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やさしい健康講座


第99回 便通について

亀岡市立病院

外科医員
  多田 浩之

専門分野:消化器外科

 人間は栄養素を口から取り込むことにより生命を維持している生物です。口から取り込まれた食事は食道、胃、小腸、大腸と通過していき、正常な方で24~72時間かけて便となり肛門から排泄されます。この栄養を吸収、排泄するための臓器を消化器と呼びますが、便はこの消化器の状態により性状が変化するため、便からも消化器の病気を知ることが出来ます。正常な便は黄色から褐色がかった色調で、何らかの異常により腸に障害が起こると便は様相を変え、泥のような・水のような下痢便になったり、硬くて十分に量が出ない便秘になったりします。色や形なども異常を知らせる重要なサインです。
 赤い便は、大腸・直腸がんや、大腸炎、痔核など、黒い便は食道静脈瘤や胃・十二指腸潰瘍、胃がんなど、白色の便は肝炎や胆石症、胆管がんなどの病気のサインである可能性があります。形状では、細い便は大腸がん、直腸がん、肛門狭窄など、ウサギの糞のようなコロコロとした便は過敏性腸症候群など、米のとぎ汁様の便はロタウイルス下痢症やコレラなどの病気が疑われることがあります。日々何気なく排泄している便ですが、上記のような便が出ているなら要注意。一度医療機関への受診をおすすめします。


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