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やさしい健康講座


第63回 大腸がん 早期発見のために
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亀岡市立病院

内科医員  宮永 靖子

専門分野: 消化器病学、内視鏡治療

 近年、日本では大腸がんが増加しています。大腸がんの症状は、血便、下痢・便秘の繰り返し、便が細い・残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などです。しかし、早期の段階ではこれらの症状はほとんどありません。
 無症状の人の大腸がん早期発見のためには、便潜血検査が有効です。この検査は、便にわずかな血液が混入しているかどうかを調べるもので、簡単に行うことが出来ます。便潜血検査が陽性であれば、後日大腸内視鏡での精密検査が必要です。大腸内視鏡当日は、まず腸管洗浄液を飲んで腸内をきれいにしていただいてから、カメラを肛門から大腸内に挿入し大腸全体を観察します。大腸がんやポリープの有無を調べると同時に、がんの疑いのある部分からは細胞を採取し確定診断することが出来ます。
 大腸がんは早期の段階であれば、内視鏡での切除や外科治療(手術)によりほぼ完全に治すことの出来るがんです。したがって、症状のない早期に発見することが大切です。症状がある人は早めの病院受診が望ましいですが、無症状の人には年一回の便潜血検査をおすすめします。

 


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