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やさしい健康講座


第81回 ヘリコバクターピロリと胃がんに関して
執筆者写真

亀岡市立病院

内科医長  岡田 ョ久

専門分野: 肝臓病学、消化器病学

 がんの中でも日本人に最も多い胃がんの患者は約21万人とされ、がんの死因では2位となっています。この胃がんの発生に大きく関わっていると言われているのが胃に住みつくピロリ菌で、日本人で胃がんの人はほとんどピロリ菌に感染していると言われます。菌の保持者は世界中に分布しており、口を通して感染することから衛生環境の悪い発展途上国で感染率が高く、日本人でも感染率は約50%、特に50代以降では保持者は80%近いとされています。
 このピロリ菌に対し、現在抗生剤を含めた3種類の内服薬を1週間続ける除菌治療が広く行われています。成功率は70-80%で、除菌が失敗に終わった場合は抗生剤の種類を変えた二次除菌を行い、その場合95%程度とかなり成功が見込めます。
 これまでは胃十二指腸潰瘍や早期胃がんの治療後などでしか保険対象とされておらず、それ以外では自費診療となり数万円が必要でした。しかし、平成25年4月より保険対象が拡大となり、胃カメラで慢性胃炎と診断された方にも保険適応となりました。検査・治療をご希望の方はお気軽に医療機関までご相談ください。

 


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