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第140回 COPDについて
内科主任部長兼診療部長 松尾 龍平
総合内科専門医
骨COPDとは、たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入することで、肺に慢性の炎症が生じておこる病気です。慢性的な咳、痰、労作時の息切れ、呼吸困難などが症状ですが、初期は無症状のことが多く、症状に気付かない、あるいは症状はあってもCOPDのことを知らないために放置している方が多いようです。COPDは、画像検査(胸部X線)と生理検査(肺機能検査:スパイロメトリー)から診断できます。肺の詳細な状態を見るためには、胸部CT検査を行うこともあります。COPDの進行とともに、肺炎、呼吸不全、心不全などを合併することがあります。40歳以上で喫煙歴があればCOPDに注意が必要です。無症状でも健康診断、人間ドックなどでチェックされることを強くお勧めします。そして症状がない今のうちから、禁煙に取り組んでください。よろしくお願いします。