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株式会社もり
ワンフロアで垣根なく、意見を発しやすい社風
1962年に創業した漬物メーカー「株式会社 もり」。千枚漬・各種うり関連商品・青味大根・青しそ大根など自家製「京つけもの」を中心に製造販売しています。自社農園を擁し、素材となる野菜の栽培から製造・販売まで一貫対応しているのが特徴です。
今回は、総務部の安藤朋子さん、取締役の森知史さんにお話をうかがいました。安藤さんは2023年4月に入社し、正社員として働いています。
―― はじめに、安藤さんの普段のお仕事についてお聞かせください。
安藤朋子さん(以降、安藤):基本は電話受付と、受注の入力です。とはいえ総務ですから、仕事の内容は多岐にわたります。バスツアー・ぬか漬け教室・ピクルス教室のサポートや、取材対応など広報の仕事にも携わっています。
―― どのようにして求人を見つけられたのですか。
安藤:Indeed(インディード)です。実は以前から、もりのことは知っていました。というのも、実はここ、「本社三条店」が私の自宅の近所なんです。前職の頃は、もりのビルの前を通って出社していました。「お店まであって、すごい建物だなあ」と思いながら。まさか館内に漬物の工場があるなんて、入社するまで知らなかったです。
―― 御社を選んだ決め手はなんでしたか。
安藤:もっとも大きな理由は、家が近かったから(笑)。以前は販売スタッフの仕事をしており、大阪まで通勤していました。でも、時間がかかるし、遠距離だなあと感じていたんです。それが前職を退職した理由の一つでもありました。そんな折に、ちょうどよいタイミングでもりの求人を見つけ、応募したのが動機です。
京都市右京区にある本社工場・本社三条店
―― 以前は販売をされていたとのことですが、事務職の経験はありましたか。
安藤:未経験でした。ただ、以前から「事務職にチャレンジしたい」という思いがあったので、自分から望んで事務職を選択したという感じです。請求書の発行や受注の作業、データの打ち込みなど未経験なので憶えることが多く、大変ですが、どの作業も新鮮なので楽しく働けています。
―― どのようにしてお仕事を覚えられたのですか。
安藤:しっかりとした業務マニュアルがあるので、その点が助かりました。マニュアルを読みつつ、わからない点は先輩から教わりながら学んでいった感じですね。
―― 会社の雰囲気はいかがですか。
安藤:ワンフロアになっていて仕切りがなく、上司に話しかけやすいです。社長室や取締役の専用室って緊張するじゃないですか。ノックをする手が震えますしね。当社は直接、課長や取締役と話ができますから、私が欲しい答えがすぐに返ってくるので仕事がスムーズに進みます。時にはパソコンの画面を見ていただきたくて、こちらの席までお呼びする場合すらあるんですよ。役職による垣根がない、穏やかな雰囲気ですね。
―― 職場では、どのような一日を過ごされているのでしょうか。
安藤:基本は午前9時始業、午後6時終業の8時間勤務です。総務部は私を含め女性6人という環境で、仕事を分担しながら進めています。休憩時間は、私は家が近いので自宅で食事をしていますが、社員食堂や休憩室が完備されており、そこで過ごすスタッフが多いです。
―― 休憩時間内に自宅に帰れるなんて、とても自由な社風ですね。
森知史さん(以降、森):いやあ、休憩時間内を束縛しようという発想自体がなかったです。
―― 休日は、どのようなペースでとれるのでしょうか。
森:週休2日以上のシフト制です。ただ、当社は直営店がありますので土・日・祝の全てがお休みになる場合は少ないですね。
安藤:私は平日にお休みがいただける点も、働きやすさを感じた部分です。週末よりも平日に休める方が私はありがたい。役所へ行ったり、銀行へ行ったり、平日がお休みだからこそできる用事がけっこうありますので。それにカレンダー通りの休日は、京都はどこも混んでいますしね。平日のほうがのんびりと、お出かけがしやすいです。平日に休める事務職ってめったにないので、これはありがたかったですね。
森:閑散期の平日に有休を利用して旅行する従業員もいますよ。シフト制ですので、そこはかなり融通が利くと思います。
安藤:実は私も今度3連休を申請していて、泊りがけで旅行するんです。
―― 産休や育休といった制度はありますか。
森:法律に則り、制度がありますから取得は可能です。ただ、制度よりも、その人の事情を踏まえ、個別に話し合いながら、お互いにとっていい方向を探ることが大切だと感じています。閑散期と繁忙期の差が激しい業態なので、結婚・出産を機に退職される方もいます。でも、子育てが落ち着いてから復職される方もいますよ。
―― 繁忙期と閑散期にうまく対応できる方が向いていそうですね。
森:そうですね。当社は漬物を作るだけではなく、ギフト商品を扱い、店舗を営んでいる業態です。繁忙期に休むのは正直なところ難しい。年末・桜の季節・ゴールデンウイーク・お中元・紅葉シーズン・ お歳暮のシーズンなどは社員が一丸となって乗り越える時期でもあるので、そこで「長いお休みを」と言われると、困るのが正直なところです。繁忙期と閑散期をメリハリをつけて働ける方が向いているのかなと思います。
―― 事前にそれを知っておくことは大事だと思います。
森:子育てに関しては、当社は先代の頃から理解があるほうだと思うんです。かつてはお子さんを連れて出社されていた方がいて、社員みんなで育てていた、そんな時代もありましたしね。
―― 働く一人ひとりのことを考えられている、温かみがある社風であることが伝わってきます。最後に安藤さん、御社の仕事の魅力はどこにあるのでしょう。
安藤:野菜の栽培から製造・店舗経営まで一貫してやっているので、社会の仕組みがわかるところですね。「こことここが、こうつながるのか」と気づきがあっておもしろいです。また、まだ入社して間もない私でも商品開発や販売方法に関して意見を述べられるのがいいですね。「こんな商品どうですか」「こういうふうに売ってみてはいかがですか」とアイデアを出すと、耳を傾けてくれるのが楽しいし、やりがいがあります。そんな環境を楽しめる方と一緒に働けると嬉しいですね。
会社HP:https://kyoto-mori.co.jp/<外部リンク>