ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ページID:0004473 2023年9月15日更新

本文

放射線科

特色

当科では、京都府立医科大学放射線科からの非常勤医師4名で診療にあたっています。放射線科というと、大きく分けて、画像診断と放射線治療とがあります。当科では、そのうち、画像診断を業務としております。具体的には、1.5TのMRI、マルチスライスCTなど機器を用いて撮像を行い、得られた画像を放射線科医が読影しレポートを各科に提供しています。ドックの胸部単純写真やマンモグラフィ、脳MRIの画像も放射線科医が読影を行っています。また、当院は、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の認定施設であり、読影認定医師による読影も行っています。地域の診療所や病院からも広く紹介を頂き、MRI・CT・マンモグラフィの撮像および読影を行い、読影レポートにて結果を報告させていただいています。

当科の方針

患者さまが、ある診療科で診察を受けられる際、医師からCTやMRI検査を受けるよう指示されることがあると思います。撮影された画像を見ながら、具体的な病状と治療方法の説明を受けられたことでしょう。つまり、画像検査は、各診療科の医師の診断の判断のよりどころとなるわけです。撮影された画像は放射線科医が丁寧に観察し、解析して必要な情報を「画像診断レポート」にて報告します。それをもとに各診療科の医師が病状を解釈し、患者様に説明するという流れを経ているのです。放射線科医は、各診療科から依頼された検査の結果について、迅速かつ正確な報告をすることで、患者様に受けていただく医療の質を保証し、陰から支えるという重要な役割を担っているのです。

特に、近年は、CT・MRIなどの医療機器は、目覚ましい進歩を遂げています。撮影を行う放射線技師も、より精度の高い画像を提供し、地域医療に貢献できるよう頑張っていきたいと考えています。

各検査について

CT

東芝製Aquilion PRIMEという80列のCTを使用して、年間約3,650件の検査を実施しています。この装置は以前より、大幅に撮影時間が短縮され、10秒以内の息止めで撮影が終わってしまいます。また、薄いスライスで広範囲撮影が出来るのも大きな特徴で、以前は出来なかった心臓の検査を行うことができます。その他、手術前のシュミレーションや肝臓のボリューム計算、骨折の評価など、多くの診療科で使っていただいています。さらに、X線被ばくも、従来より最大で75%低減が出来ますので、患者様への負担が大幅に軽減されました。

撮影を行った結果は、専門の放射線科医師が読影を行いレポートを記載しています。

是非、地域の先生方にも活用していただきたいと思います。

MRI

令和5年2月からキャノンメディカルシステムズ社製1.5テスラ超電導磁石式全身用MR装置Vantage Fortianを使用して、年間約2,700件の検査を実施しています。1.5テスラーの超伝導装置を用いることで、検査時間も短く分解能にすぐれた画像描出が可能になっています。またCTと違ってX線被ばくが全く無いのが利点です。

例えば脳梗塞が疑われた場合は従来撮影されてきたCTでは急性期病変は描出できませんでしたが、MRIでは急性期梗塞描出が可能になった上、出血や腫瘍などの他疾患との鑑別や血管評価が同時にできます。
また、椎間板ヘルニアや膝関節や肩関節といった日常診療でよくみかける整形外科領域、肝臓や膵臓などもCTでは、診断がつかなかった腹部疾患、CT検査の弱点である前立腺や膀胱疾患といった泌尿器科領域、子宮卵巣といった婦人科領域での精密検査に役立ちます。

検査中は、騒音対策でヘッドフォンを付けて頂き音楽を聴きながらリラックスして検査を受けて頂けます。

血管造影

血管内に直接細い管(カテーテル)を挿入して、CTやMRIでは診断しえない血管を抽出します。また、心筋梗塞などで詰まった血管を風船(バルーン)で拡張したり、出血を起こしている血管をコイル状の物で詰めて止血を行うなどして治療にも用います。

X線TV撮影

デジタル撮影による高精度な画像収集が可能で食道、胃透視や大腸透視、下肢静脈造影などの検査が可能です。

また、総胆管結石の除去やPTCDなどの治療にも用います。

X線撮影

胸部や腹部、骨などの撮影を行ないます。画像はデジタル処理されますので被ばく線量の低減が可能です。
また、走査線が多いので高画質の画像を撮影することができます。

マンモグラフィ

2024年3月より、開院以来使用してきたマンモグラフィ装置が新しくなりました。

マンモグラフィ装置は乳房専用のX線撮影装置で、撮影時は乳房を圧迫することにより、被ばくの低減・画質の向上・早期がんの発見を可能にすることができます。

従来のシステムに比べ、被ばく線量を低減し、より高画質な画像を撮影することが可能となりました。また、圧迫を減圧する新機能を搭載しておりますので、痛みの軽減が期待できます。

骨塩定量検査

仰向けに寝ているだけで簡単に骨密度測定が可能です。被ばく線量もわずかで撮影時間も非常に短く約30秒となっています。

測定部位は、骨折すると寝たきり状態になる恐れのある、腰椎と股関節の2箇所で計測を行っています。

また当院では、骨密度を測定する検診も実施いたしております。

写真:放射線科検査

診察日・外来担当医は、「担当医表」でご確認ください。