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2025年度(令和7年度)学校長挨拶
このたび校長に赴任しました樋口です。
私は平成7年から約10年間本校で勤務していましたが、今回懐かしい思いを抱きながら戻ってまいりました。
先日千代川分団入退団式に出席しましたが、団員名簿の中にはかつての大成中生の名前がいくつか見られました。「子供が今年度1年生で入学します」といううれしい声もいただきました。
さて、今年度の新任式・始業式
生徒には以下の話をしました。
「学校はこれだけ多くの人が生活をしているわけですから、当然いろいろな人がいます。皆さんはこれから成長していくのですから、得意なこと、苦手なこともある、いろいろな考え方の人がいます。しかし、一人一人には必ずよいところがあります。
新しいクラスにどんなことを期待しますか?
お互いに言いたいことを遠慮なくいえてそれが受け入れられる雰囲気があればいいですね。そのためにはどうしたらいいでしょうか。
クラスや授業でお互いに話をしたり、グループで話し合いをしたりすると思います。そのときに人が話していたら、話していることを最後まで否定せずに聞いてあげてください。
自分が話しているとき、聞いている人が、最後まで聞かずに話を遮ったり、「それは違うのでは」と言ったりして、話す気持ちがうせてしまった、という経験はありませんか?人が話しているとき、自分の意見と違うなら、「それは違う」と言いたくなりますが、そうはせず、まずは最後まで聞きます。
また、人の話を聞いて、頷く、あいづちをうつ、こういう態度をとると、話す人にとって安心感を与えます。皆さんも、話をするとき、無表情な人よりも、こちらの目を見て頷いてくれる人の方が話しやすい、と思った経験はあると思います。
同じように、人の話を聞くときも、頷いたり、何か反応をして「聞いているよ」というメッセージを送ることが、相手の人が話しやすい雰囲気を作ることになります。
相手の人の言うことを否定しないで最後まで聞く、この姿勢をみんなが持てば、自分の言いたいことを安心して言うことができる、居心地のいいクラス、学年ができると思います。今年度はまずそこから始めてみましょう。
新しい年度になり、学年が一つ上がる。今の自分を変えたい、4月から変わろう、と思っている人はたくさんいると思います。そういう思いを持って新しいクラスができました。みなさん、変わろうと思っているのは自分だけではありません、そういう思いを持っているクラスの友達のことも頭に置いてこれから過ごしてほしいと思います。皆さんの一学期の活躍を期待し、始業式の式辞とします。」
地域の皆様の声もいただきながら、学校教育を進めてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
令和7年4月8日
亀岡市立大成中学校長 樋口 肇