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ページID:0004484 2021年7月12日更新

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消化器内科

特色

京都府立医科大学消化器内科からの常勤医師2人に加えて、外来を非常勤医師1人、内視鏡検査を非常勤医師4人とで診療にあたっています。各領域の専門医が、胃内視鏡、大腸内視鏡、腹部超音波、X線、CT、MRIなどを活用し、消化器疾患の診断、治療をおこないます。

当科の治療方針

写真:内視鏡

消化器内科は、病気の種類が非常に多く、患者さまの数も多い領域であるといえます。上記のように、主として検査を中心に、その疾患内容を詳細に把握し、手術が必要な患者さまについては、外科と密接に連携し、診断、治療にあたっています。

また、胃がん、大腸がんなどを早期発見するには、症状のないうちに内視鏡検査を受けていただくことが必要です。上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)につきましては、苦痛の少ない経鼻内視鏡(鼻から挿入する胃カメラ)を導入しており、患者さまの体の負担軽減を目指した治療をこころがけております。

消化器症状でお悩みの方や、検診で精密検査が必要と言われたときなど、お気軽にご相談ください。

各疾患について

胃・大腸ポリープ切除術

胃や大腸の内視鏡検査の際にポリープを発見した場合、その場で切除します。早期のがんであったとしても、小さいものであれば、カメラ付属の器具で切除することができます。また、切除した部分を回収して組織検査することにより、良性か悪性かの判断をし、今後の治療に役立てます。

経皮内視鏡的胃瘻造設術

内視鏡を用いて胃と腹壁(おなか)を貫通させて、小さな穴をあけ、「口(くち)」造る手術のことです。このおなかの口を「胃瘻(いろう)」といいます。そこに取り付けられたカテーテル(管、チューブ)を通して、口から食事のとれない方などに、直接栄養を入れるために使われます。

肝がんに対する経カテーテル的動脈塞栓術

肝臓には、門脈(腸からの血管)と肝臓の動脈(肝動脈)という主要な血管がつながっており、肝臓のがんは肝動脈から血液を供給されています。そこで、肝動脈の流れを止めて、いわば肝がんの栄養のもとを絶つという治療が肝動脈塞栓術です。具体的には、カテーテルという細いチューブを足の付け根から入れるという方法でおこないます。

ラジオ波焼灼療法

皮膚から体内に針を刺して、がんに対して直接、ラジオ波の出る電極針を刺します。この電極針から発せられる熱エネルギーによって、がんとその周囲を熱凝固壊死させる治療方法です。この方法であれば、皮膚の表面に小さな針の跡が残るだけで、体への傷も非常に小さくてすみます。

エタノール注入療法

超音波の画像を見ながら、エタノール液を注入して、がん細胞を壊死させる方法です。おなかの皮膚の上から、がんに届くまで長い特殊な注射針を刺し、注入します。エタノールには、たんぱく質を凝固させる作用がありますので、その作用を利用することによって、がんを死滅させます。通常、早期の小さいがんは1つの結節(かたまり)となっていますが、そこにエタノール液を注入することで、エタノール液が結節の内側と外側に浸透し、がんとその周囲の組織を凝固し、壊死させます。

ウイルス性肝炎に対する抗ウイルス療法(経口薬、インターフェロン療法など)

抗ウイルス療法とは、薬を使って、ウイルスが増えるのを抑えることを目的とした治療法です。経口薬(口から摂取する薬)を内服することによる治療、体の外から注射をうってインターフェロンを補うインターフェロン療法などの治療方法があります。いずれの方法によっても、患者さまの症状や肝臓の状態などを注意深く診察しながら、治療を進めています。

※インターフェロン・・・体内に病原体などの異物が侵入した時に、それに反応して細胞が分泌するたんぱく質のことです。ウイルスが増えることを阻止したりする働きをします。

診察日・外来担当医は、「担当医表」でご確認ください。