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ページID:0004470 2021年7月12日更新

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外科

特色

当科では、京都府立医科大学外科からの常勤医師2人に加えて、非常勤医師2人とで診療にあたっています。

当院は日本外科学会外科専門医制度関連施設、日本乳癌学会関連施設、日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ検診施設画像認定施設となっています。

これら領域の専門医が患者さまの病状に応じて、診療にあたっています。また、多数学会にも積極的に参加し、最良の診療を受けていただくよう、最新の知見を得るように努力を続けています。

また、当科は一般社団法人National Clinical Database(NCD)が実施するデータベース事業に参加しています。詳細については以下のページにてご確認ください。

当科の治療方針

患者さまの納得できる治療を

治療・手術方針は、十分な説明・インフォームドコンセントの上、患者さまが納得できるような治療を目指します。ガイドラインに準じた治療だけでなく、患者さまそれぞれの病状・環境に応じた診療方針を相談の上、決定します。

QOL(Quality of life)の維持

できるだけ手術後の生活の質が維持できるよう、過度の侵襲にならないような治療方針を決定します。

退院支援

医療の質の向上により、今までより高齢者が手術を受けられる機会が格段に増えつつあります。当院では地域包括ケア病床を確保することにより確実な退院後の生活を送っていただけるよう、多職種カンファレンスや退院後の福祉サービスとの連携など潤沢な退院支援に努めています。

がんに対する治療

がんに対しての治療は日々進歩を続けています。がんに対するアプローチも手術療法・化学療法(抗がん剤・分子標的治療薬)・放射線療法とさまざまなものがあります。複雑化するがん治療において、ガイドラインを基本として、がん治療認定医が各々の患者さまに最適な診療を提供します。また、化学療法においては医師だけでなく、各部門の専門スタッフ(看護師・薬剤師)が安全性を高め、きめ細かな対応をしています。

がん再発治療、緩和治療について

当院では、残念ながら再発されたがん患者さまについても化学療法などの積極的治療と同時並行して専門的な知識を有する麻酔科医、外科医、看護師からなるチームによる緩和治療も行います。またアドバンスト ケア プランニングの導入により患者さまの意思を尊重する終末期医療を提供します。当院での終末期医療を希望される方には最後まで誠実に対応いたします。しかし在宅での看取りを希望される患者さまにつきましては提携する訪問看護ステーション、在宅医療に精通した開業医の先生方と連携して積極的に対応しております。

各疾患について

乳がん

当院においては、積極的に乳房温存術およびセンチネルリンパ節生検を行い整容性と根治性の両立を目指しています。また腫瘍の存在範囲が広範な症例で術前化学療法を行っても温存が困難な症例については、非常勤の形成外科医とともに乳房再建術も行っております。

また、外来化学療法室にてがん治療認定医や化学療法認定看護師などの専門スタッフによるチーム医療によって最新の化学療法を安全正確に提供しております。

また残念ながらリンパ節転移がある患者様についても郭清手術後のリンパ浮腫についてリンパ浮腫療法士の資格を持つ看護師による外来にてきめ細やかな術後フォローをおこなっております。

大腸がん

大腸がんは早期には症状がありませんが、進行すると下血や狭窄症状が出てくることがあります。大腸がんに対して、当院では積極的に腹腔鏡下大腸切除術をおこなっています。直腸がんに対しても腹腔鏡下切除術をおこない、術後の創部痛の軽減・入院期間の短縮などを目指しています。また、進行大腸がんに関する化学療法の進歩は近年目覚ましく、多様な薬剤が使用できるようになりました。各々の薬剤には特徴があり、がん治療認定医・化学療法認定看護師などの専門スタッフにより外来化学療法室にてガイドラインに沿った最新の薬物療法もおこなっています。

胃がん

胃がんは早期には症状がなく、検診であったり上部消化管内視鏡にて見つかることがあります。しかし、進行すると出血による貧血や痛みが症状として出てくることがあります。早期胃がんに対して、積極的に腹腔鏡下胃切除術をおこなっています。また、進行がんに対しても、進行度・病状に応じて腹腔鏡手術・開腹手術(部分切除~胃全摘術)・化学療法をおこなっていきます。

肝がん

肝臓がんはB型肝炎・C型肝炎だけでなく、アルコール性肝炎、そして非アルコール性肝炎(NASH)から発生することが多い疾患です。当院では肝臓内科医と定期的にカンファレンスをおこないながら、ハイリスク患者さまのがん早期発見・最適な治療方法の決定をおこなっています。

胆膵領域がん

胆膵領域がんは非常に悪性度が高く、予後の悪い疾患です。消化器内科医と連携しながら病状・進行度に応じて膵頭十二指腸切除術・膵体尾部切除術などをおこなっています。

胆石症・胆嚢炎

胆石症は非常にありふれた疾患であり、無症状のことも多いです。しかし、胆嚢炎や胆石発作を起こす患者さまは手術をおこなうのがよいとされています。当院においては、できるだけ入院期間が短く・創部痛の少ない腹腔鏡手術をおこなうことが多くなっています。

鼠径ヘルニア

股の付け根が膨れることがあると鼠径ヘルニアの可能性があります。当院においては従来法の前方アプローチ(腫れている部分からアプローチ)だけでなく、両側を一度に修復できる腹腔鏡手術も積極的におこない、患者さまのニーズに合わせて手術をおこなっています。

肛門疾患

内痔核・外痔核・痔瘻・肛門周囲膿瘍などの肛門疾患に対して、病状に応じ保存的治療・外科的治療をおこなっています。内痔核に関しては、痔核切除だけでなく病状によっては入院の必要がなく痛みもほとんどないALTA四段階硬化療法も積極的におこなっています。

その他消化器疾患

各々の病状に応じて、最適な治療をおこなっていきます。

診察日・外来担当医は、「担当医表」でご確認ください。