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やさしい健康講座


第73回 飲み薬はどうやって効くか?
執筆者写真

亀岡市立病院

診療技術部薬剤科

主任薬剤師  苅田 明子

 頭が痛いときは痛み止めを飲みますが、なぜ薬を頭にぬらず、飲むと効くのでしょうか。一般的な全身作用性の飲み薬の場合、食べ物と同様に、食道→胃(薬が溶ける)→腸(薬が吸収される)を通り、肝臓へと運ばれます。一部は分解され、残りは血液内に入り、血管を通って体の中を駆け巡り、作用部位に到達してはじめて薬としての効果を発揮します。薬によっては、何度も肝臓を通って、形を変えて効果がなくなっていきます。その後、体内を巡った薬や肝臓で分解した薬は、腎臓でろ過されて、主に尿として排泄され、一部は便や汗などと共に排泄されます。
 飲み薬は血液中の濃度が一定以上にならないと効果が出ません。飲む量や回数は、臨床試験を通して、効果が現れる血中濃度になるように調整されています。ただ、肝臓や腎臓の働きが悪くなると、薬の分解や排泄がうまくいかなくなり、薬が思うよりも効きすぎたり、思わぬ副作用が出たりすることがありますので、薬を飲んでいて気になることがあれば、医師や薬剤師に遠慮なくご相談ください。 

 


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