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ページID:0004469 2021年7月12日更新

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眼科

特色

当科では、京都府立医科大学眼科からの非常勤医師で診療にあたっています。眼科とは、ご存じのように、眼の疾患や治療などを取り扱う診療科です。具体的には、眼球(角膜、水晶体、硝子体、眼底など)や視神経、眼球付属器(眼瞼(まぶた)、結膜など)の疾患と、視機能(視力、視野、色覚、眼球運動など)の疾患を診ます。眼は、高血圧症、糖尿病をはじめとして、全身の疾患の場合の多くで、なんらかの症状を現してくる場所であるため、それらの全身疾患の診断や病状の程度および予後の判定にとっても、眼科は重要な役割を果たしているといえます。

そのような認識のもと、当科では、白内障、緑内障、糖尿病網膜症をはじめとして、加齢黄斑変性、ドライアイ、結膜炎など眼科疾患全般に対応しています。また、白内障手術・レーザー治療や種々の眼科検査もおこなっています。

当科の治療方針

一般に、五感といわれる感覚のうち、視覚から得られる情報量は80%を超えるといわれています。眼(球)は、それほど重要な役割を担っています。そのような眼球は、小さな臓器であるにもかかわらず、脳の出先器官と言われるほど複雑な臓器であるので、眼科は、大変広い領域をカバーする診療科ですが、専門性を活かした治療をおこないます。その中で、患者さまの大切な眼の状態の維持・向上に向けて、各疾患に対する効果的な治療と、必要に応じた手術をおこない、以後の生活の改善に寄与できることを目指します。特に、近年、白内障の手術が増加傾向にありますが、可能な限り対応していきたいと考えています。また、年齢を重ねることや、ハードコンタクトレンズを使用することによって起こる眼瞼下垂など、まぶたに関係する疾患も見受けられます。時代の需要に応じた診療が実施できるよう努めてまいります。

各疾患について

近視性乱視

角膜や水晶体の歪みによって、ピントが正しく合わず、物が歪んで見える乱視の症状に、遠くの物がぼやけて見える近視の症状が加わったものが近視性乱視です。遠くを見ようと無理な目の使い方をすることで、眼精疲労、肩こり、頭痛などの症状が見られることもあります。メガネやコンタクトレンズによる矯正をおこないます。

遠視性乱視

乱視の症状に、遠くの物も近くの物もぼやけて見えない遠視の症状が加わったものが遠視性乱視です。眼精疲労がかなり溜まりやすく、早めの矯正が必要となります。

白内障

カメラの凸レンズのようにピントを合わせる働きをもつ水晶体が白く濁り、放置していれば最終的に失明につながる疾患です。早い人では40代から進行し、80歳以上の高齢者はほとんどの人で症状が見られます。濁りを取り除く治療薬は存在せず、外科的手術による治療をおこなっています。手術では、濁った水晶体を超音波で粉砕し、代わりに眼内レンズを挿入します。手術は局所麻酔でおこない、痛みはほとんどありません。もしも手術中に痛みを感じる場合は、麻酔を追加します。

緑内障

目から入ってきた情報を脳に伝える役割をもつ視神経に異常が起き、視野(見える範囲)が狭くなったり、暗点(見えない場所)が出現する疾患です。病気の進行は穏やかなため発見が遅れ、気づいたころにはかなり進行していた、ということが多くあります。事実、日本における失明原因の第1位です。早期には自覚症状はありませんので、人間ドックや健診、あるいはたまたま他の症状で眼科を受診した際に発見されることが多いです。一度障害を受けた視神経は元に戻らないため、早期発見・治療の重要性が高い病気です。緑内障のタイプや、それぞれの患者さまの状態にあわせて、眼圧を下げる効果のある目薬の点眼や、レーザー治療により病気の進行を止めたり遅らせる治療をおこなっています。これらの治療をおこなっても進行する場合はまれに手術が必要なこともあり、その場合は京都府立医科大学の緑内障専門医へ紹介しています。

診察日・外来担当医は、「担当医表」でご確認ください。