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やさしい健康講座


第8回  痔の話
田中宏樹写真

亀岡市立病院

診療部長 田中 宏樹

専門分野:消化器外科、乳腺外科

 「痔」という言葉を聞いたことが無い人はいないでしょう。しかし、その実態はあまり知られていません。ありふれた病気ですが、病院に行かない人も多いのは、羞恥心や痛みに対する恐怖などが理由と考えられます。肛門出血や便通異常は直腸がんなどでもよく見られる症状で、痔と思って放置していたら手遅れになったということもあります。医療機関もプライバシーに配慮した診察を心掛け、いきなり痛い処置をするわけではありません。自己判断せずに外科を受診しましょう。
 痔には大きく分けて3つの疾患があります。内痔核(ないじかく)(イボ痔)、裂肛(れっこう)(切れ痔)、痔瘻(じろう)(穴痔(あなじ))で、それぞれにいろいろな治療法があります。内痔核は、軟こう塗布や内服薬、漢方薬、ゴム輪結紮(けっさつ)療法、硬化療法、手術など、裂肛にも軟こう塗布、難治性には手術を行います。痔瘻は手術でしか治りません。各疾患に対する手術法にもさまざまな方法があり、病状によって外来手術、日帰り手術も可能です。
 市立病院でも、皆さんの希望を聞き、その病態に応じた治療法を提案しています。


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