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亀岡市立病院 > 病院のご案内 > やさしい健康講座 > 第146回 脊椎のトラブルと手術
ページID:0017042 2021年7月12日更新

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第146回 脊椎のトラブルと手術

脊椎センター長  成田 渉

専門分野 脊椎・脊髄外科

成田渉写真

近年、超高齢社会になり、加齢に伴う脊椎(くび・こし)のトラブルが急増しています。一方で、医療技術の進歩に伴い各分野で診断治療の専門性も高くなっています。治療に当たっては、患者さまの年齢や症状を考慮して、より安全安心な手術を選択しています。手術手技の工夫や内視鏡・顕微鏡の活用により、当院で行う大半の脊椎手術が1時間以内、出血は50cc以下となっております。速く、正確に手術を行うことは、出血量を減らし、手術創を外気にさらす時間が短くなるため感染症のリスクも少なくなります。さらに麻酔の時間も短くなり、患者さんの身体に対する負担を減らすことができます。このため、早期の回復、退院が期待できるのです。現在、月に25~30件前後の脊椎手術を行い、多くの方が1~2週間で元気に退院されておられます。
最近頚椎症の患者さまが増加しています。夜道や暗い部屋・廊下などで、なんにも段差のないところでつまずいたり転んだりする人は頸椎症を発症している可能性があります。腰痛や頭痛、肩こりについても頸椎の治療を行う事で改善する患者さまが多くおられます。不幸にして発見が遅れ、治療を行っても車椅子生活になってしまう人もおられます。最近手がしびれる、腰が曲がってきた、歩行時に足裏のじゃりじゃり感があるなどの感覚がする人は、毎週火曜日に私の脊椎専門外来を開設していますので当院で一度頚椎の検査を受けてみてください。