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亀岡市立病院 > 病院のご案内 > やさしい健康講座 > 第137回 自己(乳癌)検診をしましょう
ページID:0004422 2021年7月12日更新

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第137回 自己(乳癌)検診をしましょう

副院長 田中 宏樹

専門分野 関節外科

写真:副院長 田中 宏樹

亀岡では乳癌検診から視触診が無くなりましたが、視触診のみで発見される乳癌も少しは有りました。しかし触れば確実に分かるほどの精度が無いので、医師が行うのは取りやめになったのです。しかし乳房は体表面にあり、何も他人に触ってもらわなくても自分で触って見つけることができます。よく触ってもゴツゴツしていて分からないという意見を聞きますが、あまり神経質になって小さなものを探すと良くありません。2cm以下で転移が無い状態を早期乳癌と言い、10年生存率は95%を超えています。多くの日本人女性の乳房では2cm程度の大きさ(むき栗程度)の硬いものを見つけるのはさほど困難ではありません。また閉経前の方は生理後数日後が最も乳腺が柔らかくなって触知し易くなります。閉経後の方の場合は、閉経前よりソフトになっているために、より分かり易いです。コツはお風呂で石けんをつけてすべりを良くして手のひらでなでるようにして触ることです。脇も触りましょう。しこり?と思った方はすぐに専門外来にて精密検査を受けてください。また触診で分からない乳癌もありますからマンモグラフィ検診も忘れずに。