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ページID:0004471 2021年7月12日更新

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皮膚科

特色

当科では、京都府立医科大学皮膚科からの非常勤医師2人で診療にあたっています。皮膚に関する病気は、主として、皮膚のかゆみなどの自覚症状や発疹などの皮膚の表面における変化などの症状があります。その原因は、皮膚というのは体の表面全体を覆っているので、外からの刺激や様々な病原体に直接的に接触する機会が多いからです。さらに、体の内側からの影響も強く受けることもあります。皮膚疾患の諸症状は、体の表面のちょっとした変化も目で見たり、手で触れることができます。皮膚疾患には、他の臓器の疾患に比べて、非常に多くの種類の病名があります。

当科では、皮膚疾患全般(アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、にきび、帯状疱疹、じんましん、水虫、乾癬、円形脱毛症など)を診察します。また、ウイルス性のイボなどに対する液体窒素治療は随時可能です。保険外治療はおこなっていません。

当科の治療方針

患者さまへ説明する時には、できるだけわかりやすい言葉を使うようにし、納得した形での治療をおこなうよう心がけています。しかし、一方では、皮膚の病気には、治りにくくて、長くつきあっていかなければならないものがあります。病気とうまくつき合い、かつ、いかにコントロールしていくかの相談もいたします。また、内臓の病気が原因となって、皮膚に現れているというようなケースには、その病気の専門医や総合病院を紹介など、他の診療科や他施設と連携を取りながら、適切な治療を受けていただくことができるようにします。

各疾患について

皮脂欠乏性湿疹

特に、冬場において、空気が乾燥して、皮膚がカサカサしてかゆくなることがあります。さらに、白い粉が付着したような状態になることがあります。この状態を、皮脂欠乏症といいます。皮脂欠乏性湿疹とは、それをそのまま放っておいて、かゆさを我慢できずに頻繁にかき続けることにより、炎症を伴う湿疹ができてしまうことをいいます。軽症の場合は、市販の保湿クリームで治りますが、それでも改善を見ない場合は、薬物療法によることになります。

顔面尋常性ざ瘡

尋常性ざ瘡とは、顔や背と胸に見られる炎症性の皮膚疾患の一つをいい、顔に出現したものを、顔面尋常性ざ瘡といいます。一般的には、青少年の顔面に生じる皮膚病をにきびと呼び、それ以外のもは、ふきでものとすることが多いです。症状の程度に応じて、外用薬あるいは内服薬での治療となります。

じんま疹

皮膚の血管から水分がもれて、むくみを形成する結果、かゆみを伴った赤い発疹や膨疹(境界がはっきりした扁平な隆起)が、現れたり消えたりする疾患です。急性じんま疹(数日以内におさまる)と慢性じんま疹(1箇月以上出没を繰り返す)とがあります。重症になると、全身症状を伴うこともあります。原因は、アレルギーや中毒といったことが要因です。内服での薬物療法での治療となります。

アトピー性皮膚炎

皮膚の乾燥や皮膚のバリア機能の異常、刺激やアレルギー反応などが加わって起きる皮膚のかゆみ、湿疹を起こす病気です。基本的には塗り薬で治療します。かゆみが強くてかいてしまい、湿疹が悪化するという悪循環を起こしている患者さまにはかゆみ止めの飲み薬を処方することもあります。ステロイドの塗り薬は、体の部位や症状の程度などにより適切な強さの塗り薬を処方いたします。

水虫(白癬、カンジタなど)

水虫は真菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる病気です。一般的には足の水虫が有名ですが、体のどこにでも発生し、爪にも感染することがあります。皮膚に感染した場合には、湿疹に似たような皮疹もあり、水虫と気が付かずに治療されていることもあります。水虫かどうかは顕微鏡で見て判断します。かゆみは伴うこともありますが、かゆくないこともあります。爪に感染した場合には爪が白くなったり分厚くなってもろくなったりもします。塗り薬で治療しますが、カビの場合は根気強い治療が必要になります。

乾癬

銀白色の皮膚の粉をともなった赤い皮疹が出る病気で、範囲や出現部位は人によってそれぞれです。爪の変形や関節炎を伴うことや、膿が出る人もいます。基本的には塗り薬で治療しますが、効きにくい方の場合には薬を飲んでいただくこともあります。飲み薬が飲めるかどうかは患者さまそれぞれのもともとの病気・体質などを考慮して処方します。最重症の場合には注射の治療のために大学病院へ紹介させていただくこともあります。

円形脱毛症

コインのように丸く脱毛する患者さまや、頭がまだらに脱毛したり、陰毛や腋毛なども脱毛する患者さまなどがいます。円形脱毛症は自身のリンパ球という細胞が毛を攻撃して起こると言われていますが、なぜそうなるかは分かっていません。リンパ球の炎症を抑えるために塗り薬を使用したり、液体窒素という冷たい溶液を脱毛部位につけたりします。脱毛の進行が激しい方や、全身に脱毛がある方などは大学病院に紹介させていただくこともあります。

診察日・外来担当医は、「担当医表」でご確認ください。