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亀岡市立病院 > 病院のご案内 > やさしい健康講座 > 第157回 肛門の病気について
ページID:0017574 2021年7月12日更新

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第157回 肛門の病気について

副院長  田中 宏樹

専門分野 乳腺内分泌外科、消化器一般外科、下部消化器外科

田中副院長写真

私は乳腺外科専門医として乳がん診療をする傍ら京都府医師会の乳がん検診事業の責任者をしておりますが、消化器外科専門医でもありますので今回は痔の話です。
痔は主に内痔核、裂孔、痔瘻という異なる3疾患があり、それぞれ症状も治療法も違います。また内痔核1つをとっても外用薬、内服薬を使う方法から手術、それから痛みのほぼ無い治療法ながら手術に匹敵する効果があるALTA注射法など多彩な治療があります。ALTA治療はほとんど痛みもなく、比較的重篤な痔核に対して顕著な効果を示す画期的な方法ですが、反面やり方によっては合併症を来すことがあることからライセンスがなければ使用できません。
当院では10年以上前からこの治療を行っており、これまでに再入院を要するような重篤な合併症なく処置しています。また肛門出血の場合には大腸がんなどが隠れていることがありますので、出血や痛み、腫れなどの症状がある人は放置せずに一度ご相談ください。