコミュニケーション方法「アサーション」~
1面
平和祭協賛 ヒューマンシネマ2022開催のお知らせ(R4年8月11日 開催終了しました)
開催日:8月11日(木・祝)(開催終了しました)
ところ:ガレリアかめおか 2階 大広間
入場無料(当日受付)、定員200名(先着順)
8月を亀岡市は平和月間とし、京都府は人権強調月問としています。
全ての人がお互いを認め合い、幸せを感じながら生きることができる平和な社会は、みんなの願いです。
命の尊さ、平和の大切さをあらためて考える機会として映画上映会を行います。ご友人やご家族などと一緒にご参加ください。
ヒロシマに一番電車が走った
10時00分~上映(9時45分 開場)【人権啓発アニメ:32分】
原爆投下のわずか3日後、ヒロシマの街に路面電車が走り出しました。戦争に行った男たちに代わって車掌を務める少女たちは、傷つきながらも生き残った人々のために電車に乗り込みました。
実在の少女を主人公に、風化させてはならない原爆の記憶をわかりやすく訴える物語です。
ペット2
10時40分~上映【アニメ:86分】
「飼い主が留守にしている時、ペットたちはいったいどんなことをしているのでしょうか?」
誰もが一度は考えたことがあるペットたちの裏側の日常をユーモラスに描きだす、笑いと絆と感動の作品です。
こどもしょくどう
13時30分~上映(13時15分 開場)【93分】
豊かに見える現在の日本社会のひずみを受け、 満足な食事をとることのできない子どもたちがいることをこ存じでしょうか。そんな子どもたちのより所となる「子ども食堂」が、地域の新たなコミュニティの場として全国に広がっています。
なぜ今子ども食堂が必要とされているのか・・・「子ども食堂」が必要とされる現代社会を子どもの視点から描いた物語です。
※新型コロナウイルス感染症拡大の状況により定員を変更、または開催を延期・中止する場合があります。
※マスクを着用のうえ、ご来場ください。
主催/亀岡市・亀岡市人権啓発推進協議会 問い合わせ先/亀岡市人権啓発課 Tel 25-5018
2面
SDGs と 人権
SDGsと聞くと、どのようなことが思い浮かぶでしょうか?
近年は気候変動や海洋プラスチック汚染といった一地域では解決できない地球規模の課題が生じており、行政だけではなく、企業や個人など多様な人たちが連携することが求められています。本市においても、2030年までに使い捨てプラスチックこみゼロのまちを目指すなど、SDGs達成のためさまざまな事業に取り組んでいます。
また、SDGs の取り組みは環境問題だけではなく、人権尊重の考え方と密接に関係していて、人権とは切っても切り離せない関係にあります。
そもそもSDGsって・・・?
SDGs(工スディジーズ):Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられたもので、2030年までに達成すべき17のゴール と169のターゲットで構成されています。
Sustainable は、持続可能な、ずっと続けていくことができるという意味を持つ言葉です。
全ての人が生きていける社会をつくろうとする取り組みだということがわかります。
「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、採択されました。
人権とのつながり
2030アジェンダには「誰一人取り残さない」「全ての人々の人権を実現する」と宣言されており、人権尊重の理念が基礎にあることを示しています。
内容はどれも「人が生きること」と関連しており、17のゴール全てが人権とかかわっています。
SDGsの前身であるMdgs (ミレニアム開発目標)は、2001年に定められ、主に開発途上国向けの目標でしたが、SDGsは全ての国が取り組むべき普遍的な目標です。
各国政府の取り組みだけでは到底達成できる内容ではありません。
ひとりひとりが「誰かのことじゃない。自分のこととして」行動していくことが大切です。
それは、人権を尊重することにもつながっていきます。
私たちにできることは何か一緒に考えてみませんか?
・労働者としての権利を知る ・差別に声を上げる
・同一労働同一賃金を達成する ・多様な働き方を尊重する など
3面
ユニバーサルデザインって?
ユニバーサルデザインとは
ユニバーサル(universal)=普遍的な、全体の、という言葉が示しているように、「全ての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障がいの有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいいます。
「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の違い
ユニバーサルデザインとよく似たものに「バリアフリー」という言葉があります。
ユニバーサルデザインと異なる点は何でしょうか。
■バリアフリー:特定の人にとってバリア(障壁)になっているものを取り除く。
■ユニバーサルデザイン:初めから全ての人にとって、利用しやすいように考える。
バリアフリーとは違い、対象者を限定していないところが特徴です。
バリアフリーとユニバーサルデザインを兼ねている場合もあります。
スロープは、車椅子を利用していなくても、荷物を運ぶときにも活躍しますよね。
なぜユニバーサルデザインが大切なのか
少子高齢化や国際化、価値観の多様化が進んでいる中で、子どもやお年寄り、からだの不自由な人、妊婦さんなど、全ての人が笑顔で安全に安心して暮らせる環境が求められています。
だからこそ、ユニバーサルデザインの視点に立った社会づくりが必要なのです。
いろんな人が一緒に暮らすには環境づくりが大切ですね
ユニパーサルデザインの良いところ
・誰が見てもわかりやすい
・使用方法が初めてでも感覚的にわかりやすい
・人それぞれに合った使い方ができる (多目的トイレ、 スロープなど)
これもそうなの?!身近なユニバーサルデザイン
Udフォント(Universal Design フォント)
見やすく読みやすいように工夫された書体です。
この広報紙「きずな」もUdフォントを使用しています。
ピクトグラム
見るだけでわかりやすい記号です。
東京オリンピック開会式のパフォーマンスでも話題になりましたね。
エレべーターの中に設置された鏡
実はこれもユニバーサルデザインです。ベビー力一や車いすを使って後ろ向きに降りるときに、背後を確認できます。ほかにも圧迫感をやわらげたり、さまざまな使い道が考えられますね。市役所内のエレべーターにも設置されています。
みんなが見やすいホームページ
だれにとっても、より便利で分かりやすく、また亀岡市の魅力が伝わるよう、市公式ホームページを令和3年10月にリニューアルしました。音声ブラウザ利用への配慮や外国語への対応も行っています。
AIチャットボットを使って情報を絞り込んでいくこともできます。
あなたの身の回りにもユニバーサルデザインがあふれているはず。ぜひ探してみてくださいね。
4面
ちょっと考えてみませんか シリーズNo.28
~自分も相手も大切にするコミュニケーション方法「アサーション」~
1 前から言っているけど、私はうるさい音楽が好きじゃないの!苦手だって言っているでしょ!絶対に行くことはないから!
私が好きじゃないのを知っているのにしつこいなぁ。
→強引に一方的に断る
2 ・・・・(黙って参加する)
ここで断ると機嫌が悪くなってしまうかもしれないし、自分が我慢すれば丸く収まるかな…
→もめことを避けるために従う
3 誘ってくれてありがとう。でも私はやっぱり苦手なの。今回は一緒に行けないわ。次は二人とも楽しめるものを探して、一緒に遊びましょう。
休日は静かな音楽を聴いてゆっくり過ごしたいな。2人で一緒に楽しめるものを探したいな。
→素直な気持ちを正直に言って断る
どれにあてはまったでしょうか。 趣味の違いは、友達でも夫婦でもよくあることです。そのときに大切なのは、自分の意見をお互いが言えたり、相談して決めたりできる関係であることです。
1のような相手を攻撃するような言い方や、2のように相手との関係に波風を立てないようにじっと我慢する姿勢を続けると、相手や自分にストレスをかけ、ゆくゆくは人間関係をギクシャクさせてしまうかもしれません。
自分も相手も大切にした自己表現やコミュニケーションのことを「アサーション」といいます。意見が一致しない場合にも考えや気持ちを伝え、聴き合って、双方にとって納得のいく結論を出そうとするものです。
よりよい人間関係を築くために、相手の気持ちを尊重しながら、自分の思いを伝える「アサーション」を、日常の会話の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
~中部地区同和教育推進協議会総会・記念講演~
亀岡市では、人権問題の解決や人権意識の啓発のため、市内を7つの地域に分けて人権啓発・同和教育推進協議会が結成されています。5月から6月にかけて各協議会の総会・研修会が行われ、参加者が学びを深める機会となりました。
6月4日(土曜日)中部地区同和教育推進協議会 第48回総会・記念講演が、ガレリアかめおかで開催されました。
2022年は全国水平社創立100周年の年であり、「水平社宣言」の朗読と「マイバラード」の合唱後、一般社団法人 部落解放・人権研究所名誉理事の友永健三さんをお迎えし、「水平社宣言から学ぶ」と題して記念講演が行われました。
参加者からは、「水平社宣言をわかりやすく教えてもらえた」という感想が多数あったほか、「マイバラードの合唱であたたかい雰囲気となった」という声もありました。
「水平社宣言」100年という記念すべき節目に、当時の時代背景や人々の思い、宣言に込められた意義などを学ぶ良い機会となりました。