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やさしい健康講座


第84回 糖尿病と健康診断
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亀岡市立病院

糖尿病内科医長  野口 周也(しゅうや)

専門分野:糖尿病

 

 糖尿病は慢性的に高血糖の状態が持続し、このことが長い時間をかけて様々な糖尿病特有の合併症を引き起こす病気です。高血糖の症状としては、口渇・多飲・多尿・全身倦怠感・体重減少などがあげられますが、こういった症状を自覚するのは極めて状態が悪い場合であり、多くの場合は無症状のまま経過します。そして、自覚がないままに病状が悪化し、合併症が進んでしまいます。このような糖尿病の特徴から、明らかな症状がなくても早期に発見・診断し、早期から治療を開始することが非常に大切となり、この点で健康診断は重要な意味合いを持っています。初めて受診された際に「何年も前から健診で高血糖を指摘されていた」とおっしゃる方も少なくありませんが、これでは折角の早期治療の機会を自ら逸していることになり、とても残念な事です。
 また、糖尿病の腎臓の合併症が進行すると尿蛋白が陽性になります。よって、高血糖や尿糖陽性と同時に尿蛋白も陽性の場合は、糖尿病でも既に合併症が進行している可能性もあります。
 健康診断を受ける機会のある方は定期的に健康診断を受けて、高血糖や尿糖陽性を指摘された際はまず、病院を受診するように心掛けて下さい。

 


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