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やさしい健康講座


第83回 胃食道逆流症
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亀岡市立病院

内科医員  宮永 靖子

専門分野:消化器病学、内視鏡治療

 食生活の欧米化、高齢化などに伴い、日本では胃食道逆流症が増加しています。胃食道逆流症は、胃の内容物が食道に逆流しておこる病気の総称で、粘膜傷害のある逆流性食道炎と、粘膜傷害のない非びらん性胃食道逆流症に大別されます。典型的な症状は、胸やけ、呑酸(口の中まで酸っぱい水が上がる感じ)ですが、つかえ感、胸痛、喉の違和感、しわがれ声、咳、喘息様症状がみられることもあります。
 診断には内視鏡検査が重要です。内視鏡検査では食道の粘膜を直接観察し、粘膜傷害の有無や重症度を確認することができます。癌や潰瘍でも同じ症状が出ることがあるため、内視鏡検査は他の病気の発見にも有用です。
 治療には、胃酸の分泌を抑える内服薬が効果的です。日常生活では過度の飲酒や喫煙を避け、高脂肪食や大食い、早食いを控えることで症状が軽くなります。腹圧がかかると逆流がおこりやすいので、前かがみの姿勢をとらないことや、肥満の解消も有効です。
 胃食道逆流症は、今後ますます増加していくことが予想されます。症状が続く方は、一度、内視鏡検査を受けられることをおすすめします。

 


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