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学校だより 6月号
主体的に学び、考え、行動しよう
校舎の窓から見える生徒たちの活動する姿と、それを取り囲む山々。ふるさとの大地に抱かれ、保護者の皆様、地域の皆様方の期待や愛情に支えられながら教育活動を推進できますことに、心から感謝申し上げます。4月当初より、新しい学年・学級で様々な活動に取り組んできましたが、1学期も早いもので、ちょうど折り返し点にさしかかりました。
この間、5月中旬には定期テストⅠを、下旬には「京都府学力・学習状況調査~学びのパスポート~」を実施しました。1年生にとっては中学校で初めてのテストとなりましたが、自ら計画を立て、家庭学習を積み上げ、テストで力を出し切るとともに、各教科の課題を期日までにしっかり提出するなどの学習に緊張感を持って取り組むことができました。結果に一喜一憂するのではなく、自分の強みと弱みを知り、今後の学習の仕方や取り組む姿勢を考え、自ら学ぶための“気づき”と“振り返り”の機会になればと思います。また、「京都府学力・学習状況調査」は平均点のみに依らない、個々の学力の伸びや非認知能力の変容を確かめられる調査です。生涯学習の基礎を培う学校教育において、「誰のために学ぶのか?」「何のために学ぶのか?」「どのように学ぶのか?」など、学ぶことの意義をもう一度考え、希望する進路の実現に向けて力を蓄えてほしいと思います。
本年5月28日(水曜日)の朝日新聞:朝刊「ワクワク勉強法」の記事の中で、教育アドバイザー清水章弘氏が「授業前後の1分間、“自力で思い出す”という行動をすることで、記憶がしっかりと頭に残りやすくなる」=「復習サンドイッチ」についてお話をされています。それは「授業が始まる1分前に、前回の内容を自分の力で思い出す。そして授業の後の1分間で、今日の授業の内容をもう一度再生する。このように、“自分で整理しながら復習する仕組みをつくる”ことで、学びは深く楽しいものになる」という勉強法の一つだそうです。自分に合った学習方法を見つけたいものです。 さて、3年生は6月1日(日曜日)~3日(火曜日)の2泊3日で沖縄への修学旅行に出かけます。事前学習として、沖縄の自然環境や文化、産業などについて学ぶとともに、第二次世界大戦末期、住民を巻き込んだ地上戦によって多くの尊い命が奪われた沖縄戦について学びました。戦後80年となる今も世界で紛争が起こっている現状を鑑み、改めて命の大切さと、誰もが幸せに生きる平和な社会を実現するために自分たちに何ができるのか、何をしなければならないのかを考え、行動の一歩を踏み出せる修学旅行にしたいと思います。さらに、1・2年生は6月3日(火曜日)に校外学習を行います。1年生は京都市内の大学を見学し、京都の伝統や歴史、文化を学ぶために班別行動をします。また、2年生は神戸市内で震災について学び、命の尊さや復興について考えるとともに、神戸の多様な文化に親しむために班別行動をします。どの学年も実行委員会を組織し、自分たちで計画をたて準備を進めてきました。これらの取組を通して、生徒同士が思いを伝え合い、困難を乗り越え、互いの良さを認め合いながら集団としての力を高めてくれることを期待しています。
先日、来る6月11日(水曜日)に実施される生徒総会に向けて、各学級で議案書についての提案が行われました。その中で、生徒会本部が提案した令和7年度の生徒会スローガンは「おむすび~想いを結ぶ~」です。そこには「手を握りあってみんなが団結できる学校にする」、「一人一人の思いを大切にできる学校にする」という思いが込められています。誰もが安心できる環境の中で、生徒たちが主体的に考え、話し合い、行動しようとする力を教職員がしっかり支え、ともに汗して頑張る学校でありたいと思います。今後とも、皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。