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令和6年度 入学式 式辞

2024年4月9日更新 印刷ページ表示

式 辞

 そよ風と木々の若葉、そして満開の桜が祝福する春爛漫の本日、亀岡市教育委員会 教育委員 出藏 裕子(でぐら ひろこ)様をはじめ、ご来賓の皆様、そして多くの保護者の皆さまのご臨席を賜り、令和六年度第三十九回詳徳中学校入学式が挙行できますことを、心から感謝し、厚くお礼申し上げます。

 一五五名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を全校あげて心からお祝いいたします。いよいよ中学校生活が始まりました。制服に身を包み、緊張した様子の皆さんを見ていると、中学校生活への期待や意欲が伝わってきます。今日の喜び、抱負や決意など、初心を忘れることなく持ち続けてください。三年後本校を卒業する時、「詳徳中学校に来て良かった」「詳徳中学校で学んだことを誇りに思う」と、実感できるよう先生方と共に頑張りましょう。

 さて、皆さんは、人工知能(生成AI)という言葉を知っていますか。人工知能とは、「人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現したもの」と定義され、「データの整理・分類を学習し、進化していく人工知能システム」です。そして、その人工知能が十一年後の二〇四五年には、人間の知能に追いつくと予想する発明家がいます。人間の脳と同じレベルの人工知能が誕生する時点をシンギュラリティと呼び、生成AIが、人の質問に完璧に答えてくれる時代が目の前に来ているようです。

 そこで、皆さんに考えて欲しいと思います。

 「二人の社長が、質問に完璧に答えてくれる人工知能を手に入れました。うまく使えば、会社をさらに大きくすることができます。ところが、一人は成功し、一人は失敗してしまいました。では、二人の社長の差は何だと思いますか。」

 答えは、「問う力」です。 「AIにどのような問いかけをするか。」「どんな情報をAIから引き出そうとするか。」で、返ってくる結果は違ってきます。そして、返ってきた結果に対して、さらにどのような質問をするかで、両者に大きな差ができます。つまり、これからの時代は、「質問をする力」「問いを立てる能力」が必要とされているのです。

 「問う力」が大切なのは、AIに対してだけではありません。たとえば、「朝ご飯は、パンですか。ご飯ですか。」「好きな映画は。好きな本は。」このように、目の前の相手に対する質問、「あなたは」を主語にする質問は、互いのコミュニケーションがとれて、人間関係が深まります。

 そして、自分とあなた以外の人、周りの人たちへの問い掛けはどうでしょうか。「みんな、どんなクラスにしたい。」「校外学習では、どんなことがしたい。」部活であれば「どんな作戦で、今日の試合に臨もうか。」など、チームやクラス、集団の団結が強まり、集団が大きく動くと思います。是非、いろんな質問をしながら、友だちの輪を広げ、クラスやいろいろな集団の結束力を高め、充実した一年にして欲しいと思います。

 そして、最後に自分に対する質問はどうでしょうか。「自分は何ができるのだろう。どうしたらよいのだろう。」「自分にとって、大切なことは。」「大切な人は。」「好きなことは。」「目指す将来は。」「どんな人生にしたいのか」

 本日から中学生となる皆さんには、自分への問い掛けもたくさんして、自分だけの正解を探しながら、是非自分の目指す先や夢を見つけて欲しいと思います。

 そして、そんな皆さんに中学校生活において、次の三つのことをお願いしたいと思います。

 一つ目は『前向きな気持ちをもつ』「高い志をもつ」ということです。中学校卒業後の将来を見据えて、勉強にも部活動にも、高い目標・高い志をもち、それぞれの夢の実現に向けて前進してください。

 二つ目は、「仲間を大切にする」ということです。人間は一人では生きていけません。友達と共に切磋琢磨するからこそ、相手も自分も成長することができます。ともに汗を流し、共に笑い、共に涙を流すことによって、友達が仲間となり、中学校生活が充実したものになるはずです。

 三つ目は、「自分を鍛える」ということです。中学校では、「教えてもらう」から「自ら学ぶ」へと変わらなければなりません。授業でも家庭学習でも、与えられるのを待っていては、前に進むことはできません。自分に厳しく、学び続ける姿勢が大切です。以上、三点「高い志をもつこと」「仲間を大切にすること」「自分を鍛えること」を皆さんに希望します。

皆さんが学ぶ意欲をもち、伸びていこう、挑戦し続けようとする気持ちに応えることができるように、我々教職員も、皆さんと共に日々努力したいと思います。

 ご参列の保護者の皆様、本日は本当におめでとうございます。お子様の中学校入学を心からお祝い申し上げます。中学校は、学習面、生活面ともに、子どもたちに求められる内容も高度になっていきます。 そして、三年後には義務教育を修了し、新たな進路選択をすることとなります。今、世の中は情報技術、AIやビッグデータなどの先端技術が革新的に進展する、新しい時代を迎えようとしています。その新しい時代に人間らしさを失わず、力強く生き抜くことができるよう、詳徳中学校の全教職員が、責任をもって、保護者の皆様と協力しながら、お子様の教育に取り組ませていただきます。

 終りに、本日ご臨席賜りましたご来賓並びに、保護者の皆様に、詳徳中学校の今後の教育活動に、お力添え、ご指導を賜りますよう、高い所からではございますが、教職員・生徒一同を代表いたしまして、改めて深くお願い申し上げ、式辞とさせていただきます。

 

令和六年四月八日

亀岡市立詳徳中学校長

川口 研一


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