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出生してからめまぐるしく成長、発達する時期
“1日目 ~お腹の外は大変だ~”
あーまぶしいな。お母さんのお腹のなかよりもここは明るいな。
いっつも聞こえていたお母さんの心臓の音とかが聞こえなくなっちゃって少しさみしいなあ。・・・・・オギャーオギャーやめてよ!寝ている僕の背中を看護婦さんがこすってわざとなかしたよぉ。
あっそうか、ぼく息するの少し忘れちゃったんだ。まだ時々息をしなくちゃいけないの忘れちゃうんだ。お腹の外は寒いし大変だな。看護婦さんが僕をお母さんとお父さんのところへ連れて来てくれたみたいだ。
あんまりよく見えないけどお腹の中にいた時いつも聞こえていたお父さんとお母さんの声が聞こえるよ。「目はお父さんかな」「口はお母さんだね」みんな言いたい放題だ。あっお母さんがだっこしてくれた!トントントントンあれ、この音は聞き覚えがあるぞ!いつも聞いてたお母さんの音だ。フフフやっぱりこれがおちつくなー。
“5日目 ~ママのおっぱいはおいしいな~”
あ、ママの声がする。おっぱいの時間だ!「うちの子とっても黄色いわ。」最初に顔見たとたん、ママに言われてしまった。そんなに黄色いのかなあ。
サングラスをかけて光の部屋に入れられるのかなあ。わっ 急に抱き上げたら勝手に手が伸びちゃうよー。あーびっくりした。(母抱き上げ授乳する)チュッチュッチュッ ママのおっぱい今日はとってもすいやすいわあ。「だいぶ上手に吸いつくようになりましたね」と助産婦さん。
「ハイ。授乳の前に昨日教えてもらったようにタオルで温めて少しマッサージしてから来ましたから」そうなんだ。私が吸いやすいようにママ準備してくれてたんだ。ありがとう!!一生懸命吸ってたらもう20分もたっている。
お腹がいっぱいになってきたなあ。するとママが肩の方に抱き上げて背中をさすってくれた。“ゲップ”あっ胸とお腹が少し楽になった。
お腹もいっぱいだし、なんだか眠くなってきちゃった。
“20日目~お父さんがんばって~”
「ちょっと買い物に行ってくる間、見ていてくれる?」あれっお母さんどこいくの?「大丈夫。いっておいで。俺見ておくから」てなわけでお父さんと二人っきりになっちゃった。せっかくだから甘えちゃおっかな。アーンアーンお父さん、だっこ!「あれ泣き出した。さっきミルク飲んだばっかりなのになあ」とお父さんがのぞきにきた。お父さんだっこして。やったあ!だっこしてくれた。ありゃ やっちゃった。おしっこしちゃった!気持ち悪いよ。アーン「なんでかなあ。泣きやんでくれないぞ困ったなあ」(お父さんはウロウロしてあやすがなかなか泣き止まない。)アーンアーン。「さっきのが足りなかったのかなあ」とミルクを作ってくれた。少しのんだけどお腹がいっぱいだからペッとだしちゃった。アーンアーン。「何でかな おしっこかなあ」お父さんおむつを見たら、「やっぱり!」きれいなおむつと交換してもう一度だっこしてくれた。「ほっ やっと泣きやんだ」そこへお母さんが帰ってきた。「おかえり。君がでた後から泣きだして大変だったんだ。今おむつをかえてあやしてたんだけど」「あら、でも機嫌よさそうよ」とお母さん。
ちょっとお父さんを困らせちゃったみたいだ。フフフ。夜はお父さんにお風呂に入れてもらった。ちゃぷちゃぷ気持ちいいなあ。お父さん上手になったなあ。「やっぱりお風呂はあなたの方が上手ね」とお母さんがほめたら、お父さん少し得意げになってた。
お父さん。ありがとう。明日もよろしくね。
“31日目 ~ママ大丈夫~”
僕が生まれてもう1カ月がたった。だいぶおっぱいも上手に吸えるようになったし、大好きなパパやママの顔をじっくり見られるようになったんだ、だけど遠くの方はぼけちゃうからお顔のすぐ近くに寄ってきてくれたときだけよく見えるんだ。
パパやママは夜の間だけしか寝ないみたいだけど、僕はすぐ眠くなるし、お腹もすいちゃうから3、4時間おきに泣いて二人を呼ぶんだ。そしたらママががおむつを換えてくれたり、ミルクをくれたりするんだ。でも最近あんまりママが寝ている間に呼んでいたから、ちょっと疲れているのかなあ。時々ママのお顔がしんどそうなんだ。でも勝手におめめがあいちゃうし、眠れなくなるんだもん。
明日は助産婦さんが来る日だってママが言ってた。その時はいい子にできるかなあ。