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薭田野小学校の学校経営方針
学校経営方針 Plan
校長挨拶
皆様 こんにちは。
薭田野小学校ホームページにようこそおいで下さいました。
本校が位置する亀岡市は、昭和30(1955)年1月に、京都府で7番目の市として誕生しました。京都府のほぼ中央に位置し、四季を織りなす山並みが四方を囲み、中央部を澄んだ大堰川がたおやかに流れる山紫水明の地です。豊かな自然環境と交通の利便性の高い立地条件を背景に、農業では、稲作をはじめ京野菜の主要な産地として、また、観光では、保津川下りやトロッコ列車、湯の花温泉などを有していることでも知られています。このような亀岡の地にある本校は、創立140年を超える歴史と伝統のある学校です。本年度は、全校児童81名でのスタートとなりました。
本校が永年にわたり教育の基盤に据えて取り組んできた人権教育を土台として、児童に人間の尊厳と基本的人権・生命の尊重を教授するとともに、一人一人がかけがえのない存在として、周りの人たちからの愛情や信頼、期待などで「あたたかく包まれているという感覚」を実感できる教育を目指しています。また、子ども・教師・保護者、地域の皆様との絆を大切にし、あたたかい心と確かな学力を持った心身ともに健康で社会に貢献できる児童の育成を目指します。子どもたちが夢と希望をもって将来を展望し、豊かにつながり合い、力強く挑戦していけるよう、職員一同、心を合わせて全力で教育活動を進めていきたいと考えています。
保護者の皆様、地域の皆様のお力添えをいただき、安心安全で、地域とともに歩む学校として、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
校長 貝阿弥 俊也
学校経営の基本方針・教育目標
1 学校経営の基本方針
教育基本法に掲げられた教育の基本理念を踏まえ、京都府教育委員会の「京都府教育振興プラン~つながり、創る、京の知恵~」「学校教育の重点」、亀岡市の「亀岡市教育振興基本計画~かめおか教育プラン~」に則り、学習指導要領に基づいた教育を推進する。
児童の実態と地域の課題に即した教育課程を編成し、個にあった教育活動を推進するとともに、基礎的・基本的な内容の習得を基盤とし、自ら将来の姿を描きながら意欲を持って学習する児童を育成する。また、人を思いやり、ともに学び、ともに育ち、自らの将来に展望をもってたくましく歩み続けることのできる「よりよく生きる力」の育成に努める。
そのために、児童の感性や規範意識、自己肯定感、コミュニケーション能力を高めるとともに、人権尊重の精神に根ざした優しさと思いやりのある心情を培う指導を行う。
2 教育目標
人間の尊厳と基本的人権、生命の尊重を基盤に据え、「はぐくみたい力」を「展望する力」「つながる力」「挑戦する力」とし、これら3つの力を養うとともにその調和を大切にした教育を進める。また、児童一人一人が、かけがえのない存在として、周囲の人々に支えられ、生かされていることを感じ、周りからの温かくて厳しい、愛情や信頼、期待などに「包み込まれているという感覚」を実感できる教育を推進する。
《教育目標》
あたたかい心、たくましい体、よく考える頭
〔めざす児童像〕
ひとのいたみがわかる子
えがおあふれる元気な子
だれとでもなかよく学べる子
のびのびと夢に向かってがんばる子
本年度の努力課題と実践の重点
全教職員の一致した体制のもとに、重点課題の解決に向けた取組を進める。学習では、国語や算数を中心とした基礎基本の徹底と学力の向上を目指し、「質の高い学力を育む」ことを目指す。また、基本的人権を尊重する心を育むとともに、人権問題の解決に向けて自ら考え、実践する態度を育成する。本校が取り組んできた人権教育の成果と手法をあらゆる教育活動を通して実践し、さらに発展させる。
教育推進協議会、コミュニティスクール推進委員会など外部の意見を参考にし、地域とともに歩む、チームとしての学校づくりを進める。また、地域の人材活用を図ることにより、開かれた学校を一層推進する。さらに、関係機関・地域社会と連携し、安心安全な教育環境づくりを行い、魅力ある学校づくりに務める。
(1) 特色ある学校づくり
永年の歴史の中から積み上げてきた地域教材や受け継がれてきた伝統文化をふるさと「かめおか学」として構成し、創意ある教育活動を展開することにより、ふるさと薭田野町で育ったことに自信と誇りを持てる子どもを育成する。また、外部評価を活用し家庭や地域社会に開かれた信頼される学校を目指す。
(2) 人権教育
あらゆる教育活動を通して人権教育を推進し、豊かな人権感覚と人権を尊重する態度や実践力を育てる。人権学習年間指導計画に基づき、家庭・地域社会との連携を積極的に図りながら取組を推進する。
(3) 学習指導
京都府学力診断テストや全国学力・学習状況調査などの結果を組織的な授業改善や個別支援などに効果的に活用するとともに、あらゆる教育活動の場で言語活動をさらに充実させることを基盤としながら学力の向上を図る。
主体的・対話的で深い学びを充実させ、「何を学ぶ」かではなく「どう学ぶか」を大切にした授業改善を行う。
少人数授業・Tt授業による指導など、個に応じた指導を工夫改善し、基礎的・基本的な内容を確実に身に付けさせるとともに、自ら学ぶ意欲の向上を図り、自ら考える主体的な態度を育てる。本校独自の指導と家庭との連携による学習習慣の定着を全校体制で進める。
(チャレンジタイム パワーアップタイム 配膳時個別指導 家庭学習 朝学習 読書など)
また、授業とつなぐ家庭学習となるよう内容などの工夫を図る。
(4) 生徒指導
深い内面理解に基づき、児童に寄り添う生徒指導を展開する。規範意識を高める取組を行うことにより、ルールを守り切る指導を教職員一致で行うとともに、「法やルールに関する教育」の活用を図り、主体的に法令を遵守する精神を育てる。また、いじめアンケートなどにより児童の関係を把握し、好ましい人間関係の育成といじめの未然防止、早期発見と解決に努める。
さらに、気にかかることについては家庭訪問を行い、「子育て相談日」の活用を促すなど、保護者との連携を密接に行い教育課題の解決に努める。
(5) 特別支援教育
児童の教育的ニーズに応じた適切な教育課程を編成し、自立し社会参加できる資質や能力を育てる。交流および共同学習を教育活動全体に位置づけ、発達障害をはじめ障害に対しての正しい理解と認識を深める指導を充実し、個に応じた特別支援教育を推進する。また、特別支援教育について保護者・地域社会などへの啓発に努める。
(6) 道徳教育
人間としてよりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる。「特別の教科」道徳科を要としながら、教育活動全般を通じた道徳教育を充実し、保護者・地域社会の理解と連携を深めるよう努める。
(7) 健康安全教育、体育・スポーツ活動
生命の尊厳、人権尊重を基盤にした健康安全教育の推進を図る。健康と安全に関する総合的な認識の向上、基本的な生活習慣の確立、学校安全計画の策定・実施、地域社会や家庭と連携した食育に関する指導の充実を図る。また、豊かで楽しい運動経験を通した体力づくりの取組などで健康でたくましく生きる力を育成する。
(8) 芸術文化活動
創造性に富む情操豊かな人間性を育成するため、児童の豊かな感性と生涯にわたって芸術を愛する心情を育む。教育活動の中でふるさとの伝統文化を学ぶ機会を拡充し、我が国や諸外国の伝統を尊重する態度の育成を図る。
(9) 国際理解教育、環境教育、情報教育、福祉教育
人権尊重の精神を基盤に、我が国の文化と伝統を尊重し、地域社会の特性を積極的に活かして、組織的・計画的に体験的な学習や課題学習などを充実させる。また、異文化理解、外国語活動を通じたコミュニケーション能力の素地の育成、よりよい環境の創造、情報活用能力の育成に努力するなど、指導の充実に努める。
(10) 職員の資質能力の向上
- 教職員の使命と責任
本校教育の充実発展のために、豊かな識見と専門性に基づいた確かな指導力と自ら学び続ける意欲を持ち、自己の資質能力の向上に努める。 - 教職員研修
豊かな人間性、広い社会性、高い専門性を目指す。とりわけ本校の教育課題解決に向けて、人権・重点研究を中核として研修に努める。