【4年生】　Step by step（一歩一歩）

初めての彫刻刀

　4年生の図画工作科の学習では、「木版画」に取り組んでいます。昨年度はカラフルな作品を作ったこの学年ですが、今年度は白黒のみで、それぞれが選んだ動物の姿を表現しています。テーマの中でも自由度が高い分、構想段階からワクワクしながら学習を進めていきました。

　しかし、楽しいだけではありません。今回は初めて彫刻刀を用いての学習です。ここまで剥き出しの刃を扱うことに対して、細心の注意を払う必要があります。そこはさすが4年生、初めて使い方を説明するときに聞く姿勢は、真剣そのもの！その後の制作時にも、常に「シーン・・・」と静かに集中し続ける時間が流れています。やるときはやる、メリハリの効いた学習ができている証拠です。地道にゆっくりと、細かく掘り進める小さな音が響く教室では、少しずつ、着実に完成に向けて努力する頼もしい姿がたくさん見られます。

「6年生を送る会」を通して

　3月10日を予定しています、「6年生を送る会」。本番はこれからということで、まだ詳細はご紹介できませんが・・・4年生の発表への取り組みもどんどん盛り上がってきています！

　今年度はこの取り組みを始めるにあたって、2つ意識することがありました。1つは、この行事を通して、いよいよ自分達が高学年という立場になっていくこと。もう1つは、この取り組みを自分たちで作り上げていくということです。

　6年生に向けて何を伝えたいか、そのためにはどんな方法があるのか、この制限のある状況下でやりたいことをやるための工夫は、など、自分たちで考え、自分たちの形を作ってきました。例年に比べ、練習開始までの話し合い活動がかなり多かったかと思います。たくさん悩んだからこそ、そこで培った力が今の活動の中で発揮されています。実行委員や各リーダーが主体的に活動を進め、修正点があれば、その役割の人達がすぐに話し合ってどんどんよりよいものへと改善してくれます。

　6年生にとってはもちろん、在校生にとっても、この1年間の学びの集大成の一つである「6年生を送る会」。残り時間でどこまでのことができるかはわかりませんが、進んでは立ち止まり、その度に成長する4年生を最後まで支え、5年生へ向けて進んでいこうと思います。