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学校だより 11月号

2023年11月1日更新 印刷ページ表示

問われるのは「問う力」

 9月の文化祭に続き、 10 月5日(木曜日)には、「全力青春~笑顔を制するものは体育祭を制す~」のスローガンのもと、第 3 8回詳徳中学校体育祭を無事開催することができました。保護者の皆さまにも、多数のご参観をいただき、ありがとうございました。また当日の写真撮影をPTA本部役員の方々にご協力いただき、タブレット端末の持ち帰りを実施いたしましたが、ご覧いただけましたでしょうか。今後も、学校ホームページやタブレット端末で、少しでもお子様の様子をご覧いただける工夫を進めて参ろうと思います。


 さて、先日新聞に、次のような問題が 掲載されていました。「チャット Gpt が、最近話題になっていますが、その生成 AI (人工知能)が発達していった場合、必要とされる人間の能力とは何だと思いますか?」

 もしも、2 人の経営者が完璧に質問に答えてくれる同じ生成 AI を使うことができた場合、両者の差はどこに表れるか。

 それは「問い」なのだそうです。『どのような質問をAI に投げかけるのか』、『どのような問いかけをするか』、『どんな情報を AI から引き出そうとするか』で、当然かえってくる結果は違ってきます。また、かえってきた結 果に対して、さらにどのように掘り下げ て問いかけをするかで、最終的に得られる情報や知見が変わり、両者の大きな違いとなって表れてきます。つまり「質問をする力」「問いを立てる能力」こそが、生成 AI が発達した時代に必要とされている能力ということなのです。


 これまでの学校教育では、問題が最初から与えられていてそれに対してどのような答えを出すか、つまり「より良い答えを出すこと」が求められてきました。生成 AI の出現により、「答えを導くことよりも『どこまで斬新な質問ができるか』、『どこまで深掘りの質問ができるか』が、今後 の知的作業の多くの部分を占めることにな るだろう」と記事はまとめられていました。「いかに良い質問をするか」ということは今まであまり意識したことがなかったため、興味深く感じました。


 この話において、「完璧に質問に答えてくれる同じ生成AI を使うことができた場合」という前提が、大きな視点だと思います。新聞記事においても、「出てきた答えに対して納得しないクセというものも重要である。」とありました。 日本では、伝統的に教師が伝えた「正解」を、生徒が素直に受け入れて覚える、という教育スタイルがとられてきました。しか し、これではなかなか新たな問いは生まれにく い。「誰が言おうとその答えに安易に納得せず、突き詰めるクセをつけさせることが、教育の現場では重要だ。」とも記されていました。しっかりとした問いを考えるためには、ある程度の基礎知識を身につけることが必要です。そして、色々な分野について関心を持ち、好奇心を失わないことが不可欠です。『関心がなければ何かを深く考えようともしないだろうし、問いが湧き出てくる様なこともないのだ』という言葉に、「なるほど」と思うとともに、今後の学校教育における使命の重要性と多様性を痛感いたしまし た。

 本校では、去る10月25日(水曜日)に校内授業研究会を実施しました。広島経済大学の前馬教授から示唆を受け、課題解決学習をテーマに研修を進めています。この課題解決学習を進める中でも「問いを立てる能力」や「答えに対して突き詰める視点」を育成し、それを支える好奇心と基礎学力を育みたいと考えております。 今後とも、本校の教育活動にご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

校長 川口 研一

学校だより11月

学校だより 11月号 [PDFファイル/993KB]

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