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亀岡市立病院 > 病院のご案内 > やさしい健康講座 > 第153回 手の指の引っ掛かりや痛み、動かしにくさ(ばね指)
ページID:0017401 2021年7月12日更新

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第153回 手の指の引っ掛かりや痛み、動かしにくさ(ばね指)

整形外科医長  山﨑 哲朗

専門分野 外傷、手外科

山﨑哲朗写真

最近、手指の曲げ伸ばしがしにくい。手を握ったら指が伸びなくなってしまい、伸ばそうとしたらコキンという感じで伸びるけれども痛みがある。そんな症状はありませんか。それは「ばね指」かもしれません。
ばね指は指を曲げるための腱(屈筋腱)が炎症により太くなって、指の付け根の関節の部分で引っ掛かってしまう病気です。腱が引っ掛かることで前述のような症状が出てきます。朝に症状が強いという特徴もあります。
更年期や妊娠出産期の女性に多いほか、手指をよく使う仕事や趣味の人、糖尿病やリウマチにかかられている人、透析をされている人に多いといわれています。
治療法としては、まずは腱の炎症を引かせるために手指を安静に。ストレッチや装具の使用も効果があるとされています。症状が強い場合には炎症を止める薬を注射します。炎症が引いて腱が細くなれば、症状は改善していきます。
注射でも症状が改善しない場合には、手術を行うこともあります(腱鞘切開手術)。
このような症状にお悩みの人は、一度整形外科でご相談されてはいかがでしょうか。