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学校だより 卒業式号

2025年3月13日更新 印刷ページ表示

卒業式 校長式辞

寒さも和らぎ、うららかな春の香りを感じる今日。ご来賓として亀岡市教育委員会 教育長 神先 宏彰(かんざき ひろあき) 様をはじめ、ご来賓の皆様、そして多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、令和6年度 第三十九回卒業証書授与式が挙行できますことを、心から感謝し、厚くお礼申し上げます。

さて、164名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、本日をもって、九年間の義務教育の課程を終えることとなります。皆さんが健康にこの日を迎えられたことを、大変嬉しく思います。

皆さんの三年間を振り返ったとき、体育祭のスローガンにもあった「マジ」「本気」というキーワードが、まず浮かんできます。

三年生の夏休みには、皆さんの多くの涙を見ました。最後の追い込み練習の末、手にした二年連続金賞受賞の歓喜の涙。優勝候補間違いなしと言われて迎えた試合での、まさかの悔し涙。前年のチーム力に必死に追いつき、勝ち取った府大会出場の嬉し涙。試合終了間際、まさかの同点ゴールで延長戦の末流した、現実を受け入れられたくない涙。近畿大会をかけて精一杯戦ったけれど果たせなかった、無念の涙。数え切れないほどの涙に出会いました。そして、共に過ごして来た先生方の目にも涙がありました。その涙の裏には、皆さんが一所懸命に取り組んだというだけでなく、強い「覚悟」を持った「本気」があったのだと思います。

そして、皆さんを表すもう一つのキーワードは「優しさ」です。ドイツの哲学者、ショーペンハウエルの寓話に、次のようなお話があります。

冬のとても寒いある日、二匹のヤマアラシが凍えないようにピッタリとお互いの体を寄せ合いました。すると、二匹のヤマアラシは全身を覆っている鋭いトゲでお互いを傷つけ合い、痛くなって離れてしまいます。しかし次第に寒さに耐えられなくなって、再び近づき寄り添いますが、痛いのでまた離れてしまいます。こうしてヤマアラシは何度も近づいたり離れたりを繰り返し、やがてついに、お互いが傷つけ合わずに、ほどほどに温め合うことのできる距離を見つけました。

このお話のように、いつも「相手の思いを尊重しながら、自分の思いを伝える」「相手の人権を大切にしながら自己主張をする」ことができるのが君たちでした。これは、三年間を通じてことあるごとに学んだ人権学習とともに、十五年間温かく見守り育ててくださった、ご家庭の教育があってのことと思います。

三学期の始業式で話した、太宰治の言葉を覚えていますか。『優しい』という漢字の話です。皆さんは、太宰治が言う「人偏(にんべん)に憂うと書いた優しい」人たちでした。憂えている人、心に悲しみを持っている人のそばにいて、人のさびしさやわびしさ、つらさに敏感にいてくれました。

皆さんの「本気さ」と「優しさ」を特に感じるのは、大きなイベント毎に学年みんなで円陣を組むときです。ちょうど二年前、コロナが収束する中で、日本中が感染予防をどこまでするべきかを悩んでいた頃。一年生だった皆さんは、中庭で「3年生送る会」の学年合唱の練習をしていました。当時の三年生と競い合いながら、心の底から声を張り上げていましたね。きっと、お世話になった卒業生を感謝の思いで送り出したい、という「優しさ」と、行動制限を守りながらもウイルスに負けたくないという「強い挑戦する本気の気持ち」で練習していたのだと思います。そして、発表前に学年みんなが心を一つにする円陣を見て、心を打たれたことを思い出します。

その時皆さんが歌った合唱が「正解」という曲でした。皆さんはその歌を、一昨日の送る会でも力強く歌い、後輩たちにメッセージとして残してくれました。

「答えがある問いばかりを教わってきたけれど、明日からは自分だけの正解を探しにゆくんだ。」「制限時間も、解答用紙も、採点基準さえも 自分のこれからの人生なのだ」というメッセージでした。本気で挑戦することのできる、優れた人権感覚を持った、真面目で優しい卒業生の皆さんなら大丈夫。これから出会うたくさんの「答えのない問い」を仲間と共に考え、最適解を見つけてくれることを信じています。

そして、そんな皆さんが、私の教員生活最後の卒業生であることを、誇りに思います。

最後に、皆さんに二つの言葉を送ります。私が人を教える職業に就いたときから、大切にしてきた言葉です。

一つ目は、 「時は見送るものではない。それは迎え撃つものである。」という言葉。時間というものは、何もしなくても流れていきます。けれど、ただ過ぎていく時間を見送るのではなく、時を迎え撃ち、前向きにチャレンジしていく皆さんであってください。

そして、もう一つは、 「一日一生」 今日の一日を一生のように、本気で生き続けて欲しいと心から願っています。卒業おめでとう。そして、ありがとう。

最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。長くも、そしてあっという間にも感じられる、義務教育の九年間だったことと思います。中学校三年間、様々な面で学校教育にご理解、ご協力を賜りましたことに、心より感謝申し上げます。

今後は、地域の良き理解者として、本校の教育活動にさらなるご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。 それでは、卒業生の皆さん。明日からの前途に幸多かれと祈りつつ、悔いのない確かな一歩を踏み出してくれることを願い、式辞と致します。

令和七年三月十三日                 

詳徳中学校 校長 川口研一

卒業式祝辞

令和六年度の卒業式に際しまして、PTAを代表致しましてお祝いの言葉を申し上げます。

  卒業生の皆さん、本日はご卒業誠におめでとうございます。また、本日の卒業式に至るまで、お子様を立派に育ててこられました保護者の皆様、重ねてお祝い申し上げます。

  三年前の春、皆さんがこの詳徳中学校の門をくぐった日のことが、昨日のことのように思われるのではないでしょうか。皆さんの体育祭での成長した姿を目の前にし、充実した学校生活を送っているのだなと感じました。リーダーとして1・2年生を引っ張っている姿が印象的でした。

詳徳中学校で過ごした三年間はどうでしたか。「最後の足跡」、何か残すことができましたでしょうか。過ぎ去りし日々を振り返れば、楽しかったことや嬉しかったこと、また、悔しかったことや悲しかったことなど、本当に色々なことがあったことでしょう。

  クラス一丸となって取り組んだ体育祭などの学校行事、日々の学習の成果を出し切った定期テスト。力およばず悔いの残ることもあったでしょうが、今となってはその全てが良い思い出ではないでしょうか。これらの経験は、皆さんの人生において、素晴らしい糧となることでしょう。思春期という自己のコントロールが難しい中、皆さんは本当によく耐え、よく頑張ったと思います。

今日までの様々な出来事を胸に、皆さんは九年間の義務教育課程を修了し、これまで経験したことの無い、広い世界へと一歩を踏み出そうとしています。世界情勢が目まぐるしく変化する現代社会において、皆さんには更に自己の能力を高め、的確に状況を判断し、困難な場面を乗り切っていくスキルが求められています。どのような状況下に身を置くことになっても、この詳徳中学校で得た知識と経験が、皆さんの今後の人生において大きなバックボーンとなることは間違いありません。その知識と経験を基に、理想の実現に向けて邁進して欲しいと思います。

三年後、皆さんが十八歳になれば選挙権が与えられ、名実ともに社会人の仲間入りとなります。責任ある社会の一員と成るべく、精神的にも肉体的にも研鑽を積み上げ、より一層成長することを期待します。

  この先の十年間は、皆さんの生涯の中でも最も変化の激しい時期となるでしょう。人により変化の時期や内容は異なりますが、進学、就職、結婚、出産など、様々な人生の転機が訪れます。時には自分の力ではどうすることも出来ない、高い壁に遭遇することもあります。それを乗り越えるためにあらゆる努力を払っても、退かざるを得ない場面が必ず訪れます。もしこの先、どこかで行き詰り、進むべき道を迷うようなことがあれば、どうか思い出してください。皆さんは、この詳徳中学校で三年間を共にした仲間とお世話になった先生方、そして愛情にあふれる家族がいることを。そして、遠慮なく助けを求めてください。きっと誰もが喜んで君たちに力を貸してくれることでしょう。皆さんは決して一人ではありません。失敗を恐れることなく、自分が正しいと思う道を歩んで欲しいと思います。

最後に私から皆さんに、人生の先輩としてアドバイスです。

今日を最後に、皆さんはこの詳徳中学校を去ることになりますが、決して忘れ物を置いて帰らないでください。形あるものであれば、いつでも取りに戻ることは可能でしょう。しかしながら、皆さんの心の中の忘れ物は、今日を限りに取りに戻ることは出来ません。

  先生や友人に感謝の気持ちを伝え忘れていませんか。些細なことで喧嘩をして、気まずいままの友人と仲直りするのを忘れていませんか。自分の気持ちを誤魔化し、相手に本心を伝えるのを忘れたことにしていませんか。卒業証書を受け取り、最後に校門を出るまであと何分でしょうか。残された時間は本当にあと僅かです。

人間誰しもやったことに対する後悔はすぐに消えてしまいますが、やらなかったことに対する後悔は一生心の奥に残るものです。その後悔はどれだけ齢を重ねても、心の奥から消えることはありません。私もそうです。おそらく皆さんの親御さんもそうだと思います。

「あの時こうしておけばよかった。」「なぜあの時こう言えなかったのだろう。」

今ならまだ間に合います。これから先、大人になっても後悔し続けることの無いよう、自分に正直に、まっすぐに己の内面と向き合ってください。そうすることで、皆さんはより大きく、より強い人間に成長することが出来るはずです。

そして今日以降は詳徳中学校の卒業生としての誇りを胸に刻み、立派な大人になってくれることを、心から願っています。

さて、校長先生をはじめ教職員の皆様、今日までの長きにわたり、子供たちへ愛情あふれるご指導を賜りました事、保護者を代表致しまして厚く御礼申し上げます。生徒を想う先生方の姿勢はきっと子供たちも感じ取っていると確信しております。そのような先生方の姿を見て大人になる子供たちは本当に幸せだと思います。これから先、この子たちは先生方の教えを胸に人生の荒波に挑んでいくことになります。もし、この子たちが心折れ、再び先生方を頼ってきた際には、どうか再びお力を貸してやって頂きたく心よりお願いを申し上げます。

また、地域諸団体の皆様、子供たちのために様々なご足労を頂き誠にありがとうございました。子供たちがこの地域の更なる活力として成長していけますよう、これまで同様に卒業生ならびに在校生への温かいご指導と励ましを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

結びになりますが、本日卒業する詳徳中学校 第三十九期生の輝かしい未来と、詳徳中学校に関わってこられたすべての方々のご多幸を祈念致しまして挨拶とさせて頂きます。

 

令和七年 三月十三日

亀岡市立詳徳中学校PTA

会長 川上 貴由

学校生活に関するアンケート結果より

 

詳徳中学校の保護者のみなさま

1年間の教育活動を終えるにあたり、過日、保護者の皆様にご協力いただきました「詳徳中学校の教育に関するアンケート」および生徒の「学校生活に関するアンケート」の結果についてお知らせします。

保護者アンケートについて、「詳徳中学校は学校づくりに努力が見られ、子どもや保護者にとって信頼できる」「学校は雰囲気がよく、子どもは楽しく学校生活を送っている」について、肯定的評価は90%以上でした。また、「学校は、家庭や地域と連携・協力して教育を進めようとしている」、「教職員は、保護者に対して誠意をもって対応し、信頼できる」は、3年間の経年比較を見ると肯定的評価の割合が増加してきています。今後も保護者の皆様の学校への期待に沿える教育活動を目指してまいります。「保護者は、PTA活動、奉仕活動などに積極的に参加している」については、肯定的評価が減少傾向にありますが、この結果を受けて来年度から刷新されるPTA活動や学校での取組において、保護者の皆様が参加しやすい内容・方法を考えていきたいと思います。

以上、アンケート結果の概要をご報告させていただきました。不十分であるとご指摘いただいた面は、丁寧に分析・見直し、評価いただいた面とも併せて、さらに充実した教育活動になるよう努力してまいります。これからもよろしくお願いいたします。

学校アンケート

令和7年度4月の主な予定

4(金曜日) 離任式        

8(火曜日) 1学期始業式     

9(水曜日) 入学式

11(金曜日) 昼食開始

17(木曜日) 3年生全国学力テスト

学校だより 卒業式号1 [PDFファイル/409KB]

学校だより 卒業式号2 [PDFファイル/543KB]

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